児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

コーディネータ養成講座

2008年11月27日 | 徒然
TANのコーディネーター養成講座は、文化庁のボランティアコーディネーター養成の一環でもある。この講座に申し込まれた方たちの興味のあり方とか音楽との関わり方の指向とかは、TANのミッションを一応理解した上で申し込まれた方が多いような気がする。似たようなことを何カ所かでやってきたが、どちらかというと実演家のためのセミナーのようになってしまうことがあった。それはそれで意味があるのだけれど、そこにTANのミッションの有り様との整合性を図るのはなかなか困難。それ以上に、具体的な手法を多くの人に伝える中でミッション性を認知していって頂くという方法論になることが多かった。自身で事業化する為に考えるときには一定の方向性をもって何かを捨てるという作業が絶対に必要になる。オールマイティを考えないわけだけれど、講座ではある意味それに近い話しをする事になる。実際はオールマイティではなく、極めて具体的にするか、または一般論化して薄めることになる感じがするのだけれど、いまは、アウトリーチひとつに関しても、いろいろなことを演奏家がまず考える、そのあとみんなで考えていく・・というある流れの必要性を認識してもらえるならば意義のあることなのだろうと思う。

一昨日に小学校4年生向けのピアノのプログラムを考えるミーティングには田村緑さんが参加して、1月に行うアウトリーチの内容に関わるアイデアトークが行われた。そこで話された内容は、特に目を啓くような新しさがあったわけではないけれど、とても充実した時間だったと思えるのだ。
基本的には演奏家のやりたいことを信じてそれをうまく活かすことがコーディネーターの役割だとすると、それは、触媒的な役割だと言うことになる。でも田村さんは,どんどんスタッフをも巻き込むのが大好き。人のためにやる、ということが徹底していれば、それもひとつの有り様だし、楽しさの演出は非常にうまく行くだろう。まだいくつかハードルはあるが、1月22日の実施が楽しみになってきた。

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