児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

明けましておめでとうございます

2013年01月04日 | 徒然
 今年はいわきアリオスが5周年になります(4月)。そんな派手なことはいたしませんが5周年一年間は幾つかの記念企画があります。とはいえ、オープニングのときにもそう思ったのですが、記念事業はこれから行っていく事業の方向性を提示するもので、それと関係なくビッグネームを呼んで派手なことをやることにそれほどの意義を感じないのです(これは私の欠点でもあるでしょう)。
 さて、何十年も継続する新しい会館の基礎を作ると考えると、最初の5年間でまあまあ思い描いた2/3くらいは出来たような気がしますが、でもそれはほとんど自分の力ではない,と思うところもあって不思議だけれど良い気分。今のアリオスは、5周年を前に卵が孵る前のような、外見は何も変わっていないけれど内から何かが膨らんで来るような感覚があります。まあ孵るのがいつになるかはともかく、それが良い方向に行くことを祈りつつ気持ちを持ち続けていきたいと思います。
 最初から5年経過して人事が少し変わり、昨年4月から新しい態勢になったとはいえ、アリオスの基本は変えていないつもりでおりますが、でも、それって自分の中でのことですから外から見ているとどうなのか、というのが本当は大事なのでしょう。まあ人の眼は信じるしかないので、あんまり自分で自分を評価する気にならないということもある(それではいけないのですが)。震災復興や原発の問題も抱えているいわき市では、評価を気にせずにその日一日をしっかりと生きることで未来がある、という気がします。私が大事にしている言葉で、中国研究者の宮崎一定氏が「中国では革命をいうときには社会に大きな変化はなく、本当に革命的に時代が変わるときは昔を見倣うことが大事といわれる」(言葉遣いはかなり曖昧)というのがありますが、そういうのが自分としては好きだな。
 アリオスは今日から営業ですが、まだまだ静かな一日です。明日からの週末は幾つかのイベントがあります。日曜日は恒例の出初め式。

 ところで、いわきで「おでかけアリオス」という通称を作ったのはとても成功していて、市内の関係者でお出かけアリオスを知らない人はあんまりいないだろうと思いますが、そこに包含している内容はいろいろと違います。だからおでかけアリオスは言葉先行で来てしまった感もある。その意味では地元の演奏家とアウトリーチプログラムを共に考え作って行く「お出かけアリオス研究会」はじっくりと育てたい企画。これをやってスタッフも少し変わってきたように思います。第2期の3人が昨秋から見学とか研修とかしてきて、年末に進行案を3人とスタッフで検討したのですが、いよいよ今年2月初めのアウトリーチ実施に向けて少しづつ進めています。私の基本的姿勢は、アーチストがアーチストらしくあるようにする、ことなので、絶対に学校に行くからと言って教育だけからの発想では出来ない内容を作りたいとおもいます。うまく行くと良いね。

あ、このブログ、秋からの多忙で気力が落ちてしばらく休んでいたのですが、これからはまたちょくちょくアップするように努力します。とはいえ次の休みはいつ?