児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

大石将紀さん(サックス)の学校アウトリーチ

2012年03月02日 | アウトリーチ
文化の世界で比較的時代の先端を走っている世田谷区。世田谷パブリックシアターや世田谷美術館など他の文化施設の見本になるような活動を行っているように思う。JAFRAのアワードをこの2施設がとっているのもその現れであろう。音楽では何年か前からジュニアオケの活動を初めた。これはかなり腰が入った活動にしないといけない,会館にとってはいわゆる「覚悟のいる活動」であるが、着実に成果を上げているようにも思える。
音楽のアウトリーチについては今まであんまりやっていなかった(演劇とか美術では早くから取り組んでいたように思うけれど)のではないかと思うけれど、楠瀬さんが財団に入って少しづつ新しい目が生まれてきているように思う。今回はおんかつのアウトリーチで今年の最終の三宿小学校のを見に行った。大石将紀さんのサックスのアウトリーチは、今回の大石さんの絵画を使った組み立ては理詰めの印象を持った。子供とのやりとりがとてもうまく、きちんとした進行。45分ではもったいないと思うけれど、45分ならばそこの割り切りをもう少しした方がよいかもしれない。でもあえて言うと、音楽自体の力を見せると言う意味ではやや不完全燃焼の感じがあるかもしれない。とはいえ、大石さんのやりたいことはとても刺激的で、見学する側から言うとアイデアの宝庫、いろいろと口を出したくなるのは、おもしろい進行の証拠である。興味深い。