児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

リベンジの広島

2009年12月18日 | 徒然
田村緑さんが7月に大雨で休校になりいけなかった広島の船越小学校。12月11日、今回コンサートのついでに一日早く広島入りして6年1組と3組のためにアウトリーチをすることになった。7月は休校そのものよりも、急にできなくなって気持ちの整理が必要だったみたいだけれど、今年はインフルエンザとかいくつか似た経験をしたということで、ずいぶんタフになったと言っていた。そういうのも演奏家という職業では重要なメンタリティかもしれない。まあ、こちらも今までほとんど経験が無かったのでそれも不思議なくらいだけれど(何しろ、今年は100回を超すアウトリーチにつきあったことになるので・・・)。
田村さんのアウトリーチはピアノの秘密コーナーとか参加型のものが多く採り入れられているので、実はここでは書けても、フィールドノートにしにくいし、ヴィデオでも伝わらない部分が多い(ピアノの周りに集まって貰うので撮り切れないというのが現状なのだけれど)。何しろ曲は4曲しかやらないのである。現場にいるとなぜ子供がすっと巻き込まれていくのか分かるし、みんなが音楽を好きになるのが分かるが、やはり不思議でもある。相変わらず、時間が少し伸び気味なのもかわらないけれど。
日曜日のコンサートは,地元の「あきくら」の方たちと共演を含むプログラム。不十分なこともあるけれど、なかなかおもしろいコンサートだったし、500人を超えるお客様も喜んでいたみたいだ。

写真は、チェルカスキーがレコーディングしていた音戸の舟歌(奥村一編曲)を地元の奏者(松尾さん)と子供に波の音を出して貰いながら演奏。