児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

高松のうどん

2008年09月21日 | 各地にて
18.19日と高松で音活の事前研修(下見)をしてきた。高松は久しぶり。初めは香川県の講習会で音活1年目(10年前)。そのときは三木町での音活だったけれど、それを活用して高松で公共の人と民間の人が交じっての講習。演奏家と一緒に出かけた。グループ分けしてテーマを検討したのだけれど、民間の人の柔軟な発想に舌を巻いた。そう言う面では公共ホールの人がここ10年で柔らかくなった気がするのはとても良いことなのだろう。このとき、演奏家と三木町の会館の横にあるうどん屋に入って、テーブルに腰掛けたらお茶も出てこないし注文もとりに来ないので、変だなと見回したらば、セルフの店だった。まず、うどんをもらって、自分でトッピングを選び、それを載せて最後に会計である。あとで会館の人から、こう言うのは此処では当たり前ですよ、と言われたのだけれど、やはりカルチャーショックではあった。今回も2日ともお昼はうどん屋だったのだけれどセルフの店ではなかった。いろいろな店があるのだそうだ。面白い。
2回目は、サンポートへのコンサルタントの勉強のために来た。次はやはり研修会で演奏家と一緒に来たが、今回初めてサンポートのホールをゆっくり見せてもらった。しかし、台風と重なって飛行機が飛ぶかハラハラした。結局午後に発って台風を追い越して羽田に到着。思ったよりも全然平気だった。飛行機が飛ばないでトラブルになったことはいままで無しできている悪運がまだ残っているみたい。




キラリ★富士見の音舞大作戦

2008年09月21日 | 各地にて
昨日(20日)、埼玉県富士見市で、ダンスの森下真樹さんとピアノの田村緑さんによる、子ども向けのダンスと音楽の公演があったので見に行ってきた。たいとりは、ボクと遊んで!「音舞大作戦」
こういう異ジャンルでそれぞれが一定の型を持ったアートの場合、そのコラボレーションというのはなかなか難しそうだ。まず、型を活かすともう一方はアドリブ的な表現を求められる。出会ってからリハーサル、本番に向かう時間の概念が同じでない。などなど。プロデュース的に言うと、プロデューサーがやりたいことが明確で、アーチストにそのことを手伝ってもらうと言う感覚の場合にはあんまり問題がないかも知れない。アーチストのやりたいことを引き出しながら企画をしていくやり方の場合は、その調整は大変そうだ。富士見の担当者もそれなりに苦労しただろう。
でも、今回の二人はとてもうまくいったのではないか。練習に付き合ったわけでもないので、当日だけでの判断はかなり危険ではあるけれど、そんな感じがした。一つは音楽家の田村さんに引き出しがたくさんあったこと。彼女のアウトリーチでの経験と手法の蓄積がとても活きていると思った。もう一つは、森下さんが音楽に合わせて融通無碍の表現とアイデアが豊かな人だったこと、ではないかと思う。
小さな子どもが暗転で怖がったりしたところもあったものの、それもまた生きていく上での良い経験になるくらいの感覚。
こういう組み合わせの場合、音楽家の方がアドリブであわせていくと言う方向が多いのではないかと思っていたが、それは良い方向で裏切られた。却って、ダンスをもう少し強く押し出しても良いのではないか、と思うくらい。そう言えば、昔、林峰男が日舞と一緒にやったコンサート(紀尾井ホール)を思い出した。あれは、林さんはひたすらバッハの無伴奏チェロ組曲を弾き、それにあわせて踊っていた。あれはあれでなかなか面白かったが、あれはアーチスティックな表現が勝った大人の鑑賞が前提。今回のような人なつこさとは別の方向性かもしれぬ。
その辺もふくめて、この二人のアーチストのバランスは良いのだろう。練習を重ねる必要があるのはクラシック音楽の奏者にとってはやや負担だけれど、面白いものが出来たので、本当は5-6回は出来ると有効なのだけれど。子ども向けにネットワークでも組んだらどうかな。
やった音楽は
・キラキラ星
・キラキラ星(木下牧子編)
・音舞大作戦のテーマ
・黒猫のタンゴ
・ジュ・トゥ・ヴ
・金平糖の踊り(チャイコフスキ)
・「あそび」より(クルターク)=絵本とダンスと・・
・エンターテイナー
ピアノに車を着け、ピアノごと退出のエンディングはなかなか秀逸でした。