拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

こんなに泣いたのは『オトナ帝国の逆襲』を初めて観た時以来…?

2006-10-18 23:30:40 | 日記
4週間の教育実習も佳境にさしかかってきた。元気で可愛い子供達のおかげで初日の頃の緊張はすっかり解け、以前は朝に起きぬけでhideを聴いて無理矢理気合いを入れていたのに対し、今はまったりとFMラジオを流してのんびり過ごしている。FM AICHIの「モーニンググルーヴ」とかいう番組。新聞やニュースを見る余裕が殆ど無い日々なので朝のラジオから仕入れるニュースが世界を知る術の全てだったりする。
しかしいくら気持ちに余裕が出来てきたといっても、仕事量が多いのにはまだ慣れていない。睡眠時間を削って指導案(毎回の授業を進めるための計画書のようなもの)作りや、授業に使う教材作りなどに追われまくりである。そして明日はついに研究授業…自分が担当する授業実習を教頭先生やら教務主任の先生やらが見に来るという大事な授業の日なのである。ここ数日かなり必死に頑張ったので、とりあえず準備は完璧。あとは無事に授業が終わる事を祈るのみ状態。あぁ…どうなることやら。指導をしていただいている先生には「とりあえず今日は明日の研究授業にそなえて寝てください」と言われたが、不安だ…。でもまあ、なんというか、「失敗は成功のもと」、だ…。都合の悪いときだけことわざに縋りたくなるぜ。
それにしても研究授業の準備をしていたここ数日は本当に嵐のような日々だった。指導案及び教材作りに追われ殆ど寝ていないのに加え、昨日は血の気がサーッ引くような嫌な事件が起きたのである―財布をなくしたのだ。現金自体は数千円程度しか入っていなかったものの、車の免許証やキャッシュカードや満点まで貯まったタワレコのポイントカードなどなどが入りまくった財布。その財布を紛失…はっきりいってホラーである。気づいたのは明け方近い午前4時。なんとか作業を終え一眠りする前に持ち物をチェックしていたら財布が無い。衝撃を受けたまま半泣きで部屋中を探すも見当たらないので記憶を辿る。小学校から家への帰り道、TSUTAYAに併設されている本屋で油性マジックを買った。そして店の前の自販機でお茶を買った。買い物したって事はその時点で財布はあったということ。TSUTAYAから家までの帰り道で……落とした?さらに血の気が引く。と同時に、「とりあえず捜索だ!」と思い、午前4時過ぎに急遽外出。外は真っ暗。そしてとても静か。自転車にまたがると同時に新聞配達のバイクにばったり出くわす。あぁ、こんな早くからごくろうさま…なんて言葉を交わす余裕もなく出発。だって半泣きだし…。
どうしようどうしようと心の中で呟きながら、自転車をびゅんびゅん飛ばしつつ下を見ながら財布を捜索。途中の信号は全て無視。だって何も通らないんだもの。TSUTAYAに到着し、最後に買い物をした自販機周辺を探すもなにもみつからず、半泣き通り越して涙をボロボロ流す。誰かに拾われたんだ。心無い人だったらどうしよう。キャッシュカードとか免許証とかせっかく貯めたタワレコのポイントとか(3000円割引になる)…悪用されたら…想像するだけでもう引く血の気が残らなくなった。どうしていいかわからず、その足でとりあえず交番へ行く。担当の人が優しく応対してくれたのは私が、相手が身構えるほどボロボロに泣いていたせいだろうか。よりによってこの忙しくて大事な時期に、なぜ財布が…自分の運の悪さとおっちょこちょいさに涙が止まらなかった。とにかく近年まれにみる号泣。泣きながら交番の扉を開けたから一瞬交番の人は「襲われたのか!?」と勘違いしたのかもしれないね…。
心配の種の一つだったキャッシュカードの件は、交番で銀行側に電話して使用停止にしてもらったので一応解決。しかし免許証の件は宙ぶらりん。「落し物を警察に届けて、手元に戻ってくる率ってどれぐらいなんだろう…」それを思うとますます涙が止まらなくなる。なっ情けねー!!手続きを済ませて帰宅すると5時過ぎ。いつも6時に起きるので一時間眠る。血の気が引いたせいで睡眠不足返上で覚醒しまくりだったが、布団に入ると一瞬で眠りに落ちた。そしてかなり重い気分のまま起床。母親に事の顛末を手短に伝え、起こられつつ朝の支度。こんなつらい日でも教育実習をサボるわけにはいかないこの辛さ…いや、100%自分が悪いんだけどさ。

と、長々と書いたが、なんだかしんどくなってきたので一気に結末を。朝の10時ごろ携帯に母親からメールが入る。なんと、TSUTAYAの店員が私の財布を拾ってくれていたという。店で預かってくれているという。とにかく安堵…本当に安堵…私の財布を拾ったのは心優しい人、良識ある人だったらしい。小学校から帰宅すると私の机の上に財布が。感動の、対面。近日拾っていただいたTSUTAYAの店員にお礼を言いに行かなくては(Sさん!)。