拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

教育実習、終了

2006-10-27 20:35:05 | 日記
教育実習も遂に今日で最終日となった。あの生意気ながらも可愛い子供たちともお別れ…と思うとかなり寂しい。昨日、自分が配属された一年一組の児童一人ひとり宛てにお手紙(というかカード)を書いた。手紙を書きながら、その子と交わした会話や一緒に遊んだ事などを思いだしつつ一人でケラケラと笑っていた私…怖いよなぁ(笑)。でも本当に、今となっては笑える思い出ばっかりだ。一年生ということで毎日どたばた大騒ぎ。基本的にみんな仲良しなのだがちょっとしたことで即、小競り合いになる。はしゃぐと即、ケガして保健室行き。校庭で昆虫を見つけると教室に連れてくる…などなど。授業中も発言の嵐で上手くまとめるのにかなりてこずった…しかもウケ狙い発言多め…大変だったがネタ満載だ。一生忘れられない思い出が出来た。
さて、児童たちに振られた話題で一番多かったのはポケモン関連だった。実習が始まった時期の少し前にポケモンの新作「ダイヤモンド&パール」が発売されたこともあり、主に男子は日々ポケモン三昧。毎朝「昨日は○○をゲットした」だとか「バッジが5個になった」などとゲームの進行状況を知らせてくる。男子に限ればポケモン所持率はおそらく100%ではないだろうか。そりゃあニンテンドーDSも品薄になるよ…。「先生ポケモンやってる?」と聞かれたので、小学生時代にやったポケモンのことを必死に思い出していろいろと話してあげた。ポケモンやってたと言っても従兄弟がやり尽くして飽きたやつを譲り受けてちょろろっとやっただけだが。
そういえば相手は一年生だから初代ポケモンが発売された時は生まれてもないんだよな。あの日本アニメ史を変えた「でんのうせんしポリゴン事件」(画面がピカピカ点滅してポケモンのアニメを見てた子供が失神した騒動)も勿論知らない。「ポリゴン?あの超弱いやつ?」ぐらいの認識である。他にも知識のギャップはあった。「赤バージョン(初代ゲームボーイでプレイできるソフト)をやってた」と行ったら「あぁ、ファイヤーレッド(ゲームボーイアドバンス用の新しめのソフト)?」とか返されたり。いきなりピカチューが貰える『黄色バージョン』が存在したことに衝撃を受けたり。「最初に貰ったポケモン一匹のみでゲームを進めるのが流行ってたよ」と言ったら尊敬された。…私自身はそこまでやってないけども。とにかくポケモン、小学生男子の間で流行りまくり。ポケモンの交換をめぐってマジ喧嘩を始めてしまったときは止める前に思わず笑ってしまったぞ。君たち、ハマりすぎ…。
そんな日々も今日で終わり。朝礼やクラスでお別れ会が催された。クラスでのお別れ会、前半は椅子とりゲームをしたり鬼ごっこしたりドッジボールしたりと盛り上がり、後半は児童一人ひとりから手紙を貰ったり、首飾りを貰ったり。そして私も昨日書いたお手紙を一人ひとりに渡した。手紙を全員に手渡しした後でふと教室内に目をやると、「やべ、涙出てきた」とハンカチを出す児童がいる。しかもその子は結構やんちゃな男子で…かなりびっくりした。M君、T君、H君、君らが泣くなんて思わなかったよ。そして泣きながら私物のムシキングのポケットティッシュをくれた。思わず貰い泣きしそうだったが泣かなかった(でも後で貰った手紙を読んでじわじわと泣いた)。担任の先生も後で「まさかあいつらが泣くなんて…」と驚いていた。小学一年生の行動パターンは本当に想定外なことだらけであった…。
今後の記事でも教育実習の思い出などを、書けたら書こうと思う。