拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

アラレちゃん復活!素晴らしきこのイロトリドリノセカイ

2006-10-07 18:01:05 | 漫画
最近忙しくて本屋などに全く行かなくなったので気づかなかったのだが、鳥山明の名作『Dr.スランプ』の完全版が現在刊行中である。本のサイズは大判で表紙カバーは書き下ろし。ジャンプ掲載時のカラー原稿はそのまま収録というのは他の完全版と同じ仕様。ドラゴンボール完全版の表紙は背景色が赤だったがスランプの方は白。今日、本屋で実物見つけてビビったよ。か、可愛すぎる…!!!
鳥山明はある時期から手書きでイラストを描くのをやめて全部パソコンで作業するようになった。当然絵のタッチも変わった。そのためドラゴンボール完全版の時書き下ろされた表紙カバーの絵はかっこいいんだけど少々違和感があった。ドラゴンボール連載時の絵ってシンプルでキレがあったんだけど、パソコンでキャラクター達を描くことによって妙に表情が可愛らしくなってしまったというか。プーアルとかウーロンとか悟飯とか魔人ブウとか元々可愛いキャラは別にいいんだけど、悟空やベジータやピッコロの絵は、手書き時代に比べるとちょっと物足りなかったのだ。「表紙を書き下ろしってのは嬉しいけど、正直完全版より単行本の表紙の方が断然好みだなぁ」と。手書きで描かれた鳥山明の絵の美しさは半端じゃないのだ。『ドラゴンボール』最終回の小さい悟空とブルマが向き合ってる絵とか、単行本の表紙とか(特に9・10・32・36・38巻)、どんだけ眺めてても飽きないし…。
しっかしパソコン使用によって妙に可愛らしさが増してしまった鳥山明の絵はドクタースランプにはぴったりハマっている!新たに書き下ろされた完全版の表紙、可愛い。可愛すぎる。目からウロコが落ちました。本屋でため息つきました。こんなに可愛い絵、久々に見ました。しかもホログラム加工がされていて、絵がキラキラしてる。そのせいでちょっと値段が高いのだが、可愛さに拍車が掛かっている。ドクタースランプの単行本は全巻持ってるけど、これも買う価値十分にあるんじゃないだろーか。
思えばドクタースランプは25年以上前に連載されていた漫画だ。ジャンプ漫画のクラシック。ギャグ漫画のため、今になって読むと笑いの鮮度が落ちているエピソードも若干あるものの、基本的には読んでいて楽しい。というか見ていて楽しい。イラスト集としても楽しめそうな程可愛い世界が広がっている。デフォルメされたキャラクターを細部まで緻密に描き(各キャラクターの着てる服や乗り物などに注目。こだわりすぎてる!)、ちょっとだけアメコミ風味のする鳥山明の絵は当時としては斬新で漫画業界が大騒ぎだったそうだが(手塚治虫も「ちょっと上手すぎ」と賞賛)、この絵の鮮度は今になっても落ちてはいない。週刊漫画雑誌をパラパラとめくってみても、見てるだけでワクワクしてくる絵なんて出会えませんよ、今は。こんなに可愛い絵が大判サイズで見られて、しかもカラー原稿も再現とは。5年前の『スラムダンク』から始まったジャンプ名作漫画の完全版化に最も価値が見出せるのはこの『ドクタースランプ』ではないだろうか(ぶっちゃけ幽白の完全版はあんまり価値ないような…大好きだけどね)。決めた、買う。今の私の周りのいろいろが片付いたら買います(あ、でも置く場所が無い…)。
『ドラゴンボールZ』のDVD単品発売がもうすぐ終了し、再ブームも落ち着いてきた頃に集英社が仕掛けたアラレちゃん復活。アニメのDVD-BOXも来年の冬に発売されるらしい。全241話でボックス2巻(『んちゃ!』巻と『ほよよ』巻)に分けて発売。『ドクタースランプ』は単行本19巻だから連載期間もそんなに長くないイメージがあるけど、毎週のページ数が少ないから巻数が少ないだけで連載期間及びアニメ放送期間は『ドラゴンボールZ』並みに長いのだ。価格は各10万。やっぱし高いのでとても買えない…。アニメの方はスカパーでもやってるのでそっちで我慢ですな。

追記
『PLUTO』最新号読んだ…一応突っ込んでおく。「エヴァンゲリオンかよ!!!」。この突っ込みは何度目(笑)?新刊は冬に出るそうですよ。

追記2
BECKの新譜買った。付属のステッカーを貼って自分だけのオリジナルCDジャケットを作れるという変わったおまけが付いているが、個人的に微妙(笑)。でも中身は素敵。聴いてて楽しいです。

追記3
集英社のサイトを見てみたら、過去のりぼんの漫画作品が続々と文庫化されてるもよう。『ミントな僕ら』とか『チャイム』とか。…そんなことより『ルナティック雑技団』の残りを早く単行本化させろ~!