平塚市浅間町に「平塚八幡宮」の森と隣接し市街地のオアシスとなっている「八幡山公園」はある。昭和31年に開園、1.6haの園内には洒落た国の登録有形文化財の「八幡山の洋館」(旧横浜ゴム平塚製造所記念館)がある。もとは平塚市追分の横浜ゴム平塚製造所内に1912頃に日本火薬製造が海軍に買収され「海軍火薬蔽」となってからは主に昇降クラブの「応接娯楽室」であった。終戦後に火薬蔽は進駐軍に接収されたが、1950年解除となり横浜ゴムに払い下げとなり同社の会議室応接室として利用された。しかし老朽化や耐震性等の問題から2001年に横浜ゴムは平塚市に対し「建物を取り壊したい」と申し入れたが、市側は建物を保存したいと2004年に横浜ゴムから市に無償贈与を受け維持が決定、2004年に国の登録有形文化財に登録された。その後3年をかけて解体・移築工事が行われ、2009年3月に八幡山公園への移設され一般公開されるようになった。明治39年(1906)~明治40年(1907)に建設。木造軸組平家建て195㎡と重量鉄骨造平家建て120㎡に建築された。洋館の中には休憩室、応接間、展示室、会議室がある。照明は当寺のものを使用(保存)している。さほど大きくも広くもないが美しい洋館の前には「バラ園」があり春には「バラフェスタ」も開催される。今は終焉を迎えた数種が咲き誇っている。(2507)







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