相模原市緑区下九沢に雑木林のような広大な面積を有しアジサイ、梅の名所となっている「相模原北公園」はある。今、当園はもう一つ「花の女王」と言われる「バラ」が一斉に咲きだしバラ園は甘い香りに包まれている。バラ園からアジサイ園に向かう散策路の一画にまるで「コンペイトウ」のような形をした色濃い蕾を持つ「カルミア」植栽されている。カルミアはツツジ科ハナガサシャクナゲ属(カルミア属)、北アメリカとキューバに分布する常緑低木、「アメリカシャクナゲ」ともよばれている。花が開くと皿形になり色は薄く模様が入り蕾の様子とは全く異なった印象となる。花は雄しべの先は花弁のくぼみの中に収まっている。この雄しべは飛来した昆虫などによって刺激を受けると飛び出して、花粉も散るというおもしろい仕組みをもった花である。(2005)




