この名はギリシャ語のKorallionコラリオン(珊瑚)とrhizaリザ(地下茎)から来たもので「サンゴ状の根」を意味します。この植物の根のシステムは注目に値しますが、非常に脆く、細かく分かれてサンゴ状をしています。この属には全部で12種ありますが、すべて死物寄生の傾向があります。光合成にはほとんど依存していない、つまり葉緑素を生産しません。全種が中央及び北アメリカに生えますが、一種だけ、Corallorhiza trifida(コラロリザ トリフィダ)だけが北方に生えます。この地区(ブルース半島、ブルース郡、グレー郡)には4種類見つかっています。(ブルース&グレー植物委員会発行の蘭の本のよる)
ここで紹介するのはその4種の内の一つ赤い縞の入ったStriped coralrootです。これも写真は赤い縞模様もはっきりせず、上出来ではありませんが感じは判って頂けるでしょう。
学名はCorallorhiza striata、エスペラント名はStriita Koraliorizoです。白に細い赤い縞が入ったところが、クリスマスの飾りなどに使われる飴に似ているのでキャンデー・ストライプの蘭とも言われます。フラワーポット島の林の中に、時々何本か集団で生えていました。カリプソ(妖精のスリッパ)と同じような所を好むようですが、カリプソよりも多少の乾燥や日光に耐えられるとか。日本名は無いようです。