エスペラントで杏のことをAbrikotoと言うのを忘れて、Aprikoto を探していた私は見つからないので(当たり前だ!)
JEI発行の和エス辞典(宮本正男編)を開きました。
出てきた答がAnzuarbo(木)とAnzuo(実)。
一寸待ってよ宮本さん!と髪の毛ボサボサの宮本氏を思い浮かべながら。。。
何故Anzuoなんでしょう。
桜をSakuroと言うのにさえ抵抗を感じている私としてはいささか腑に落ちないのです。
杏は日本独特のものか?日本にしか無いものか?日本が原産地か?
そんな訳でウィキペディアを当たって見ましたら、原産地どころか、生産量だって世界で8番目と低いではありませんか。
原産地は中国、現在生産量の最も多い国はトルコ。
ここでAnzuoと頑張る必要があるのかどうか、みなさんどう思いますか?
参考:
あんず
Abrikoto
Apricot
「sorobano」は気が付きませんでしたが。。
私の調べたアンズの学名はPrunus armeniaca に留まりヴァリエーションまでは言及していませんから広義での杏、それで充分と思いますから、私は Abrikotoを使います。
また、ご意見を伺える機会をお待ちしています。
「杏」に関してですが、他の辞典では…
梶弘和:編『和エス辞典』(エスペラント研究社:刊)では、「abrikoto」
三宅史平:編『エスペラント小辞典』(大学書林:刊)でも「abrikoto」となっています。
(残念ながら最新の辞書である日本エスペラント学会の『エスペラント日本語辞典(2006年6月発売)』を入手していませんので、どなたか調べて頂ければと思います。)
学名では、杏は「 Prunus armeniaca L. var. Ansu Maxim. 」となっています。
学名に「Ansu」がありますが、これは明らかに(日本に生えているであろう)杏の木の一種のことを示しているものであって、杏の総称名ではありません。
問題の宮本正男:編『日本語エスペラント辞典』は、JEIが発行しているので、
JEIに問い合わせてみる必要がありそうです。
他にも、「算盤」に関して「sorobano」というあり得ない単語を載せていますし…
この問題は、或いは議題はお互い関係ないことと思います。
杏をアンズと呼ぶのは日本人だけなのではないですか?同じ字を書いても発音は違うでしょうから。。
目くじら立てているわけではないですが、例えば相撲をSumoo(競技)、Sumoisto(力士)と言うことには誰も全く異議は無いでしょう。
多数決の原理で決まるかどうかということも的外れな考えに思えます。もし多数決で決めるなら幾ら日本の人口が多いといえどAnzuoは勝てないでしょうよ。
宮本氏の独り善がりではないかと勘ぐっていますが。。
私にはAnzuoはあまりキレイな響きではないですね。
私にとってヨーロッパを彷徨っていた頃はAbrikotoだったし、今はApricotだし。
よくわかりませんが、多数決の原理で決められてしまったのか・・・。
けど、Anzuoの方が読み易いし、覚えやすいですよね。