★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

結婚記念日

2006-02-06 10:35:20 | 夫の入院
二月四日は私達の38回目の結婚記念日でした。三人の子供達のうちこの日を憶えているのは長女だけで毎年当の私達が忘れていても電話をくれるのですが、今年もさすが「おめでとう」とは言わないながらも電話をくれました。こんな日は特に苦痛だろうとの思いやりで、来てくれたかったようですが足が萎えて運転出来ないのです。
当時のことが色々思い出されて、この日は辛い一日でした。

翌日、日曜日にはトロントの、先日とは別な友人が来てくれることになっていました。運転しない彼女はバスで来るのですが、その彼女を拾い久しぶりに公園の「温室」を訪ね、昼食には中華のバッフェ(ヴァイキング)に行きました。外は吹雪、吹き荒れ、舞い狂う雪を見ながら、2時間あまりねばりました。そして諸々のおしゃべりをしながらたっぷり食べました。
「今夜も夕食は豆腐一丁でいいみたい」と言うくらい。
私が食事も取れないで居るのでは、と心配していたらしい彼女は私の食欲を見て安心したようでした。
死にたくなることがあるけど、生きなければならないと思うから、たまには豆腐一丁だったり、バナナ一本だったりするけど、食事の中味も気を付けているいるのです。
話題が「49日」になりました。死者が三途の川を渡らなければならないのだけれど、残されたものがその頃悲しんでいると渡れないのだそうです。
私の夫は仏教徒ではないので、「49日」は関係ないのですが、このような教えにはそれなりに意味が有るのだと思うのです。何時までも悲しんで居てはいけない、諦めて見送りなさい、と言うことでしょう。そして、その頃にはそろそろ遺された者の心に平和が戻ってきても良い頃だと言うことなのでしょう。

長女のある友人のお母さんはお父さんが亡くなった後鬱病に罹り、正常に戻るのに5年も掛かったということですが、5年と言う歳月は長いです。
自分を暗示に掛けるように励まし励ましの毎日です。
この友人もこれを見届けて安心してくれたようでした。
「日にち薬」と言うからね、と彼女が言いました。
また来るから頑張るのよ、とも。

49日、7週間目はヴァレンタインズ・デーに当たります。
また辛いだろうなァと思いつつ通らなければならない関門に差し掛かっている気がします。
励まし力になってくれる人が何人か居ることを知るだけでも大きな支えです。


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1 コメント

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Unknown (glimi)
2006-02-07 11:24:42
チベット仏教だったと思います。亡くなる前から御坊さんは祈りつづけます。なくなってからも家族と共に祈るのです、今何もない暗闇を通り仏の国に近づいたなどと家族に説明しながら何日も祈り続けるそうです。

祈りの中で家族は死者の成仏を確信し、平穏な日常生活に戻ってゆけるのでしょうね。

 癒しの宗教ですよね。
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