★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

新しいシャワーカーテン

2006-03-11 10:05:38 | 夫の入院
New Shower curtain

朝から気の沈む日でした。
ふと思い立って、気分転換にシャワーカーテンを新しいのに換えようという気になりちょうど電話してくれた娘に話すと、「良い考え、そうしたら?」と言う返事でした。
今使っているのは気に入っている物なのですがもう飽きるほど長く使っているのです。
先日店をうろついていて見つけた新しいデザインのカーテンリングが気に入っていたので、それとマッチする柄のカーテンを思いついたのです。
それを買って車のトランクに入れたまま忘れていました。

午後は24年前腎臓癌で夫君を亡くしたエヴァが電話してくれ、近くの「ティム・ホルトン」でコーヒーを飲みながら2時間近く話し込み、時間がとても早く流れていきました。
エヴァの夫君、ジュリウスは家の子供達のハンガリアン舞踊の先生で、全くのヴォランテァ活動でしたがとても熱心な人でした。彼が亡くなったあとエヴァは跡を継ぎ、自分は踊らないのですが指導者を雇ってきたり成長した教え子に指導させたり努力していました。
そういう彼女の姿を見て何時も偉いなァと感心していたのですが、親しく話し込むような機会は今まで無かったのです。
エヴァが古い写真を数枚持って来てくれました。下の娘が未だ4歳くらいの時の物で、赤に白の水玉模様のドレスで踊っています。
我が夫の下でヴァイオリンを習っていた子供達数人が同じ行事の中で演奏したことがあり、このドレスを着て舞台に立ったのですが、観客に一礼した後我が末娘はくるりと向きを変え観客にお尻を向けて演奏を始めたのです。これには私共も驚きましたが観客の中から笑いが漏れました。この日のことをエヴァもよく記憶しており、「どうして?と聞いたら、姉の指の動きを見る必要があったからだって。。」などと30年近い昔話に花を咲かせました。
彼女が私に会ってくれたのは、同じ痛みを体験した者同志分かち合えるものがあろうかと思ってのことです。この思い遣りを私は深く感謝しました。
エヴァの方がもっともっと辛い思いをしているのです。余生は一年と宣告されて、11ヵ月後にジュリウスは亡くなったのですが、時間を決められて生きると言うのも辛いものよ、と彼女は言いました。それは当人もさることながら、見守りながら手の施しようも無い妻の立場も辛いものだった筈で、それを耐えなければならなかったエヴァの痛みを思いました。
二人の夫に死別した人のことが話題になりました。
一度こんな辛い思いをしていながら、何で再婚する気になれるのかと不思議に思えるのです。
「あの人の最初の夫は自殺なのよ」とエヴァが言いました。
「??」
「彼女が二番目の夫になった人と情事を持っていたの、それで彼はピストルで頭を打ち抜いて死んだのよ」
「どうして知っているの?」
「ハンガリー系の間では誰もが知っていることよ。彼女は当然のことながら話したがらないけれど。」
そういう過去を持って生きるのも辛いものだろうなァと思います。

夕方息子からの電話で、カーテンのことを思い出しました。
プラスチック製の古いカーテンリングは老けていて、取り外そうとするとみなポキポキ折れてしまいました。
やはり交換の時期だったようです。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素敵です。 (りこ)
2006-03-12 10:26:58
Serenaさんお早う御座います。



昨夜からが降っております。

梅の花は散りまして今は木瓜の花が咲いてます。

今年は桜が早いようなのであと少しでしょうか?



カーテンリングとカーテンの柄がピッタリ一致してますね。気分転換になって良かったですね。
返信する
Unknown (Iriza)
2006-03-12 13:51:26
serenaさんの更新が分かるようにしました。

 

天気予報では今日は寒くなる予定でしたが、風は強いですがよい天気です。



静かな日曜日を過ごしています。
返信する