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ゲートで待っている間に映したのが最初の写真。除雪車が3台連なって登場しました。大吹雪というほどのことではないのですが休み無く降り続けているのでこんな除雪作業が必要だったのです。
二枚目は飛行機の窓から取った翼の除氷作業です。正確な日本語は知りませんが、英語では Deicing です。順番待ちなので時間が掛かりました。
三枚目は飛行機の窓から取ったカルガリーのダウンタウンです。白い帯の様にうねってダウンタウンを囲むように流れているのがボー川です。白いのは当然氷です。
気温はおおむね-2~3℃で私の滞在期間は温和でした。短パンで犬の散歩の人もいて、「そこまで暖かいわけじゃないんじゃない?」と思ったのですが、-50℃からすれば夢のように暖かかったのでしょう。
到着の翌日ちゃんの日本語学校へ一緒に行きました。節分の鬼の面を作ったりもしたのですが、ハナちゃんは自分の発想でお面を切り刻みよく判らないアートを作りました。ハナちゃんのお母さんはハンガリー人なので とはハンガリー語で話をしていますが、周囲の人たちは気が付いていないようです。
そこの先生の一人とお遊びの始まる前にちょっと立ち話をしたのです。私がナイアガラフォールスから来たと知ると、親戚がいるし一度遊びに行きたいと思っていると言うようなことを言ったので「私の知ってる人かしら。。」と言ったら、「向こうの親戚なので。。(当然あなたは知らないでしょう)」と言う応えでした。
私には「向こうの親戚」の意味が直ぐには判らなかったのですが、ご主人の親戚と言うことだったようです。
カルガリーに来て六年になるといっていましたが、まだまだ日本人社会にドップリ浸かっているという印象を受けました。そして彼女の考えでは私をも日本人社会しか知らない人間と見なしているようであまり良い気分はしませんでした。悪意は無いので恨みも辛みも無いのですが、もっと広く社会を見て欲しいものだと言う気がしたことは確かです。
四十年も同じ街に暮らしていて日本人しか付き合いが無いとしたら、あまりに社会が狭すぎます。私が知っている日本人はごく僅かに限られていて最近のように日本人人口が増えている今知らない人の方が多いくらいなので余計にそんな気がしたのかもしれません。
それに の日本語を聞けば日本生まれでないことは明らかだし、その母である私がカナダに長く暮らしていることは説明の必要も無いように思えるのですが、自分たちの周囲を見て、「誰それさんのお母さんが日本から来ている」と言う状況しか考えられないのかもしれません。
そのせいかどうかこの教室の仲間で が個人的に付き合っているのはハナちゃんのお母さんとドイツ人と結婚しているサイちゃんのおばあちゃんだけな様です。本人は気付いていないかもしれませんが恐らく文化の違いをあまり感じなくても良いからではないかと私は思っています。
一週間は瞬く間に過ぎ、先日暖かなカルガリーを後にしちょっと寒いナイアガラフォールスに戻ってきました。今日からカルガリーも寒くなっているとか、こちらは暖かくなるようです。
それにしても、除雪車、徐氷車、凍てついたポー川、人間の適応力に感心するばかりです。
暮から二月までお産の手伝いに来ているというお母さんが一人来ていまして、その人も当然の事のように私が日本から来ていると決めて掛かっていました。カナダ国内だと言ってもちょっとピンと来なかったようです。国外で暮らしているのは自分だけ又は自分の娘だけって感覚ですね。視野が狭いと感じます。
今日は既に+10℃です。ボタボタと屋根の雪が融けて雫が地面を打っています。こんな音を聞くと春を感じるのですがまだまだ油断は出来ません。所謂「一月融け」が遅れて来たのでしょう。再度寒さが戻ることを覚悟していなければ。。。
アメリカはいろんな国から人がやってきているけれど、結構みんな同国人社会で暮らしているのが実際だよって。イタリア人はイタリア人社会を作り、ドイツ人はドイツ人どうしと集まりがち。勿論韓国人も。外から見ると普通のアメリカの家なのに一歩中に入るとまったく韓国風だったりね、と。言葉への不安から、なじんだ風習を気安く懐かしむとい性向。コレって国が違っても、よく似たものなのかしら、と解釈したものです。
外国人が混じりやすい環境であるヨーロッパ大陸の人たちが、比較的スムーズに打ち解けるのと比べて、肌の色や顔つきが違うから、垣根を越えにくいのでしょう。ましてや、50代になって、娘の事情で突然外国暮らしになった人って、不安要素たっぷりでしょうね。そんな人でも、帰国すると外国で暮らした数ヶ月や数年の体験を一生語ったりする人になったりします。笑。
トロントには立派な日系文化会館があり、ヴォランティァがそれぞれのエネルギーを注ぎ込んで色々な催しをしています。先月も「お正月」が大好評だったそうで、もう日本の子供達は忘れてしまっているようなケンダマ、コマなどから百人一首まで。。。
祖国の文化を保存しようと言う意気込みも見えますし、非日系人に祖国を紹介する目的もあるでしょう。そして二世三世に祖父母の国を知らせる目的もあると思います。
それとは別な話です。
この催しのために日本まで行って色々買い込んでくることも有るらしいですが、その人たちが非日系の社会からはみ出ているわけではありません。職場の同僚と家庭パーティを開いたり、旅行したりすることもあるのです。だから「私のXX人の友人から教えてもらったレシペ。。」を分けてもらう事だってあるわけです。韓国人の友人から習ったと言う人から貰ったキムチのレシペで失敗作ばかり繰り返している私もあまり感心しませんが。
他の人が暮らしているのに、地元の人にどうしているかその友人は聞かなかったの?と尋ねると外国だからといっていいました。
人というものはよほど偏屈でない限り、助言してくれると思っている私には驚きでした。
想像していたのと、ちょっと違いました。
人口は、どれくらいなんでしょうか??
そういう人が事実とは全く違うことを宣伝してしまうのです。
ナイアガラ瀑布が氷りつく話もそのような独り善がりが原因です。
過去に一度だけ完全に凍った事があるそうですが、私が此処に住み始めてからは80%凍ったとニュースになったことが一度有っただけです。
新移住者に助言を求められて嫌がる人は無いといって良いでしょう、むしろ得意になって助言するのが普通です。
自分の思い込みで決め込んで帰国した人を哀れと思います。
以下はエスペラントで説明されたカルガリーです。
http://eo.wikipedia.org/wiki/Kalgario_(Alberto)
ここから日本語のページにも行けます。
日本語のページに「Chinook」を「チヌーク」としてありますが、カナダ人は「シヌーク」と発音します。ヨーロッパの「フェーン現象」と同じです。
市はだだっ広く住宅街が広がっていますが、ダウンタウンはコジンマリと纏まっていて、ダウンタウン内の電車は無料で乗れるし、寒い季節には大いに助かる屋内だけを通ってダウンタウン内を歩き回れる通路(+15<地上15フィートの意>と読んでいると記憶しています)も出来ています。