★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

可愛いかるさん

2008-05-06 15:35:02 | 野の花 - 冬から春へ
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子供の頃の記憶です。農家の小さい子供達がはいていたゆったりしたもんぺを母が「かるさん」と呼んでいたこと。その子達もそう呼んでいたかどうかの記憶はありませんが、調べてみたら下町のきもの屋さんの広告の中に次のような説明を見付ました。
「かるさん」の呼称、ポルトガル語のカルサンに由来します。
カルサンは、文禄・慶長の頃にはもっとも斬新な流行服飾で
秀吉・家康をはじめ広く上下にわたり、ことに有名なのは
大阪の陣に家康がこれをはいたことまた、細川ガラシヤ夫人が
最後の折りに着用したと伝えられております。
江戸時代になると、武家階級から庶民に移り、大工・左官・魚屋
などに浸透して行き、明治以降今日に至るまで労働着として
農山村の人々に用いられております。これは地方によって少々
異なりますが直線裁ちのモンペ形式のものが多いです。
一方、伝統的な形式のものは、画家・陶芸家たちの間で
仕事着として着用されております。
今年もツノコマクサの咲く季節が来ました。可愛らしいかるさんを逆さに吊るしたようなこの花の写真をひっくり返してみましたら、幼い子供のよちよち歩きが思い出されます。英語ではダッチマンズ・ブリーチス(オランダ人のもんぺ)です。
この花については古い記事をご覧下さい。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツノコマクサもかるさんも (あまもり)
2008-05-07 16:19:54
知りませんでした。
ひっくり返した画像は丈に見合わぬ袴をはいたちっちゃな子供のようで、短いアンヨが可愛い。
もんぺの歴史はもっと古いのかと思ってましたが、桃山時代辺りからだとは意外に新しいんですね。
かるさんの呼び名はいいですね、もんぺよりいい。
ケマンソウ(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/taiturisou.html)はブログでよく見せてもらう花なんですが、これは高山植物のコマクサの園芸種なんでしょうね。
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知りませんでした! (glimi)
2008-05-07 16:46:37
 カルサン知りませんでした。

 小学校1年生の時私は風が通らにように胸当てのついたズボンをはいていました。引っ越したばかりの農村の子どもは股に開きのあるモンペをはいていました。休み時間にトイレに行くと彼等が用を足すことの早いこと・・・。
 駄々をこねておなじもの母に縫ってもらいました。身軽でしたが、風通しがよくて寒くって参りました。あれもカルサンだったのでしょうね!
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serenaさん、こんばんは (polo181)
2008-05-07 20:08:32
かるさんですか、その呼び方は全く知りませんでした。もんぺなら戦時中の女性はみな着ていましたからよく知っておりますが。
あれは軽くて動きやすく、しかも作りやすかったと思います。男性は履きませんでした。ダッチマンズ・ブリーチスについても知りませんでした。この頃、作務衣(サムエ)(漢字があっているかどうか)が流行しています。芸術関連の人たちの作業着として。
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園芸種は除外。。 (serena<あまもりさんへ>)
2008-05-07 20:11:10
が一応私の建前で、話題にはしても学名まで探したりしません。
あまもりさん、あまもりさん、私の古い記事読んでくださいよ!

この花は野生で、庭に植えているのは見たことがありません。この辺の林の中に春咲く花で、ナイアガラグレンには沢山咲きます。
コマクサと何処まで姻戚関係があるのか。。は
コマクサの学名を調べなければなりませんが。
因みにコマクサは私たちの通った高校の校章/校歌です。由来は奥羽駒ケ岳に咲く故に。

ケマンソウは英語では Bleeding hart です。血の滴る心臓、苦しみ悲しみに張裂けそうな心です。
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私の記憶にあるかるさんは。。 (serena<glimiさんへ>)
2008-05-07 20:24:45
ふっくらとゆとりのあるモンペです。
我が家では誰もはいていませんでした。だから幼い子供のはく物なのだという印象を持っています。
Dutchman's breeches のブリーチスと言うのは良く歴史的な絵などに見られる宮廷の男性のはいているニッカーボッカーです。
亡くなった我が家の愛犬(ハスキー犬)の歩く後姿がかるさんをはいた姿に似ていて私は何時もそういう幼子達の後姿を思い出して仕舞ったものです。
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作務衣の漢字は (serena<poloさんへ)>)
2008-05-07 20:29:35
当たっていますよ。
私も一枚持っています。嫂の一人が塗ってくれたのですが、絹なので仕事着にはつい遠慮です、かといって外出に着ていくには、どういう場所ならいいものか。。。
poloさんも、どうぞ私の古い記事読んでクダサイマセ。
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リンクの過去記事は読みましたよ (あまもり)
2008-05-08 11:22:10
読んだからこそserenaさんの思い出深いコマクサとはどんな花かと検索して、よくブログで見せて貰えるケマンソウとよく似ていたので、コマクサの園芸種かと、単純にそう思っただけのことです。
当然、下町のきもの屋さんも見ましたよ。そこで近年流行っている作務衣も見ました。
私はリンクされている記事はほとんど読んでますよ。
ただ感じたことの全てを、短いコメントの文章で表すことは、私にとっては至難の業。
記事の文章だけで全てを把握できないこともあります。
できるだけ行間を読む努力はしているのですが、まだまだ修行が足りないんですね。
serenaさんにとってトンチンカンなことをと感じるコメントがあった場合、その都度突っ込んでくださいませ。よろしく。
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