学名:Prunella vulgaris
英語名:Heal-All
エスペラント名:Brunelo
日本名:ウツボグサ(靭草)、カコソウ(夏枯草)
ヨーロッパ原産と憶測されているとは言え、世界中の殆ど至る所に見られる草のようです。また、別名も沢山あります。
子供の頃母が「アマチャ」と言う草だと教えてくれましたが、我が母には自分の憶測や想像や聞きかじりやらを真実と信じてしまう傾向がありましたから、半信半疑で聞いていた覚えがあります。つまり、母はそう言うけど違う名前のような気がすると言う状態で時は過ぎて行きました。
私のコンサイス英和辞典でHeal-All を引くと、万能薬、万病草と出ていますから、ウツボグサの他にそういう別名があるのかもしれません。
日本名はウツボグサで、花穂の形が弓矢を入れる靭(うつぼ)に似ていることに因ります。ちなみに、夏枯草は花が落ちた後の花穂のことで、漢方薬では利尿剤として使われるとのこと。日本での記憶は濃い紫色の花でした。この写真でも判るように、こちらのは少し色合いが違い、花の上唇は淡い紫、下唇は白です。学名にも多少の違いがあり、亜種の関係にあるようです。
食用、薬用両方に便利な草のようで、サラダに、スープに、シチューに良し、煎じた液は美味しい飲み物だし、薄い煎じ汁は眼を洗うのに良く、研究の過程では将来癌やエイズ、糖尿病などの薬となる可能性も見えているとか。信じたいですね。
人類や動物の病気を治すため神様が贈ってくれた草、従って魔除けの力もあると信じられていたそうです。アメリカ原住民の或る部族は狩に出掛ける前にこの草の根を煎じたお茶を飲みました。これを飲むと集中力が鋭くなると信じられていたのです。
植物の薬成分を人間が見つけ出し応用するのには大変な年月と多くの人の実験実証が必要だったと思うのですが。
これは数年前の新聞記事のうろ覚えです。人間の得た知恵をすべて金に変える社会はうつろな無機質な社会にみえます。
それにしても、これを書きながら思ったのですが、植物と言う植物が何かしら薬用に有効ということ。私達が無知なだけなのだと。昔の人は色々知っていて利用していたようだし、語り伝えられてきたとは言え、何か伝説めいていて、ふ~ンで終わってしまうだけです。
まァ本気で研究している人も居ることは居るようですけどね。相手は薬、軽々しくは扱えませんけど。
今、serenaさんのブログを初めからすべて読み終えたところです。野の花がお好きなようで。珍しいものばかりでした。
カナダのきれいな写真を期待しています。これからもよろしく。
うつぼ草は昔、野草好きの両親が
煎じて飲んでいたのを思い出します。
花の形は少々不恰好ですが、
とてもきれいな色ですよね
すご~い!
でも、有難うございます。そういう人が一人居てくださるだけでも、頑張った甲斐があります。
写真はイマイチってのが多くて残念なのですが。。
こちらこそよろしく。
知っている人は知っているわけですよね。やはり効果があると言っておられましたか?
この写真の花はダッファリン島(滝の南にある小さな島の集団)に生えていたもので、しょっちゅう刈り取られるし、踏み付けられるしで、まともな形に育てないのです。そういう条件の違いで大きかったり小さかったり、形が歪だったり、全く別の花に見えることもあります。
今後もよろしく。
その辺の雑草のように見えて実は優れもので薬草なのだ!というような草花が沢山あるようですね。
こうしてみると役に立たない草花なんて無いような。薬用、食用でなくても染料になったりするし。
それを見つけ出した人々が居るわけで、誰が見つけたと言うわけでもなく記憶されて伝えられて役に立っている、それを研究するためにお腹壊したり、失明したり、事故もあったんではないかと考えると不思議な気がします。