★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

迷子のクリスマスカード 

2005-12-19 21:31:33 | Weblog
The Cancer Research Society今日も何通かのクリスマスカードが配達されました。
封を切ってから気付いたのですが、そのうちの一通がちょっと変です。
所番地は我が家なのに宛名が違います。聞いた事の無い名前だし差出人の住所も氏名もありません。
これは紛れもなく迷子です。
ご近所宛ての手紙が間違って配達されることは稀にありますが、住所がはっきり判っていれば郵便局へ戻すまでも無く届けられます。覚えのない住所だったり遠かったりしたら局へ戻せばいいのです。
でも、住所が我が家で、返信用の住所が無いとすれば、戻された局だって困るでしょう。結局ゴミ箱行きという事です。
カードの中にはただ差出人のサインが有るだけで味も素っ気も無いものでした。
まァこれでは貰う筈だった人にとってももどうでもいいものかもしれません。しょうがないので我が家で保護することにしました。
迷子のクリスマスカードを貰ったのは初めてです。


カットは The Cancer Research Society 発行のカードから。Original Art by Valerie Pfiffer。
ブルージェーの絵はソサイエティのサイトにリンクしています。

年賀状の季節 その2 December 18, 2005 11:11

2005-12-19 01:12:08 | Weblog
毎年師走も半ばになると、と或る若い友人から一年間の自分達の歴史を手短にまとめた便りが届きます。私も昔はこれをしていました。彼女は英語で書いてきます。私は英語、日本語、エスペラントで書いていました。一枚分の英語から日本語、エスペラントに訳す、またはその逆としても結構時間も掛かるし面倒なので、3分の一の長さの物を一枚に収める工夫をしたのは単に怠け者だからです。
韓国系の青年と結婚した彼女は共通の友人も多いでしょうし、英語で書いてくるのは納得行きますが、日本にも多くの友人知人がいることを考えると日本語でも書いているのでしょう。
マメだなァ、と感心します。この人は既成のカードは使わずサンタクロースだの、トナカイだの、クリスマス・プレゼントの包みなどのイラストが周囲に施された便箋を使います。
暫らく私達の世界から消えていた事のある彼女がまた蘇ってきたことは、その生活が落着いたことを意味していると考え、彼女のために嬉しく思っています。
カードの絵柄の美しさだけに頼って、近況は何にも書いていないカードは詰まらないです。「ああ、まだ元気で居たのか!」と思うくらい。冷たいものです。子供が結婚したとか、孫が生まれたとか、重病を克服したとか、その年の大きなニュースが書き記されていたら、その価値が高くなるのですけど。
定期的に電話やE-メールで連絡を取り合っている友人間では無言の条約みたいな物があってカードの交換はしませんが、殆ど毎週のように顔を合わせているのに毎年マメにカードをくれる友人夫妻もいます。こういう人は貰うのも嬉しい人たちなので、返信することにしていますが、今年はE-アドレスの有る夫妻にはE-メールでアニメのカードにしました。印刷されたカードではアニメは表現出来ません。アニメでなければE-カードにする意味がないので。。それも、クリスマス・イヴ前日までお預けです。
何百枚年賀状を書かなければ。。。と嬉しい(?)悲鳴をあげている人も知っています。それが本当の悲鳴になったら、無理して書くのはオヤメナサイ、と言ってあげたいです。
年齢的にこのような作業が辛くなってくることは当然でしょう。そうなると良く「老齢につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます」などの新聞広告を見ます。つまり、一人一人に年賀状を送れない失礼を詫びているわけなのでしょう。
どうせ広告を出すのなら「紙上を借りて皆様に年末年始のご挨拶をお届けします」でも良いのではないかと思うのですが。こういうことを言うと日本人らしくないと言われます。日本の伝統にそぐわないと言うことなのでしょう。まァ、40年近くも日本を離れて暮らしているとショウの無いことかもしれません。
クリスマス前夜息子が帰って来ます。我が家には夫の家の伝統があり、クリスマス・イヴの夕食は、芥子の実を擂って蜂蜜で味付けしたものをまぶした手打ちの麺です。これは姑の仕事で私は作ったことが有りません。擂った芥子の実はヨーロッパ人の店で買えるし、子供達は好きだったし、作ってあげようかなとも思うのですが私自身はあまり好きではないので悩んでいます。

写真は光の祭典の一部、ヘラジカとバッファロー(Moose & Bison)。