★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

アタイは猫ちゃん November 30, 2005 21:45

2005-12-01 11:45:06 | 夫の入院

生まれや素性は知る由も無いけど、「クイーン・オブ・ザ・ハウス」と呼ばれるところを見るとそれほど卑しい身分の出ではないみたい。
名前は猫ちゃん。「ツィツカ」なんだけど、これ日本語に直すとそうなるの。
この家に迷い込んで来た時、家人は可愛がっていた猫が死んだばかりで悲しんでいたから、ちゃんとした名前は貰えなかったってわけ。
上の絵はアタイの自画像。下手ァ?猫だもん上等だよね。

ある朝ドヤドヤと聞きなれない足音がして、主人が誘拐されて行ったの。
女主人が「サンキュー」と言っていたから彼女は共犯だったと思う。アタイは恐いので隠れていたから犯人の顔も見ていないし、見ていたとしてもどうしようもないよね。
その後何日か経って、今度は何となく聞き覚えのある足音と声だったのだけど信用出来ないのでまた、隠れていたワ。「ハーイ・マム」と言っていたから息子だったんだ。
それなら一緒に遊んだこともあるんだけど長い間会っていないし、不安だから隠れているのが一番いいと思って息を殺してジッとしていた。でもお腹が空くから皆が寝てしまってからこっそり食べに出て行ったりしていたの。
そのうち、女主人も突然いなくなって息子だけが残ったから変だなァと思ったし、恐かった。
時々ガッタガタと煩い音は立てるし、アタイのベットを占拠してしまい、部屋の戸も締め切って入れないようにされたし、「クイーン・オブ・ザ・ハウス」は宿無しみたいで情無いったら。ま、アタイは隠れ場所を無限に持っているから寝る場所に不自由したわけではないけどね。でも、毎日恐い思いだった。
食べ物はちゃんと貰えたし、リッター・ボックスも掃除してくれていたけど。。。
で、息子も悪い人ではないらしいと判って来たのだけど、やっぱり習慣で隠れてしまうのよね。
何日か経ったら女主人も帰ってきたので、ちょっとホッとしたわ。
今朝、ようやく息子が帰って行ったけど、この長~い長い時間は二週間って言うんだって。
また近い内に誰か来るらしい話をしていたから、寿命が縮む思いよ。「クイーン・オブ・ザ・ハウス」も楽じゃない。
女主人は時々、アタイが食べ物が気に入らない素振りをしたりすると「あんたはアレー・キャットだったのよ、つまり野良猫よ。そのことを忘れてはいけません」って言う。野良猫って何なの?