エスペラント名:Askulepiado
カナダから越冬のためメキシコに渡るモナーク蝶の好物でもあり、モナーク蝶が激減していることで、心配している有志達からミルクウィードを庭に植えましょうという呼び掛けが起っています。

その1:
バターフライ・ウィード(Butterfly Weed)
学名:Asclepias tuberosa。
別名は
オレンジ・ミルクウィード(Orange Milkweed)
チガー・フラワー(Chigger Flower)
プルーアリシ・ルート(Pleurisy Root)。
始めてこの派手なオレンジ色の花に出会った時、「ワーオ!」が実感でした。
一つ一つの花は単純なのですが集団になってその美しさを誇っています。
これだけ目立てば蝶も見逃すことは無いでしょう。
ミルクウィードは一般に折ると乳白色の液がにじみ出ますが、この花は例外。
昔アメリカ原住民は肋膜炎(Pleurisy)その他の肺に関係のある病気を治すためその根を齧ったそうで、そこから来た「プルーアリシ・ルート」の名が今も残っています。チガー・フラワーの(Chigger)はダニの一種とか。なぜこの名が付いたのかは判りません。

その2:
スワンプ・ミルクウィード(Swamp Milkweed)
学名:Asclepias incarnata
バターフライ・ウィードより落着いた色合いで、鼻を近づけると仄かに匂う香りも悪くありません。
湿地帯を好み花の色は濃いピンクや白があるようですが私が知っているのは濃いピンクの方です。
学名のincarnata は肌色のと言う意味。ようやく咲き始めました。

その3:
コモン・ミルクウィード(Common Milkweed)
学名:Asclepias syriaca
白っぽい花の房はふわっと丸く、手鞠のような形をしています。
少し俯いて、というより頭が重くて堪らない、という風に垂れ加減に咲きます。
細長い苞状の実は実ると綿毛の付いた種を風に任せて飛ばします。日本の唐綿(Asclepias curassavica)とは従兄弟くらいの関係でしょうか。つい先日撮ったばかりの写真があると自信たっぷりだったのですが、行方不明です。庭に咲いていた花なのでじゃァもう一度、と出てみたら時期は終わり茶色にうな垂れていました。というわけでこの花の写真はお預けです。
《古い写真を見つけたので、追加しておきました》
他にもミルクウィードと名の付く花は幾つかあるようですが、今のところ私が知っているのはこれだけです。