つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

気色悪いではない

2006-04-27 20:22:52 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、きっしょーだけで読むと……な第513回は、

タイトル:吉祥天女(文庫版全2巻)
著者:吉田秋生
出版社:小学館文庫

であります。

鈴:なんか最近ネタがないなぁと思うLINNで~す。

扇:寿司はあんまり好きじゃないSENでーす。

鈴:ふっ、お子様だな。
私はカッパ巻きなら大好きだぞ。

扇:トロ食えよ。

鈴:そんな金がどこにある!

扇:貧乏人はほっといて。
好きなネタもないではないぞ、イクラとかタマゴとか穴子とか。

鈴:なら、今度来たときのSENの飯は寿司、もちろんたっかいヤツだな。
なに、私はふつうに500円もしないうどんでも食ってるが、気にするな。

扇:だから寿司は嫌いと言うておろうが。
500円もするコンビニうどんってやだな……。

鈴:なに、回転しないところならいくらでも好きなネタは食えるぞ。
もちろん、私は行かないからひとりで思う存分食ってくれ。
だが、コンビニうどんでも500円するのはありそうだなぁ。

扇:天馬回転?

鈴:寿司ネタに天馬が乗ってるのか?
どれだけでっかいしゃりやねん。

扇:こんな感じ。(画像を送信)

鈴:(受信して展開)
……どれだけでかい回転寿司のベルトコンベアがいんねんっ!

扇:見た目、1メートルぐらいはあるね、これ。
ところで、今日の夕食は?

鈴:みぃとそぉすすぱげっちにガーリックトースト

扇:君の世界ではガーリックトーストにスパゲティを挟むのかっ?

鈴:焼きそばパンじゃあるまいし、んなことはせんわい。
余ったみぃとそぉすを処分するためのパンだな。

扇:ガーリックトーストにミートソースって……合うの?

鈴:なに、飲んでりゃ味があれば何でもよいわさ。

扇:こっちは、マ○ーの『ちょっと贅沢なミートソース』にパスタだ。
何となく、勝ったな。

鈴:……(確認中)
……なんだ、一緒じゃないか。
残念だが、パンがあるだけこっちの勝ちだな。

扇:普通の百円の奴より美味しいんだよな~、ちょっと高いけど。
パンなど腹の足しにもならんわっ! 米を食え、米を!

鈴:米? 今日の昼飯に米は食ったぞ。

扇:えーと……何かズレてないか?
どうした? 既に酔ってるとはいえ、何か海苔が悪いぞ。

鈴:別に海藻は何も悪くないと思うぞ。
ひらひら、うにうに、へろへろしてるだけだし。

扇:うにうにはしてないぞ、自力で動かないんだから。

鈴:他力では動いてるぞ。
じゃぁ、うにうにの代わりにくにくにでどだ?

扇:くにくにも自動で動いてる~!
ぐにぐになら、なんか触った感触って感じでいいな。

鈴:ぐにぐに……。
じゃぁ、むにむには?

扇:それ、ヤラしいから却下。

鈴:なしてだ。
ぷくぷくしたお子様のほっぺなんかそんな感じじゃんか。

扇:それは、ぷにぷに。

鈴:あぁ、それもいいなぁ。
でもぷにぷにと言うと、犬とか猫のにくきゅぅを思い浮かべてしまう……。

扇:『う』がちっちゃいのがポイントだな。
で、何でよゐこの擬音教室になつているのかね? 成分の83%が乙女心でできているlinn君よ。

鈴:私はLINNだから乙女心では出来ておらんぞ。
49%が毒物の相棒よ。

扇:大丈夫、42%は苦労で出来ている。
つーか、今日は苦労してる気がするぞ……糊の悪いリンリンのおかげでな。

鈴:うわ、ねばねばしそうでやだなぁ>糊
じゃぁ、この辺にして作品紹介でもすっかね?

扇:怪しさ全開の転校生が、次々と邪魔者を排除していくお話です……終わり。

鈴:短っ!
まぁ、だいたいそんなもんだから他に言いようがないよなぁ。
じゃぁ、ストーリーと来ればキャラ紹介だな。
……っと、その前に……。

つれづれ読書日記、進化中?


『作家別目録』、更新してます、多分。
『怪しいページ』は……来週書きます。
御覧になりたい方は、最新記事の『目録へのショートカット』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記

鈴:と言うわけで、主人公の叶小夜子。
炎……もとい、謎の転校生で度胸満点、怪しさ爆発、おまけに美人ときっと女子校なら「お姉様」と呼ばれるに違いないだろう。
さらに、ヨーヨー持った女子高生警察官も真っ青の腕っ節が自慢。

扇:違うやろ。
やり直し~!

鈴:と言うわけで、主人公の叶小夜子。
美人の転校生だが、すぐにクラスの溶け込む実は裕福な家の娘さん。
もともとは天女と結婚した家系の出とされ、そのうちお迎えが来て月へ帰っていってしまうひと。

扇:舐めとんのか、われ。
はい、もう一回!

鈴:と言うわけで、主人公の叶小夜子。
謎(?)の転校生で美人さん。
楚々とした感じで、クラスの女の子にはかなりいい感じだが、その実、家の財産を狙う叔母やそれと関係のある建設会社の人間を次々と死に追いやるしたたかなひと。
ちなみに、忠犬ハチ公をお供に連れている。

扇:合ってるんだが微妙だなぁ……。
六番目の小夜子のサヨコさんのモデル。(嘘)
いわゆる、長髪黒髪のクールな美人……を主人公にしてしまったらどうなるだろう? といったキャラ。
光の世界に身を置きつつも、自分がそこに入っていけないことをよく知っている、ある意味かな~り寂しい人。
ちなみに、この子が涼に惹かれたのはよく解る……解りたくないが。

鈴:じゃぁ、次は……。
……次は……。
誰にすべ?

扇:遠野涼、小夜子の同級生。
小夜子の復讐の対象……にはならなかったが、関わりすぎたため、自分で自分を追い込んでしまった不幸な少年。
表面上は突っ張っているが実は常に受け身で、すべてを知ることが出来る位置にいたにも関わらず、狂言回し以上になれなかった非力な人物。
最後まで小夜子に振り回されて終わったが、その弱さ故に彼女に愛された。

鈴:じゃぁ、麻井由似子。
男嫌いの小夜子のクラスメイトで、小夜子からすれば純粋でかわいらしい子。
僅かなエピローグで、小夜子に憧れられてる感じではあるけれど、特に何事もなく、小夜子の策略関係とも接点なく、何となくいるなぁくらいの感じのひと。

扇:その兄、麻井鷹志。
当初は由似子と同じく光の世界のほやっとした人、という感じだったが、裏事情を知る内にキャラ性能が向上、最終的にすべてを見届ける神に近い立場まで成長した。
もっとも、最終的に何も出来ないのは涼と一緒で、小夜子の犬に噛みついて終わった。
短期間の内に小夜子に認められた、希有な人でもある……ある意味勇者。

鈴:小川雪政。
小夜子の犬、忠犬ハチ公、ロリコンの属性を持つおっさん。

扇:そんなとこかね。
あ~、あいつ誰だっけ、最後まで小夜子に噛みついてボロ負けした奴。

鈴:暁ね。
悪そ~な顔つきしながら、完全に小夜子に遊ばれてたな、こいつ。

扇:道化だからな。
ここまで書いてて思ったが、要は小夜子の一人勝ちなんだよな、この話。

鈴;ひとり勝ちどころか、最初から小夜子ひとりの話だしなぁ。

扇:孤独だねぇ……そこに憧れた方も多いのだろうが。
性別は違うが、同じ作者が描いた『BANANA FISH』の主人公アッシュ・リンクスによく似ている。
はて、終わっとくかね? お疲れモードのようだし。

鈴:そうだね、終わっとくか。
しかし、ホント小夜子ひとりの話だから脇のキャラが薄い話だよなぁ、これ。
小夜子のどろどろっぷりは、まぁなかなか読めたとは思うけど、もっとどろどろしててもいいよなぁ、とも。
ではでは、この辺で、さよならさよならさよならっ

扇:終わっときましょう。
脇でも好きなキャラはいるんだが、押されてるよなぁ。
途中でキャラの性格が変わっちゃったりする不安定な作品ですが、小夜子さんの最強っぷりに引かない方にはオススメです。(微妙な言い方だ……)
ではこの辺で、さよーならぁ~