ほのかに咲いてる道辺の花に
遠い昔の歌を思い浮かべました
待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬそうな
この歌詞は明るく華やかな大正デモクラシーのモボ(モダンボーイ)モガ(モダンガール)の時代にはやった歌ですよね。私は大正が昭和に改元されて9日めの昭和2年1月3日の生まれです。昭和の始めはやがて狂気の軍国日本に移行していく前の静かな嵐の時代でした。
でもまだ大正デモクラシーの雰囲気も残っていました。私などうっとりとこんな歌詞の歌を口ずさんで窓辺で待つこんな女の人を想ったりしていました。まだなにも知らないうぶな少年の夢ですよね。
竹久夢二の詩や絵は寂しい想いのものが多かったんですよね。少女も少年もそれにひそかな想いであこがれていたような気がします。純情(ちょっとちがうか?)だったような気がします。
今の少年少女の想いはマツヨイグサではありません。明るいヒマワリの花だと想います。うらやましいです。