
どこのお宮さんでも狛犬さんが怖い顔をして社頭を守っています。「邪心のある者入るべからず」と言うことなんでしょうね。

この狛犬さんは私の家のすぐ近くの鎮守様の狛犬さんです。散歩に行くとき私はいつも丁寧にお辞儀をして「私の心はきれいです」と心の中で申しあげお通りを許して頂いて降ります。
私の町の台の宮公園に御禝神社(ごしょくじんじゃ)があります。いつも不思議に思うことはこの神社の社頭を守るのは狛犬さんではなくて、あ、うん、の姿の狐さんなんです。

普通、あ形の狛犬さんは宝珠をもっています。でもあ形のこの狐さんは米俵を右手で押さえています。よく見ると米俵には皆水しずくの形をしたものが彫刻してあります。この水しずくのような形をしたものはなんなんでしょうね。なにか大事なめでたい物なんだろうとは思うんですけど。

そしてうん形の狐さんです。怖い顔をして口に巻物をくわえています。秘伝の尊い巻物なんでしょうね。しかも左手で押さえている物は、あ形の狐が右手で押さえていた米俵に彫刻してある物と形が同じです。
この狐さんの石像は大正14年(1926)伊勢参宮された同行者8人が記念に献納したと連名で台座に記録されていました。
御禝神社は五穀豊穣の穀物の神さんだと聞いています。だからお稲荷さんとお仲間の神さんなんでしょうか。でも鳥居は赤い鳥居ではなくて普通の神社と同じ石の鳥居です

それに、鳥居の近くには沖縄の民家の屋根に乗っている魔除けのシーサーそっくりの狛犬さんが金色の目を輝かせてにらんでいるんです。


なぜ、御禝神社は普通の狛犬さんではなく、狐さんや異形の狛犬さんが社頭を守っているんでしょうね。ご存じの方に教えて頂きたいものです。
申し添えればこの台の宮は昔は鬱蒼とした欅などの森に囲まれ昼も薄暗い場所で近くに弥十郎狐一家の狐塚があって夜になると美女に姿を変えては若者をたぶらかし頭をそって丸坊主にしたという言い伝えがあります。
また、昭和40年(1965)頃までは、お盆の3ヶ日は近郷近隣から大勢の人が参集して盆踊りの輪が境内の樹齢千年と言われる大欅の周りに4重にも5重にもなって賑やかだった言われています。