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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

別れ、慟哭のじじいが独りで歩む散歩道

2013-01-29 | 日記
 この写真と文章はエリーが亡くなった時書き込んだホームページの写しです


 平成14年(2002年)10月に入るとマルはどこか元気をなくしました。
 500メートルも散歩すると途中で休むようになったのです。朝夕の散歩距離も4キロメートル程度だったのが日ごとに減って10月下旬には1キロメートルくらいになりました。獣医師の先生の診断はどの先生も心臓の病気ということでした。

 11月に入ると散歩の距離は500メートル、
100メートルと減少して爺を悲しませました。
 最後の2週間ほどはエリーと並んで寝て、希望と絶望のふちをさまよいながら看病を続けました。

エリーは、元気な頃もサークル内のイヌツゲの木の下でいつも眠っていました。


 11月23日夜9時30分ころ、エリーは爺のまわりを少し廻って、トイレに行くといって割と元気に外に出て行きました。しばらくしても帰ってこないので、行って見ると、イヌツゲの木の下で眠るようにして息絶えていました。
 最後の時を10年間住み慣れた場所に選んだのです。
        (写真は元気な頃のものです。)


お墓は住み慣れたイヌツゲの木の脇を選んで作りました。
 ささやかに、香と水と花を供え、終わるといつもの道を一人で散歩しました。大声を上げて泣き、涙を思い切り流して、誰一人いない散歩道をエリーの面影と一緒に歩みました。