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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

じっくりとしつけるじじいにエリーは応えてくれました。

2013-01-20 | 日記
 じじいは、エリーが6ヶ月になった頃からしつけを初めました。



 初めに「スワレ」そして「ツケ」を教えました。

 大勢の人の中には犬が嫌いで怖い人がいます。それにエリーは怖い顔をした準大型犬です。長いリードで散歩などさせたら大きな迷惑になります。人に不快感を与えてはなりませんから。

 人のいる場所、いなくてもいる可能性のあるところでは、短いリードできちんと飼い主の左について一緒に歩き、飼い主が歩行を止めたら静かにすわることがしつけの一番の基本だと思いました。なれるとリードがなくても「ツケ」と言えばきちんと左につくようになりました。
 

 そしてやがて「伏せ」と「マテ」を教えました。飼い主への服従は大型犬の絶対の必要条件ですから。

 そして最後に「おいで」と「犬笛」での呼びを教えました。これは時間がかかりました。

 平地や川辺では10ヶ月頃は「呼び」が充分出来るようになっていると思っていました。



 でも、だめでした。あるとき高寺山(401m)への途中の峠道でリードを放しました。しばらく楽しそうに近くで遊んでいたのに野ウサギの臭いでも感じたのか姿が見えなくなりました。10分ほどして犬笛を吹いても帰ってきません。20分ほど待っても帰ってきません。ちょっと焦りました。「しゃない・・」山を下りて車でゆっくり待っていようと5分ほど下りたところで、エリーがものすごい勢いで走ってきました。おいて行かれたら大変だと思ったんでしょうね。嬉しくてエリーを抱きしめてしっかり褒めてやりました。

 それからはエリーは犬笛にしっかり反応するようになりました。

 1年2ヶ月の成犬の頃はよく歩くスキーを履いて雪の山を散策しました。シベリアの橇引き犬ですからエリーは新雪でも平気なんです。足が雪にぬからないようになっているんだと思います。リードを放して姿が見えなくなっても全く気にしませんでした。犬笛を吹くと2~3分もすると尾根の向こうから走ってくるようになっていましたから。



 しつけはそれだけです。ボールを投げて「もってこい」をしつけている友人もいましたけど猟犬じゃないんだからやりませんでした。

 ただ、リードで一緒に散歩するときどんな時でも話しかけました。右に行くときは「右だよ」 土手の上に行くときは「上だよ」というようにです。

 だから、いつのまにか、エリーは「右」・「左」・「上」「マテ」・・・「帰るよ」など必要なことは覚えてしまって人の姿が絶対にない原野や、山ではノーリードでなんの不自由もなく散策出来ました。

 じじいはエリーに日本語で話しかけ、エリーは「しっぽで、目で、前足で、いろんな鳴き声で、からだいっぱいの表情で」お互いの心を知る会話は成り立っていました。



 教えもしないのにレンズを向けるとポーズをとるエリーでした。みんな懐かしい思いでです。 しつけのことを長々と書きました。