私の実践経済学。
1976年発行されて2009年で27刷。
良く読まれているのがわかります。
昭和52年に亡くなられているのですから、
学者冥利に尽きます。
このような経済学の本は少ないともいえます。
高齢者が多いので、講師の安達先生が
コピーを拡大してくれました。
ありがたいです。
昨日
ファイナンス研究会の今月2回目の講座。
10月から月2回目の講座は
来年3月まで6回にわたり
高橋亀吉著
「私の実践経済学」を学ぶです。
講師は
安達正紀先生(福島県金融広報委員会アドバイザー)でした。
116回目の講座になります。
私の実践経済学・・・・高橋亀吉著を読む
経済学・学者の診断は
当たらないことで有名なのですが、
高橋亀吉さんは
大正から戦後まで
よく当たる経済評論家・学者として名をはせた人で、
他の方の説から論文を書くのではなく
現実の社会から自分の頭で書くのが高橋流。
当然引用はほとんどない。
今回は2回目。
1.3講:国内要件と国際要件とを峻別して常に考察せよ
①経済変動の二大潮流・・・国内と国外
②アメリカ的物価観と日本のそれとの異同の重大性
③日本経済の動向診断では国際要因が特に重大
2.4講:経済統計応用上の読み方と着眼点
①目先の流れよりも根本的な流れをみよ
②最新の統計でも現実より数カ月遅れたもの
③統計数値の危険な落とし穴
3.6講:経済基盤の変革と経済現象の意味の一変
①従来の見方を急転換せねばならぬ場合
②当面の現象は
虚像であるか実像であるかの判別が重要
今回はここまでですが、
上記の項目内容で、
具体例が書かれていますので、
胸がすかっとするほど面白い講義となりました。
政府等の間違いの例は
約40年前と変わらないのに驚かされる。
現在の経済を見る時にも大事な視点を学ぶことができました。
安達先生
丁寧なレジメありがとうございました。