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いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

私の実践経済学・・・高橋亀吉著を読む・・・ファイナンス研究会

2013-11-20 09:44:53 | ファイナンス研究会

私の実践経済学。
1976年発行されて2009年で27刷。
良く読まれているのがわかります。
昭和52年に亡くなられているのですから、
学者冥利に尽きます。
このような経済学の本は少ないともいえます。


高齢者が多いので、講師の安達先生が
コピーを拡大してくれました。
ありがたいです。

昨日
ファイナンス研究会の今月2回目の講座。
10月から月2回目の講座は
来年3月まで6回にわたり
高橋亀吉著
「私の実践経済学」を学ぶです。

講師は
安達正紀先生(福島県金融広報委員会アドバイザー)でした。

116回目の講座になります。

私の実践経済学・・・・高橋亀吉著を読む

経済学・学者の診断は
当たらないことで有名なのですが、
高橋亀吉さんは
大正から戦後まで
よく当たる経済評論家・学者として名をはせた人で、
他の方の説から論文を書くのではなく
現実の社会から自分の頭で書くのが高橋流。

当然引用はほとんどない。

今回は2回目。

1.3講:国内要件と国際要件とを峻別して常に考察せよ

①経済変動の二大潮流・・・国内と国外

②アメリカ的物価観と日本のそれとの異同の重大性

③日本経済の動向診断では国際要因が特に重大

2.4講:経済統計応用上の読み方と着眼点

①目先の流れよりも根本的な流れをみよ

②最新の統計でも現実より数カ月遅れたもの

③統計数値の危険な落とし穴

3.6講:経済基盤の変革と経済現象の意味の一変

①従来の見方を急転換せねばならぬ場合

②当面の現象は
 虚像であるか実像であるかの判別が重要

今回はここまでですが、
上記の項目内容で、
具体例が書かれていますので、
胸がすかっとするほど面白い講義となりました。

政府等の間違いの例は
約40年前と変わらないのに驚かされる。


現在の経済を見る時にも大事な視点を学ぶことができました。

安達先生
丁寧なレジメありがとうございました。


平成25年度税制改正・・・高齢者にとりより厳しい・・・ファイナンス研究会

2013-11-07 11:27:27 | ファイナンス研究会

恒例・冬のカニ(シャコバ)サボテンが咲き始めました。


相続税の基礎控除の引き下げ。
40%も下がる。
今まで関係ない人でも学習しないといけない時代に。


消費税UPに合わせて、住宅ローンは減税に。


相続税の税率構造の見直し。


贈与税の税率構造の緩和。

 

ファイナンス研究会講座は
今回で、115回目の講座になります。

平成25年度税制改正について

講師は
佐々木史隆先生(税理士・福島県金融広報委員会アドバイザー)でした。

2013年度の税改正は
大幅で私達に直結する問題が多いし、
国の方針として
早期に高齢者から若年層への資産移動を円滑に行う意図
明確に感じられますので、
学びがいのある講座になりました。

1)個人所得税
2)資産課税
3)法人課税
4)納税環境整備
  の4つで1)2)を中心にお話しいただきました。

1) 個人所得について

☆所得税の最高税率の見直し・・・4.000万円超については45%の税

☆NISAの創設と金融所得課税の一体化の拡充
 ①非課税投資額の毎年100万円を上限
 ②非課税投資総額500万円を最大に
 ③口座開設期間:平成26年1月1日~平成35年12月31日まで
  などの概略を説明いただきました。

 少し使いにくいので、
 手直しが必要ではないのかと個人的には考える。
 イギリスでは使いやすいように進んでいるのだが・・・・

☆住宅税制・・・住宅ローン減税の4年間の延長及び控除額の拡大

☆復興支援のための税制上の措置

2)資産課税について

☆相続税の基礎控除の引き下げ
  及び税率構造の見直し等

   ・・・大きな改正で影響大。

問題も:
被相続人:夫、相続人:妻と子供2人で

条件として遺産は法定相続分で相続する場合
相続財産    8000万円
改正前税額     ?円・・・・・0円
改正後税額     ?円・・・・・160万円(現金で納めないといけないのに注意)

毎年1回は
自分の資産管理が大事な時代になりました。

☆小規模宅地等についての特例の見直し(240㎡→330㎡)・・・影響大

☆居住用住宅と事業用宅地の完全併用可・・・影響大

☆居住用宅地の適用要件の緩和等・・・影響大

☆贈与税の見直し・・・影響大

☆教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設
いわゆる祖父母からの1500万円まで贈与税が非課税と話題の目玉政策

☆事業承継税制の見直し

3)法人課税について

 中小法人の交際費課税の特例の拡充
  ・・・800万以下の交際費を全額損金可能(大企業は×)

4)納税環境整備について

 滞納税の見直し・・・率等の引き下げ(14.6%→9.3%など)

 2013年度税制改正は
 私達の生活に今後直結する改正ですので、
 相続税の問題など長期的に考えないと今正しくても
 改正されれば
 努力もふいになる政策が今後目白押し。

 相続税・贈与税・保険の見直しなど
 私達も個々人で考える時代になりました。

 佐々木先生
わかりにくい税のお話ありがとうございました。

 

 


「アダムスミス」はどうやって経済学を学んだのか?・・・経済の現実から学んだ!!

2013-10-15 15:39:05 | ファイナンス研究会

ロダンの彫刻。
皆さんロダンのポーズで写真を撮影されていました。
いのししと・配偶者も同じポーズで。


6ヵ月学ぶ
高橋亀吉著
「私の実践経済学」です。

 

今日で、
114回目の「フアイナンス研究会」講座になります。

講師は安達 正紀先生(福島県金融広報委員会アドバイザー)でした。

私の実践経済学・・・・高橋亀吉著

経済学・学者の診断は
当たらないことで有名なのですが、
高橋亀吉さんは
大正から戦後まで
よく当たる経済評論家・学者として名をはせた人で、
他の方の説から論文を書くのではなく
現実の社会から自分の頭で書くのが高橋流。

当然引用はほとんどない。


私の実践経済学
・・・高橋亀吉著
を今回から6回にわたり安達先生に講義をいただきます。

1.始めに

1)高橋亀吉は」日本を代表するエコノミストの人でした。
 生誕120年を迎え、
 また東日本震災とデフレの継続という危機の時代に、
 彼の業績は再び注目を集めている。

2)日本の90年代からの20年のデフレ体験は
  「昭和恐慌」の時代として知られる
  1920年から30年代初めにかけての「失われた13年」以来のものといわれます。

3)高橋亀吉の経済思想は
  デフレ不況の産物として現れた実践的な経済思想といわれた。
 すなわち
 デフレ脱却のためのリフレーション政策の提言(新平価解禁論・金輸出再禁止論)。

4)高橋是清蔵相による金本位制からの再離脱と
   日本銀行による国債の直接引き受けという形で
   その核心部分は現実の政策として結実したが
  本人は全面的に支持していたわけではない。

5)高橋是清蔵相のリフレーション政策は
   政策当局が先手を打って自主的判断したものでなく
  世論の圧力に強要されて着手されたものだ。
  それが政策東京への不信を生み、
  また、軍部による戦費調達の為の公債の膨大な発行と、
  それが戦後もたらした高率なインフレーションの元凶になったと。

6)高橋亀吉はデフレ脱却の政策を主張しましたが、

 ☆実践的は経済学への志向
  ☆現状を歴史的に分析する志向
  から政策提言を行いました。

2.1講:流れの中の変化をつかめ・・・着眼が大事。

①現象にとらわれず現象の経済的意義に着目せよ
②物価高の経済的性格の一変
③新事態の出現・変化に気づく着眼

3.2講:経済理論とはどういうものか、その本質を体得せよ
           ・・・現実を直視して肌でこれを感じ取る

①経済理論の本質をまずつかめ
②計量経済学応用上の弱点
③それぞれの国民経済に妥当する経済理論を探し出せ
④教科書からでなく現実から学びとれ
⑤「変態」か「変化」化を早く識別することが勝敗の分れ目

4.3講:国内要件と国際要件とを峻別して常に考察せよ

①経済変動の二大潮流・・・国内と国外
②アメリカ的物価観と日本のそれとの異動の重大性
③日本経済の動向診断では国際要因が特に重大

P23
教科書からではなく、現実から学びとれ

事実を見て、
これは何だと考え抜き、
理論にまで仕上げることが大切なのだ。
アダムスミスはどうして勉強したのだろうか。
経済学の鼻祖であるスミスには
読むべき経済学の本はなかったはずだ。
その彼が、
なぜあの経済理論を創りだしたのだろうか。
彼は現実の経済の現実と四つに組んで研究し、
そこから学理を創りだしたのだ。
それがホントウの経済学の勉強の仕方なのだ。

など
現在の経済を見る時にも
大事な視点を学ぶことができました。

 安達先生
丁寧なレジメありがとうございました。



 


「私の実践経済学」・・・高橋亀吉著を学ぶ・・・ファイナンス研究会

2013-10-15 08:20:58 | ファイナンス研究会

「私の実践経済学」・・・高橋亀吉著を
半年間6回(10月から来年3月まで月1回)、学ぶ。

私の実践経済学・・・・高橋亀吉著

 経済学・学者の診断は
当たらないことで有名なのですが、
高橋亀吉さんは
大正から戦後まで
よく当たる経済評論家・学者として名をはせた人で、
他の方の説から論文を書くのではなく
現実の社会から自分の頭で書くのが高橋流。

当然引用はほとんどない。

これが本当の学者だと思うのだが・・・・・
最近でも
日経新聞の論文の蘭などでも
他の方の論文の引用が多すぎるのが目につく。

今日から来年3月まで月1回
6回にわたる講義が始まるが、
予習をしてみた。

☆現象にとらわれず
  現象の経済的意義に着目せよ・・・P4

☆教科書からではなく
 現実から学び取れ・・・P22

☆日本経済の動向診断では
  国際要因が特に大事・・・P34

☆現象のとらえ方いかんで
  診断はこうも違う・・・P128

☆在来経済理論の不毛化と
  新理論の登場・・・P167

など
今月から月1回
安達先生を講師として、
福島県金融広報委員会から派遣され
「ファイナンス研究会講座」として
半年間学習します。
楽しみです。

先生を迎えに行きます。

台風の影響が
あるようですのでご注意を。


金融機関・証券・保険会社の健全性の見分け方とは・・・ファイナンス研究会

2013-10-01 21:41:19 | ファイナンス研究会


福島県の3つの銀行の
ここ5年間の主要な経営指標等の推移を見ながら
どこを見るのが健全性の見方かを
学びました。
株式市場は冷徹です。
業績に連動した株式になっているものです。


講師の安達先生のそれ以外の5枚のレジメです。
ディスクロージャー誌とはどんなもので、
どんな役割を果たしているのか。


銀行のディスクロージャー誌には
どんなことが掲載されているの?


どこを見れば健全がわかるの。
自己資本比率・不良債権残高の推移・業務利益が特に大事。

格付けによる評価・ディスクロージャーをめぐる最近の動き。


「証券会社」のディスクロージャー誌を読むポイントについて。

ファイナンス研究会は本日の講座で
113回目の講座になります。

金融機関・証券・保険会社の健全性の見分け方
講師は
安達 正紀先生(福島県金融広報委員会金融広報アドバイザー)でした。

1)金融商品なんでも百科・・・P92~102を中心に。
  資産を運用する金融機関の選択では安全性を確認することが大事。
  ディスクロージャー誌や格付けを調べて健全性を調べるのが一番と。

2)ディスクロージャー誌とは何か
  ①ディスクロージャーとは
  ②銀行にディスクロージャーが求められるわけとは

3)銀行のディスクロージャー制度の経緯

4)銀行のディスクロージャー誌にはどんな事が掲載されているか
   銀行の経営方針・リスク管理体制や紺ププライアンス体制・業務の内容 
   商品・サービスの内容など掲載。

 ①連結及び単体の財務諸表
  ☆貸借対照表
  ☆損益計算書
  ☆株主資本等変動計算書
  ☆キャッシュフロー計算書

 ②不良債権の状況・・・どういう風に変化しているのかが大事(5年くらいはみたい)。

5)銀行のディスクロージャー誌はどこで見ることができるか

6)銀行の健全性を見るには、ディスクロージャー誌のどこを見ればいいか

 ①健全性を示す指標として・・・・・自己資本比率
  国際比率8%、国内銀行4%以上。

 ②不良債権残高の推移・・・一番の判定基準になる大事な指標。

 ③業務利益は銀行の利益を見る上で最も大事な指標。

 ④経費率の推移

7)格付けによる評価

8)ディスクロージャーをめぐる最近の動き

  ①金融商品に対する時価会計の導入

  ②四半期情報開示への取り組み

9)証券会社のディスクロージャー誌を読むポイント

 ①自己資本規制比率

 ②分別管理の状況

10)生命保険会社特有の項目

 ①基礎利益・・・生命保険を見る時に一番大事な指標

 ②ソルベンシー・マージン・・・ほぼすべての保険会社が上回っている。

 など多岐に亘る見方を学びました。

学ぶだけでなくネットで見れる時代ですから
自分で読み込む力をつけることが
これからの自己責任の時代に問われるものだと
感じる講座になりました。

 安達先生
丁寧なレジメありがとうございました。

今月中旬から
安達先生による

6回に渡る
高橋亀吉さんのテキストを読む学習会が楽しみです。