名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(1290);中飛車に急戦(中原誠)

2019-06-23 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190623

昭和42年11月、中原誠先生と第11期棋聖戦です。中原先生はデビュー3年目五段でまだ20歳でした。(20歳が正しい弱冠で、弱の字は10が2つ組み合わさっているのです。本来は数え年でしょうけれど。)大山先生とも初対局です。

大山先生の中飛車で5筋の歩を角で交換する形です。

初めて出てきますが、中飛車が55歩を打つのもあります。

中原先生は中央で戦います。

右桂を使って65銀をねらいます。

大山先生は54歩と突きだして角交換になり

自陣角を打たれました。

66歩を突いて金で受けるというのは「大駒は近づけて受けよ」の手筋です。

中原先生の65桂は若さゆえの勢いですが、65同銀でどうなるのでしょう。65同銀同桂は57歩があるにせよ先手有利です。77角成同金65銀でしょうか。これは銀歩と角の交換で53桂もありますから先手の駒得です。

本譜は65同桂で

99角成も大きいのですが、53歩成、53桂打、83角、なんでもありそうです。

大山先生の73角というのはおかしな手です。73同銀同桂成という図は角香歩と銀桂の交換でちょっと駒損ですし

54歩を払われるというのも味が悪いです。46桂を打って

飛を詰ましましたが

68飛成同飛24香。63飛成は81角ですね。竜を取らせるつもりならばそれでも良いでしょう。

81飛は「敵の打ちたいところに打て」です。89馬57銀51金右の図では、79角も見えるから今度こそ63飛成が攻防のはずです。45角は嫌だけど、同銀同馬54銀27馬48玉56歩、左翼に逃げ出せそうだけどまだ難しいのでしょうか。

大山先生はそれを逃して91竜(28香を用意したものか)、これは飛を目標に攻められます。

この攻めが何でもないと見たのでしょう。

中原先生は角を切って27香成

飛を取って39飛、これがなんでもないようで厳しかったのです。とりあえず詰めろ。金を持っていれば28金で長そうですが

34桂は上に逃げるための攻防の手です。でも金で抑えられたのが攻防の手です。

受けがありそうでありません。必至で中原先生の勝ちです。

 

この後もこういうことが続くのですが、中原先生相手だと大山先生の指し手が乱れます。棋聖戦は五冠王に復帰するために負けてはいけない戦いだったので、若手相手に気楽に指していたのではないはずです。

中原先生のほうは自然流とは言えませんが、終盤の切れ味で勝った将棋です。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1967/11/21
手合割:平手  
先手:大山名人
後手:中原誠5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 5四歩(53)
5 5八飛(28)
6 6二銀(71)
7 5五歩(56)
8 同 歩(54)
9 同 角(88)
10 4二玉(51)
11 7七角(55)
12 3二玉(42)
13 6八銀(79)
14 3四歩(33)
15 5五歩打
16 4二銀(31)
17 4八玉(59)
18 5三銀(62)
19 5七銀(68)
20 6四銀(53)
21 5六銀(57)
22 5二飛(82)
23 3八玉(48)
24 7四歩(73)
25 4八銀(39)
26 7三桂(81)
27 5四歩(55)
28 7七角成(22)
29 同 桂(89)
30 3三角打
31 6六歩(67)
32 同 角(33)
33 6八金(69)
34 6五桂(73)
35 同 桂(77)
36 9九角成(66)
37 7三角打
38 同 銀(64)
39 同 桂成(65)
40 5四飛(52)
41 4六桂打
42 6四飛(54)
43 5五銀打
44 6八飛成(64)
45 同 飛(58)
46 2四香打
47 8一飛打
48 8九馬(99)
49 5七銀(48)
50 5一金(61)
51 9一飛成(81)
52 7九角打
53 5八飛(68)
54 6七金打
55 同 銀(56)
56 同 馬(89)
57 6八金打
58 同 角成(79)
59 同 銀(57)
60 2七香成(24)
61 同 玉(38)
62 5八馬(67)
63 同 金(49)
64 3九飛打
65 3四桂(46)
66 3五金打
67 1八角打
68 3八銀打
69 2八玉(27)
70 2六金(35)
71 投了
まで70手で後手の勝ち

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大山将棋問題集20190622

2019-06-22 | 大山将棋研究

難しい攻防でしたので1問だけ。

後手番二上先生の手を考えます。

A 23桂  B 42玉  C 21飛

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大山将棋研究(1289);中飛車に袖飛車(二上達也)

2019-06-22 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190622

昭和42年11月、二上達也先生と第6期十段戦第3局です。

大山先生の中飛車です。

二上先生は急戦ですが、大山先生は68金で受けました。

38飛でけん制するつもりです。

44歩の先受けには38金。

二上先生は72飛の袖飛車で攻めるつもりだったのですが、角筋が止まっているので55歩同歩同飛~85飛は嫌な筋です。飛交換が構わなければ55同歩同飛75歩なのですが

交換しにくいので先に75歩。大山先生は54歩と取り込んで

中央の位を取ります。

中央を厚く構えます。

二上先生は74銀から7筋を攻めて

75歩を打つのかと思えば63銀と引きました。

7筋の位を譲り、5筋を攻めて

中央の位を取り返しました。

少し駒組みの後で52飛は

74歩を誘って72飛

大山先生は中央の位を取り戻し

二上先生は7筋に位を取ります。しばらくはまた駒組みで

4筋で駒がぶつかって

桂交換から銀を出て、大山先生は3,4筋を攻めようというのでしょう。

二上先生の玉は移動して

右玉になりました。ここではやむない組み替えですが、対振り飛車の右玉というのは結構昔からあります。

後手のほうが振り飛車感覚で、攻められた筋に飛をまわります。

大山先生は桂を打って

銀交換されたら

36銀~45歩、手堅く角を追って

角を取れました。

と金も作って有利なようですが

二上先生は54桂~46歩で反撃です。

桂2枚を使って

成桂と金を作って反撃です。

大山先生のほうが早く攻められるので

好点に角を打ってリードしています。

銀をさばいてから飛を取り

上手く攻めが続いています。

二上先生の46角も厳しい手なので形勢はまだ難しいようです。金合いを清算して

51金で粘り、難解です。まだ長いのでここからは端折りますが

大山先生の玉が捕まらなくなりました。

二上先生は相入玉の点数が足りないのですが、98飛を捕獲できて

玉を逃げ出して

持将棋で終わりました。

 

大山先生が有利になりそうなところを二上先生がこらえて持将棋にもっていきました。作戦負けの時には玉を移動してみると景色が変わります。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1967/11/16
手合割:平手  
先手:大山十段
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 5四歩(53)
5 5八飛(28)
6 4二玉(51)
7 6八銀(79)
8 8五歩(84)
9 7七角(88)
10 6二銀(71)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 3四歩(33)
15 6六歩(67)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 5二金(61)
19 2八玉(38)
20 4二銀(31)
21 3八銀(39)
22 7四歩(73)
23 6七銀(68)
24 9四歩(93)
25 9六歩(97)
26 6四歩(63)
27 6八金(69)
28 5三銀(42)
29 4六歩(47)
30 4二金(41)
31 3六歩(37)
32 6三銀(62)
33 4七銀(38)
34 4四歩(43)
35 3八金(49)
36 7二飛(82)
37 5五歩(56)
38 7五歩(74)
39 5四歩(55)
40 同 銀(53)
41 7五歩(76)
42 同 飛(72)
43 5五歩打
44 4三銀(54)
45 7六歩打
46 7二飛(75)
47 5七金(68)
48 7四銀(63)
49 5九角(77)
50 7五歩打
51 7八飛(58)
52 7六歩(75)
53 同 銀(67)
54 6三銀(74)
55 7五歩打
56 5四歩打
57 同 歩(55)
58 同 銀(63)
59 6七銀(76)
60 5五歩打
61 2六角(59)
62 2四歩(23)
63 9七香(99)
64 6三金(52)
65 7六飛(78)
66 3三桂(21)
67 4八角(26)
68 5二飛(72)
69 7四歩(75)
70 7二飛(52)
71 5六歩打
72 同 歩(55)
73 同 銀(67)
74 7四金(63)
75 5五歩打
76 6三銀(54)
77 3七桂(29)
78 7五歩打
79 7八飛(76)
80 8二飛(72)
81 8八飛(78)
82 5三歩打
83 6七金(57)
84 7三桂(81)
85 2六歩(27)
86 8一飛(82)
87 5九角(48)
88 5二金(42)
89 9八飛(88)
90 8四金(74)
91 4五歩(46)
92 同 歩(44)
93 同 桂(37)
94 4四歩打
95 3三桂成(45)
96 同 角(22)
97 4六銀(47)
98 4二玉(32)
99 3五歩(36)
100 5一玉(42)
101 3四歩(35)
102 同 銀(43)
103 3五歩打
104 4三銀(34)
105 4七銀(56)
106 6二玉(51)
107 5六金(67)
108 7二玉(62)
109 4五歩打
110 同 歩(44)
111 同 銀(46)
112 4一飛(81)
113 3四歩(35)
114 2二角(33)
115 3五桂打
116 4四銀(43)
117 同 銀(45)
118 同 角(22)
119 3六銀打
120 5四歩(53)
121 4五歩打
122 2二角(44)
123 2三桂成(35)
124 5五角(22)
125 同 金(56)
126 同 歩(54)
127 3二成桂(23)
128 8一飛(41)
129 3三歩成(34)
130 5四桂打
131 4四歩(45)
132 4六歩打
133 5八銀(47)
134 3五歩打
135 2七銀(36)
136 6六桂(54)
137 4九銀(58)
138 6五桂(73)
139 4三歩成(44)
140 6二金(52)
141 3四と(33)
142 5七桂成(65)
143 4四と(34)
144 4七歩成(46)
145 5三と(43)
146 7三金(62)
147 6三と(53)
148 同 金(73)
149 5二銀打
150 6二金(63)
151 4五角打
152 8二玉(72)
153 6三銀成(52)
154 同 金(62)
155 同 角成(45)
156 7三金打
157 8一馬(63)
158 同 玉(82)
159 4二飛打
160 7二銀打
161 5三と(44)
162 4六角打
163 3七金打
164 同 角成(46)
165 同 角(59)
166 同 と(47)
167 同 玉(28)
168 5一金打
169 4四飛成(42)
170 4五歩打
171 4七歩打
172 6七角打
173 3三角打
174 4九角成(67)
175 3五龍(44)
176 3四歩打
177 同 龍(35)
178 4六歩(45)
179 同 玉(37)
180 6七馬(49)
181 5四龍(34)
182 6一金(51)
183 3五玉(46)
184 8九馬(67)
185 1一角成(33)
186 9八馬(89)
187 4三龍(54)
188 8七馬(98)
189 5四歩打
190 7八馬(87)
191 3四歩打
192 8二玉(81)
193 2四玉(35)
194 8三玉(82)
195 5二と(53)
196 同 金(61)
197 同 龍(43)
198 6三銀打
199 4三龍(52)
200 8七馬(78)
201 5五馬(11)
202 7八桂成(66)
203 3三歩成(34)
204 5二歩打
205 4二と(33)
206 6五銀打
207 4四金打
208 5六成桂(57)
209 4五馬(55)
210 5九飛打
211 3六馬(45)
212 5五成桂(56)
213 3七馬(36)
214 4八歩打
215 同 馬(37)
216 6九飛成(59)
217 5二と(42)
218 5四銀(65)
219 4一龍(43)
220 7四玉(83)
221 5三と(52)
222 8六歩(85)
223 1五歩(16)
224 同 歩(14)
225 同 香(19)
226 8五玉(74)
227 9五歩(96)
228 同 歩(94)
229 同 香(97)
230 同 香(91)
231 2五歩(26)
232 投了
まで231手で先手の勝ち

 

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20190622今日の一手(その894);相手の攻め筋を見破る

2019-06-22 | 今日の一手

20190622今日の一手

 

5月1日の名南将棋大会から、TさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の桂得で馬を作られていますが駒得です。

玉の堅さは後手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は29飛と持ち駒角桂桂で4枚。

後手の攻め駒は37馬51飛で2枚。

 

総合すれば先手有利です。

 

☆ 大局観として

先手は玉の堅さだけ劣っているのですが、金銀4枚が守備に就いているので手厚いです。良い手を指していけば優勢になるでしょう。

5筋7筋に歩を打てるのも好都合で攻めには困らないのですが、後手からの攻め筋がわかるでしょうか。それを防ぐか、構わず攻め合いに持ち込むか、方針を決める時です。

 

 

○ 後手の攻め筋を見るために95歩としてみます。

95同歩は94まで香を吊り上げて86桂の攻め筋ですね。後手に受ける駒がないので手抜きでしょう。この時に後手の攻め筋は3つあります。55歩65銀右64歩同銀56歩

金銀両取りですし、銀取りになっていなくても56歩は厳しいです。

 

別の攻め筋は46歩

46同金は同馬同歩56飛でだめですね。46同歩は38馬

56馬と29馬の両ねらいです。

 

3つ目は56飛です。

56同金47馬同金38銀

この図は銀と飛角桂の交換ですから、飛か金を取られても大丈夫です。

 

後手が馬を切らないで38銀だと

89飛47銀不成57金引

やはり先手の駒得です。後手の攻め駒が2枚だけなので怖くはないです。

 

さて対策を見てみましょう。(3つ目は大丈夫でしたね。)55歩65銀右64歩

64同銀56歩ではつぶされます。銀を捨てて94歩92歩74歩65歩64桂

62飛72桂成同金

後手に馬を作られているだけの駒損です。もう玉の堅さが逆転していて、73歩成同金74歩72金65桂

攻め駒が29飛を入れなくても4枚あるので好きなように攻めることができます。

 

後手が92歩を打たないと(92歩74歩が入らない)と

飛車を追いかけて攻めていけば十分です。

 

46歩の攻め筋は

取らなければそんなに怖くはありません。56飛同金47歩成とされた時に飛をもって反撃できる形を意識しておきます。94歩92歩66桂

これは詰めろです。47歩成同金上64馬65銀右

これは先手優勢でしょう。

 

 

△か× 実戦は46角と打ちました。

馬を消す好手と思ったら、46同馬に同歩は38角

56角成と29角成がありますね。38馬のかたちでも角でも同じ、1手パスです。47角があっても29角成同角39飛

角を逃げて99飛成が痛いです。

 

実戦は46同馬を同金と取ったのですが45歩

金でも銀でも取れません。無視して66桂46歩74桂打

74同歩同桂92玉42角56飛

駒損で攻め駒が足りないです。

 

最善は45歩に42角でした。

46歩51角成同金74歩

少し駒損ですが74同歩には86桂で悪くないです。

52飛とかわされたら

33角成(33同銀は53歩から飛先を止める)46歩34馬

これも先手有利です。46角は良くない手でしたが、最善を探せば形勢は悪くはないです。

 

 

○ 角を打つならば42角

飛を取れるようにしておけば55歩や46歩は怖くないです。52飛86角成55歩65銀

64歩は同馬と取れます。46歩の筋だって53歩を打てるので対応は簡単です。

馬を作れば完全に桂得、先手玉も堅くはないけれどより手厚くなり、悪い要素が無くなります。

 

 

○か△ これは86角とか

75角とかでも同じことではあります。42角成があるので、32金に95歩とか74歩とか、手番をもって攻めることができます。

 

 

△ 66歩は

55歩を67銀右と受けることができます。46歩のほうを受けていないので74歩

取らずに寄せ合いがどうか。悪くはないけれど66歩の効果は(この流れでは)見えてきません。

 

 

○ 何度か手順の中で出てきましたが74歩

というのが美濃囲い攻略の手筋です。後手は馬筋が止まるので55歩とか46歩とかは指しにくいです。74同歩66桂71玉54歩

51飛の筋を止めれば十分でしょう。

 

 

△か× おとなしい受けは55歩です。

46歩や55歩を避けたのですが、55同銀同銀同馬

66銀56歩55銀57歩成同金55飛

金銀と馬の交換をしましたが、元が桂得でしたからまだ駒損ではないです。形勢は互角。

 

56歩は同馬

これは受けにくそうです。66銀か66角か、まだ悪くはないのでしょうが。

 

ここでも42角

52飛86角成56歩66金

これならば先手有利ですが、55歩自体はすぐに取られるので良い手ではないと思います。

 

 

○ 54歩ならば

54同飛66桂

先手で66桂を打てればかなりの得です。74歩や74桂打がねらえます。

 

後手は54歩を取れず、

55歩65銀右64歩同銀54飛65銀

こういう攻防になると「大駒は近づけて受けよ」の格言通りになっています。

 

 

○ もう一つ上の53歩ならば

53同飛は54歩を取れないから1歩で1手儲けたことになります。55歩は65銀64歩54銀

56歩同金53銀

53同銀成同飛55歩

45桂を見ています。角銀桂を打って攻める手に困りません。

 

 

△ もう一つ上の52歩は

52同飛を利かしと思って何か別の手を指すならばあり得ますが、53歩同飛54歩同飛66桂51飛

歩切れになると74歩を打てず、54歩も打てず、74桂打は早すぎて失敗です。

 

 

☆ まとめ

駒得なのでゆっくりした展開を望むほうが無難です。

55歩はかえって危ないけれど、54歩や53歩ならばゆっくりした流れになりそうです。

42角から馬を作ると、後手の攻め(55歩や46歩)に対応しているので一番良く見えます。

 

はっきり有利なので95歩とか74歩とか、歩を使って軽く攻める手でも良いでしょう。ただし相手の攻め筋に対応できる自信があるときだけです。

 

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大山将棋問題集20190621

2019-06-21 | 大山将棋研究

先手番二上先生の手を考えます。

第1問

 

後手にだけ銀を持たれていて面白くないので動いていきます。

A 66歩  B 77桂  C 35歩

 

第2問

 

指されてみるとなるほどです。

A 16香  B 54歩  C 65歩

 

第3問

 

こうなれば勢いのまま進みます。

A 77金  B 52歩成  C 74歩

 

第4問

 

これで決まりました。

A 77角  B 83銀  C 97歩

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大山将棋研究(1288);四間飛車に中央位取り(二上達也)

2019-06-21 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190621

昭和42年11月、二上達也先生と第6期十段戦第2局です。

大山先生の四間飛車です。

二上先生は中央位取りで

急戦を目指しているのですが、大山先生のほうから動きました。

65で銀交換になりました。後手からは45歩があるので

二上先生は56銀を打って手厚く受けました。

どこかで65歩を取れないのかなあと思うのですが、とうとう取らずに

66歩と突いて交換です。このほうが筋の良い指し方ですね。

84歩を守って83銀の瞬間に飛をまわって攻めようとします。

大山先生は1筋、二上先生は3筋の歩を取り込んで

33歩成に37歩

37同金に33角という応酬から

24歩同歩22歩。22同角に47金だと32飛成を受ける形が悪いので

13桂47金32歩で落ち着きます。

二上先生は6筋にも位を取り良い形になってきました。

銀冠に対しての66角~85歩は厳しい攻め筋です。

大山先生は75歩同角81飛で85歩の筋を受けました。

二上先生は角を追って31角成か42角成をねらいます。

74歩66角42角でまた一段落。

平気で67金と上がるのは二上先生らしいです。大山先生は端攻め、86角を見ています。

二上先生は85歩で返し、大山先生は75歩で受け

75同歩に96歩。後手玉のほうが堅いので指しやすそうですが

53同角とは指しにくいか。

42角の利きが止まり、二上先生は端を謝ります。

主張は中央の厚みと玉頭攻めです。金んを繰り出して

またも歩の手筋で42角の利きを止め

13桂を取り

64桂を打って角筋だけは止めておきます。

形勢は互角に近づいたのではないでしょうか。ここで大山先生がどう指すべきだったかというのがよくわかりません。55香とか84香とか55歩とか有力な筋は多いです。

55歩同銀86歩同金84歩。こうやって守備的に指すのも良さそうです。

それから53歩を無視して85香を打っての反撃でした。

84桂の味が良いので選んだ順でしょう。77金76歩は後手優勢になるでしょう。

二上先生は76金を取らせるあいだに52歩成から

金を取って74金。後手玉がかなり危険になりました。もう形勢互角です。先手玉はまだ広いのです。

93玉に82歩というのも微妙な利かしです。82同飛83金同玉71銀ならば先手よし、82同飛83金同飛74歩が王手桂取りだけど難しいです。

大山先生は飛を逃げました。二上先生は95香がぴったりで

94銀に77角というも良い感じです。後手玉がかなり狭いですね。ここで95銀が敗着だろうとなるのですが、86歩同角83歩だったでしょうか。

95香同角は詰めろ。94玉のかわしに97歩が利きました。角は取れません。

83香~86歩の反撃は

先手玉が広いので響きません。

ここで投了ですが、後手玉は詰めろ。95銀同歩83玉85香84歩74銀・・・詰めろは続くでしょう。

 

最後は二上先生のほうが大山流の中段玉になりました。大山先生は横から攻められて玉を上にかわすというのはうまいのですが、玉頭戦(玉頭の勢力争い)に弱点があるようです。後手玉のほうが堅いし、有利だと思っていたはずですが、ここでは玉を上にかわす指し方は狭いから危ないのです。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1967/11/06
手合割:平手  
先手:二上達也8段
後手:大山十段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5八金(49)
16 7一玉(62)
17 6八銀(79)
18 8二玉(71)
19 3六歩(37)
20 4三銀(32)
21 5七銀(68)
22 1四歩(13)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 5五歩(56)
26 5二金(41)
27 5六銀(57)
28 6四歩(63)
29 4六歩(47)
30 5四歩(53)
31 同 歩(55)
32 同 銀(43)
33 5五歩打
34 6五銀(54)
35 同 銀(56)
36 同 歩(64)
37 5六銀打
38 6三金(52)
39 5七銀(48)
40 4一飛(42)
41 4七金(58)
42 7四歩(73)
43 1六歩(17)
44 7三桂(81)
45 6八金(69)
46 8四歩(83)
47 6六歩(67)
48 同 歩(65)
49 同 角(88)
50 8三銀(72)
51 3八飛(28)
52 1五歩(14)
53 3五歩(36)
54 1六歩(15)
55 3四歩(35)
56 1五角(33)
57 3三歩成(34)
58 3七歩打
59 同 金(47)
60 3三角(15)
61 2四歩(25)
62 同 歩(23)
63 2二歩打
64 1三桂(21)
65 4七金(37)
66 3二歩打
67 6五歩打
68 7二金(61)
69 7七桂(89)
70 6一飛(41)
71 2一歩成(22)
72 同 飛(61)
73 8六歩(87)
74 7五歩(74)
75 同 角(66)
76 8一飛(21)
77 5四歩(55)
78 5二歩打
79 3四歩打
80 7四歩打
81 6六角(75)
82 4二角(33)
83 6七金(68)
84 9五歩(94)
85 8五歩(86)
86 7五歩(74)
87 同 歩(76)
88 9六歩(95)
89 3三歩成(34)
90 同 歩(32)
91 5三歩成(54)
92 同 歩(52)
93 9八歩打
94 8五歩(84)
95 7六金(67)
96 5四歩(53)
97 5三歩打
98 同 金(63)
99 1六香(19)
100 6三金(53)
101 1三香(16)
102 同 香(11)
103 6四桂打
104 6二金(72)
105 4五歩(46)
106 5五歩(54)
107 同 銀(56)
108 8六歩(85)
109 同 金(76)
110 8四歩打
111 5三歩打
112 8五香打
113 同 桂(77)
114 同 歩(84)
115 7六金(86)
116 8四桂打
117 5二歩成(53)
118 7六桂(84)
119 6二と(52)
120 同 金(63)
121 7四金打
122 9三玉(82)
123 8二歩打
124 5一飛(81)
125 5二歩打
126 1一飛(51)
127 9五香打
128 9四銀(83)
129 7七角(66)
130 9五銀(94)
131 同 角(77)
132 9四玉(93)
133 9七歩(98)
134 8三香打
135 9六歩(97)
136 8六歩(85)
137 7三金(74)
138 8七歩成(86)
139 6七玉(78)
140 8四銀打
141 8三金(73)
142 投了
まで141手で先手の勝ち

 

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大山将棋問題集20190620

2019-06-20 | 大山将棋研究

先手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

少し隙を作り仕掛けさせます。

A 16歩  B 36歩  C 56金

 

第2問

 

79角成を見せられました。先手玉が堅いので強気に対応できます。

A 57角  B 77桂  C 85歩

 

第3問

 

底歩で粘られましたが攻めていきます。

A 74歩  B 91飛成  C 57角

 

第4問

と金を作られて形勢が近づいたようですが、この攻めがぴったりです。

A 63歩成  B 51銀  C 62銀

 

第5問

 

平凡な手ですがこれで有利が拡大します。

A 51金  B 62と  C 64角

 

第6問

 

攻防の手です。

A 55金  B 61竜  C 36角

 

 

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大山将棋研究(1287);中央位取り中飛車(二上達也)

2019-06-20 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190620

昭和42年10月、二上達也先生と第6期十段戦第1局です。

大山先生の中央位取り中飛車です。

よく見るのは66歩を突かないで57銀~56銀とするのですが、この頃の大山先生は66歩~67銀と指しています。

二上先生は銀を出て56銀を強制し

飛を浮いて74飛のゆさぶりを見せます。

大山先生は74飛に対応しつつ、端を受けずにじっくりと駒組みしていきます。

二上先生は5筋の歩を切って

積極的に動ければ良かったのですが、端歩を突いて様子見では作戦負けの気配がします。

53銀として64歩をねらえば、金で守られたので

形を整えてから64歩と突いて

75歩、軽い仕掛けです。

調子が良さそうですが

位を4つ取られて、銀を引かされてはかなりの手損です。

先手陣が上ずったので端角でけん制しました。

大山先生は強気で85歩。これに同飛は仕方ないところでしょう。交換して終盤に入ります。

二上先生は87飛などではなく67歩でした。これでは攻めが遅そうです。

底歩で粘って

と金を間に合わせようとしたのですが、大山先生は74歩~73歩成から

53歩成も利かせて71飛成。この銀取りは受けにくいです。また33角成から攻めるのもあるでしょう。

二上先生は78飛で銀取りのほうを受けました。大山先生はさわやかに33角成なんてしません。79歩同飛成77桂。これでも良いのでしょうか。77同桂成73竜76成桂では角を切ることになりそう、ならば最初から桂を捨てずに33角成ではないかと思うのです。

二上先生は58と と捨てて角を成りますが、2手かけて作った と金を捨てて、0手で角を成るくらいならば、最初から68角成よりも損です。(同じ形にはならないとしても、変調です。)

33角成のほうを気にしていたのでしょう、馬と角を交換し

駒を取り合ったところでは駒の損得はほとんど消えています。先手玉が堅すぎるので大山先生の有利です。

と金の作り合いは

二上先生のほうが先に と金を作れましたが、63歩成を受けるために角を打つのでは苦しいです。

大山先生は銀を引っ掛けて

と金を作りました。

52歩には62と~51と をねらいます。

二上先生は銀を取りましたが

角を使われて後手を引いています。

角を取られるから駒損で

55香は攻防ではあるのですが

大山先生の36角は良さそうな手です。受けとしても働いていますし

44歩と突けば銀取りです。

金銀を取り合うと後手玉の薄さが目立ちます。

攻めに出る前に手堅く66金を打ち

催促されてから角を切りました。

良いタイミングで竜を取り

竜を切って詰めろ。

投了図です。

 

大山先生の作戦勝ちというか、二上先生は仕掛けがゆっくり過ぎるのです。本局はいつもより玉が堅かったのですが、大山玉のほうがさらに堅すぎました。ちょっと怪しいところもありましたが、大山先生の完勝です。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1967/10/26
手合割:平手  
先手:大山十段
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 3四歩(33)
5 5五歩(56)
6 6二銀(71)
7 5八飛(28)
8 4二玉(51)
9 6六歩(67)
10 3二玉(42)
11 6八銀(79)
12 4二銀(31)
13 6七銀(68)
14 5二金(61)
15 4八玉(59)
16 3三銀(42)
17 3八玉(48)
18 4四銀(33)
19 5六銀(67)
20 8五歩(84)
21 7七角(88)
22 8四飛(82)
23 6八金(69)
24 1四歩(13)
25 4八銀(39)
26 5四歩(53)
27 同 歩(55)
28 同 飛(84)
29 5五歩打
30 8四飛(54)
31 6五歩(66)
32 9四歩(93)
33 4六歩(47)
34 9五歩(94)
35 6七金(68)
36 7四歩(73)
37 2八玉(38)
38 7三桂(81)
39 3八金(49)
40 5三金(52)
41 6六金(67)
42 4二金(41)
43 4七銀(56)
44 5二金(53)
45 5六金(66)
46 6四歩(63)
47 同 歩(65)
48 7五歩(74)
49 6六角(77)
50 6四飛(84)
51 6五歩打
52 9四飛(64)
53 4五歩(46)
54 3三銀(44)
55 7五歩(76)
56 8六歩(85)
57 同 歩(87)
58 8四飛(94)
59 8八飛(58)
60 1三角(22)
61 8五歩(86)
62 同 飛(84)
63 同 飛(88)
64 同 桂(73)
65 8一飛打
66 6七歩打
67 5四歩(55)
68 7一歩打
69 7四歩(75)
70 6八歩成(67)
71 7三歩成(74)
72 同 銀(62)
73 5三歩成(54)
74 同 金(52)
75 7一飛成(81)
76 7八飛打
77 7九歩打
78 同 飛成(78)
79 7七桂(89)
80 5八と(68)
81 同 銀(47)
82 6八角成(13)
83 5九歩打
84 7七馬(68)
85 同 角(66)
86 同 桂成(85)
87 7三龍(71)
88 6七歩打
89 6四歩(65)
90 6八歩成(67)
91 5七銀(58)
92 4一角打
93 5五角打
94 6七と(68)
95 5一銀打
96 5二金(53)
97 4二銀成(51)
98 同 金(52)
99 6三歩成(64)
100 5二歩打
101 6二と(63)
102 5四銀打
103 4六角(55)
104 5七と(67)
105 同 角(46)
106 9九龍(79)
107 6六角(57)
108 7六歩打
109 5一と(62)
110 6九龍(99)
111 7一龍(73)
112 5五香打
113 4一と(51)
114 同 金(42)
115 3六角打
116 6七龍(69)
117 4四歩(45)
118 5六龍(67)
119 5四角(36)
120 4四銀(33)
121 7五角(66)
122 6四歩打
123 6六金打
124 5三銀(44)
125 4三角成(54)
126 同 玉(32)
127 4一龍(71)
128 4二金打
129 4四歩打
130 同 玉(43)
131 5六金(66)
132 同 香(55)
133 4五歩打
134 5四玉(44)
135 4二龍(41)
136 3六桂打
137 同 歩(37)
138 5五角打
139 4六桂打
140 投了
まで139手で先手の勝ち

 

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20190620今日の一手(その893);受けるならば駒得をねらいたい

2019-06-20 | 今日の一手

20190620今日の一手

 

5月1日の名南将棋大会から、KさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の2歩得です。終盤なので評価は控えめ、損得なしとしても良いでしょう。

玉の堅さは後手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は持ち駒飛角銀で3枚。

後手の攻め駒は34角27銀と持ち駒飛で3枚。

 

総合すれば後手もちです。

 

☆ 大局観として

相振り飛車で飛の取り合いになりました。わずかな駒得を主張するよりも、後手が歩切れなので攻めにくいだろうというくらいの違いです。

受けるべきか、寄せ合いを選ぶべきかという分かれ目です。攻撃力(攻め駒の数)は同じでも、持ち歩の数が違うので先手が攻めやすいのですが、玉の堅さで劣るので受けるほうをが無難でしょう。相手の攻め筋を考えれば答えが出ると思います。それが厳しければ避けねばなりません。

 

 

△ 実戦は31飛と攻めました。両取りなので自然な攻め方です。後手は28飛

王手が一番厳しいです。王手桂取りなので39玉と受けたら58飛成

あっという間に終わってしまいました。

 

28飛には38銀

しかなさそうです。(59玉29飛成では後手の攻め駒が4枚になる。)38銀成同金29飛成39金

やはり29桂は取られるのですが、竜取りで返してみます。19竜28銀18竜36角

これならばなんとかなりそうです。

 

後手は19竜ではなく36桂

36同歩37銀同玉39竜

どの合駒も28金で受けにくいです。38桂28金46玉38竜34飛成58竜31竜

38桂合も58金も取られてしまうのですが、入玉できるかどうかの勝負です。後手玉も万全とは言えないので形勢互角くらい。

 

先手としては39金の意味がないと思えば34飛成

49銀39銀27桂

49玉39桂成同金38銀59玉39竜68玉69金78玉49竜

58金を守れないのですが、後手の攻め駒は減っています。45角~64桂か、31竜~84歩か、寄せ合いで勝負します。

 

 

△ どうせ受けるならば38銀

先に受けるほうが手堅い、駒を打つ方が手堅いというのが受けの原則です。後手28飛の時に31飛としても同じだというわけですが、39玉という受けもあります。

38銀成同金26飛成31飛

これは互角くらいです。

 

後手としては38同銀成

銀を交換して、38同玉88飛68銀89飛成79歩

先手玉が堅くなりましたから、このほうが先手としてはわかりやすいでしょうか。

 

 

△ 39銀と打てば

28飛がなく、後手が歩切れなので28歩も(しばらくは)ないです。ただ88飛には68角

角を守りだけに打たされるのが不満です。

 

 

○ 39金とするのは

持ち駒を打たないので薄い受けなのですが、79飛(詰めろ)に49角

銀取りで受けられるというのが良いところです。後手は銀取りを受けにくくて67角成同金38歩

38同金同銀成同玉28金

(打たないで99飛成もある)28同玉49飛成38金99竜64歩

先手の駒得ですし、6筋の歩が切れたので反撃の筋が厳しくなっています。ねらいは45角で、後手から45角にも36角wと合わせればよいでしょう。64歩の前に45角かもしれません。これは先手有利です。

 

× 39玉も先に受けたと言えますが79飛

後手の28飛は必然ではないです。左翼から打たれて28銀成があり、何か受けても99飛成~28香など嫌味が消えません。

 

 

× 他には59銀と打てば

28飛39玉

58飛成には同銀と取れるというわけです。でも67角成同金38歩48玉29飛成

次の39歩成が厳しく、45角がぎりぎりの受けですが39歩成27角に(同竜とか49と ではなく)28竜が好手です。

38銀49と同玉39金48玉36桂

36同歩38金同角37銀58玉38竜

後手の攻めがうまく続きます。合駒を取られる形なので攻め駒が4枚になって寄せ切られます。

 

 

△ 他には89飛とすると

左翼から飛を打ち込まれる筋を消せます。28飛38銀同銀成同金

29桂を取られないという効果もあります。26飛成27歩25竜16角

角を交換し78銀の筋を消しておきます。竜を作られた分だけ駒損ですが当面の危機は去りました。

 

☆ まとめ

受けの2原則として先に受けるほうが手堅い、駒を打つ方が手堅い と言えます。

攻めの手31飛を指してから受けようとするとだめなときがあります。なんとか入玉をみせて受けるのはテクニックです。

38銀を先に打つのは強い受け(駒取りになる)ですが対等の交換なので後手に継続手が出てくるでしょう。

39銀は先手玉が堅くなったという実感がなく、さらに角も受けに使うのでしょう。

例外的ですが、移動するだけの39金は49角の銀取りをねらえます。後手の攻め駒である27銀を取れたら良い受けになります。後手の持ち駒が乏しい(歩切れでもある)ということが幸いしています。

あとは自陣飛車の受けも考えて良いです。攻防の手ですから打ちやすいでしょう。

 

 

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大山将棋問題集20190619

2019-06-19 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

後手玉のほうが薄いので戦果を得ねばなりません。

A 22角  B 24歩  C 55歩

 

第2問

 

これで有利になりました。

A 65歩  B 47角  C 55歩

 

第3問

 

これも厳しい攻めです。

A 55歩  B 75歩  C 85歩

 

 

 

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