天守閣美濃+急戦が居飛車にとって有力だとわかりましたから、後手番ではどうなるか調べてみます。
初期配置で評価値は+77なのですが、四間飛車に組み始めたところでの評価値は-81、AIは振り飛車を嫌うのがわかります。飛角の(攻めの)働きがないからでしょうね。
後手は天守閣美濃と右64銀急戦を考えています。先手が藤井システムを意識していれば39玉型で、36歩を突いて待つのでしょう。72飛にも26歩としたら
75歩同歩64銀の攻めには65歩88角成同銀75銀64歩同銀83角で十分に対応できます。75歩同歩同飛が厄介で、67銀と受けると
76歩88角86歩同歩15歩
端攻めが絡むと先手は受けにくいです。後手は1歩手に入れて87歩を打てば後手有利になります。15同歩同香同香同飛
18飛成が生じるので39玉型をとがめられてしまうというのは昨日までに調べた通り。後手有利です。16歩75飛~87歩や87香などがあります。
よって振り飛車が先手でも28玉と入らざるを得ないでしょう。
24歩26歩23玉37桂32銀
この図で評価値は-22、互角です。先手が善戦しているとも読めます。方向は3通りあって、27銀75歩同歩同飛47金73桂38金74飛56歩76歩88角64銀
昨日まで調べたように、後手は右の石田流のような形を目指します。45歩75銀25歩同歩69飛
振り飛車が先手だと1手早いわけで、後手玉頭からの反撃が間に合ってきます。評価値は-23、後手は変に攻めない方が良さそうで、86歩同歩同銀87歩75銀35歩同歩36歩
評価値は0近辺ですが、こういう展開は後手が難しいでしょうね。
先手には他の選択肢もあって、
67銀と上がって、攻めてきなさいと言います。75歩同歩64銀65歩
77角成同桂75銀83角
82飛74角成76歩
75馬77歩成69飛67と同飛88角
変化の一例ですが、これも評価値は0近辺です。後手がちょっと駒得ですが、あとで玉頭を攻められそうです。やはり1手の違いは残っているのでしょう。
3つ目は
65歩を突いてしまえば別の展開になります。77角成同銀44歩
これからの将棋です。特にねらいはないので先手が良いとも思えませんが。
いずれも先手番で互角ではつまらないと見るか、振り飛車で評価値が悪くならないからいいとみるかは、その人の考え方次第です。居飛車側から見ると、後手番ではむずかしいなあというところでしょう。
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