美山たそがれメール

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たそがれ世代のおばちゃんのブログです。

雨の日曜日

2015年04月19日 | 日記
今年の春はいつも雨になる。今日も朝から雨。配達に行ったけれど客商売の店にとって雨の日は客足も伸びず、弁当類が売れるか心配な一日となる。私は商品を置いて帰って来た。少し疲れていたので紋次郎と昼寝をする。夕方に雨は小降りになり紋次郎と外で遊ぶ。紋次郎もなんとなく雨の日はおとなしくなる。天気予報では明日も一日雨が降ると言っているので、仕事は
休もうと思っている。

配達途中で気づいた。山桜があちこちで咲いているのだ。木々の間に白い塊が見える。山桜はソメイヨシノみたいに華やかではないがたくましいと思う。冬の寒さにも耐え深い雪の中で春を待つ。かってこの地方でも山桜がもっと多くあったそうだが木地やが入って来て桜や栃の木を切ったそうだ。この地方に住んでいる人は山桜や栃の木があまりにも高い値段で売れるのに驚いたらしい。その時に小さかった木が今に残っているらしい。そしてその後に杉を植えたようだ。杉はその時に高く売れた。でも今は売れない。売れないとなると世話をしないから箒林のようになった杉山も目立つ。人間はいつも損得勘定で物をみてしまう。私は今の山の姿を見てつくづく思う。この桜が咲くとこんな山里でも春を感じることができるのだ、合間から見える薄緑色の新芽もきれいだ。