朝の10時前に実家に行った。納棺をするためである
その前に美容院でカットをしてもらった。
母は着物を着せられて横たわっていた。それから棺桶の
中に運んだ。痩せているので軽いと弟たちはいっていた。
葬儀場に行くために家を出る。多くの村人が見送って
くださった。70年以上住み慣れた家から母は出て行った。
行く前にわらを少し焚いて愛用の茶碗を割った。この地域に
昔から伝わる出棺の儀式である。私達は1時間後葬儀場に向かった。
コロナ対策で座席は離れて作られていた。7時から8時半まで枕経、通夜次第が
行われ住職の説教もあった。そのあと会食が普通なのだが、今の時節柄
寿司弁当を持ち帰ることになっていた。
往復3時間の距離はやはり遠い。葬儀行うのにも大変である。
家に着いたのが9時、長い一日が終わった。一人の人を見送るには
なんと大勢の人達との関わり合いが必要なのか。他人の葬儀や通夜
に行くのはその時間だけであるが、肉親の場合3日間は関わらなければならない。
花に囲まれ遺影の母は笑っている。明日の葬儀で母の肉体はなくなる。
小さな骨壺の骨だけになる。ああ、なんと残酷なことか?
その前に美容院でカットをしてもらった。
母は着物を着せられて横たわっていた。それから棺桶の
中に運んだ。痩せているので軽いと弟たちはいっていた。
葬儀場に行くために家を出る。多くの村人が見送って
くださった。70年以上住み慣れた家から母は出て行った。
行く前にわらを少し焚いて愛用の茶碗を割った。この地域に
昔から伝わる出棺の儀式である。私達は1時間後葬儀場に向かった。
コロナ対策で座席は離れて作られていた。7時から8時半まで枕経、通夜次第が
行われ住職の説教もあった。そのあと会食が普通なのだが、今の時節柄
寿司弁当を持ち帰ることになっていた。
往復3時間の距離はやはり遠い。葬儀行うのにも大変である。
家に着いたのが9時、長い一日が終わった。一人の人を見送るには
なんと大勢の人達との関わり合いが必要なのか。他人の葬儀や通夜
に行くのはその時間だけであるが、肉親の場合3日間は関わらなければならない。
花に囲まれ遺影の母は笑っている。明日の葬儀で母の肉体はなくなる。
小さな骨壺の骨だけになる。ああ、なんと残酷なことか?