私は寝る前に必ず外に出て空を見上げる。
今晩の空は素晴らしい。三日月は煌煌と光を放ち
星は空一面に瞬いている。ここ数日の晴天で空気は
済み乾燥しているので綺麗に見えるかもしれない。
こんな夜は障子をあけて窓ガラス度越しに空を見上げる。
「千の風に乗って」の歌詞の一文に「夜には星になって
あなたを見守る」がある。私は亡くなった父と紋次郎に
見守られているような気がする。60歳で亡くなった父の顔は
若々しい。私は父の亡くなった歳を12年も長く生きているのだ。
彼の60年は短かったが私達に、本当の生き方を教えてくれた。
父の残した5人の子供は家庭を持ち孫まで持つ年になっている。
31歳で私が癌になったとき、よく面倒を見てくれた孫たちも
結婚して家庭を築いている。時々長男が「おじいちゃん、早くに
亡くなったなあ」と私に話す。
紋次郎は私が3カ月から育てた犬である。彼とは18年の付き合いで
子供のようであった。夫が単身赴任、次男の大学進学で
大きな田舎家に一人取り残されたとき、私の相棒になってくれた。
最後は癌であっけなく死んだ。
私は星を見上げるときにいつも彼らを思い出す。
今晩の空は素晴らしい。三日月は煌煌と光を放ち
星は空一面に瞬いている。ここ数日の晴天で空気は
済み乾燥しているので綺麗に見えるかもしれない。
こんな夜は障子をあけて窓ガラス度越しに空を見上げる。
「千の風に乗って」の歌詞の一文に「夜には星になって
あなたを見守る」がある。私は亡くなった父と紋次郎に
見守られているような気がする。60歳で亡くなった父の顔は
若々しい。私は父の亡くなった歳を12年も長く生きているのだ。
彼の60年は短かったが私達に、本当の生き方を教えてくれた。
父の残した5人の子供は家庭を持ち孫まで持つ年になっている。
31歳で私が癌になったとき、よく面倒を見てくれた孫たちも
結婚して家庭を築いている。時々長男が「おじいちゃん、早くに
亡くなったなあ」と私に話す。
紋次郎は私が3カ月から育てた犬である。彼とは18年の付き合いで
子供のようであった。夫が単身赴任、次男の大学進学で
大きな田舎家に一人取り残されたとき、私の相棒になってくれた。
最後は癌であっけなく死んだ。
私は星を見上げるときにいつも彼らを思い出す。