散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

相手に伝えることのむずかしさ

2009年12月24日 | Weblog
昨日はお父さんの休日に合わせて、一日早めのクリスマスイブでした。
クリスマスは必ずケーキを食べます。普段は食べるとは言わないけど、誕生日とクリスマスだけは食べるものと決めています。
夜ご飯は奮発してステーキ。ケーキと夜ご飯のごちそうは必須です。

夕方、気がついたら床のあちこちに血が!
もしや…と思って、マサシの足の裏を調べたら、指がちょっと切れたようになっていて血が出ていました。
どこで切ったんだろうと聞いたけど、答えません。自分でもわからないうちに、どこかで切ったのかもしれない。
何度か聞いたけど、やはり答えません。気がつかなかったなら答えられないので、とりあえず包帯をしました。バンドエイドだけでは、すぐに滲んでしまうくらい切れていました。
翌日には血はほとんど止まっていました。

お昼すぎに私のところに来て、「昨日、足の爪を切っていた時に切れた!」と言いました。誤って爪切りで指を切ったようです。それならそうと、その時に言ってくれたらよかったのに。何度聞いても答えてくれなかったので、どこで切ったのか気になっていました。

実はこういうことはよくあります。
何日か、何カ月か、時には何年も経って真相を話すということが。
聞かれた時に、何があったのか自分ではわかっていても、それを相手を伝えることができない。混乱したような状態の時は特にそうです。
自閉症の人が、自分の思いや状況などを相手に伝えることがなかなかできないということはよく知られています。
マサシとのいろいろな場面で、それを実感することが多いのです。
「一言、言ってくれればいいのに…」とよく思います。
「私達が何でもないようなことが、自閉症の人達にとってはとてもむずかしいことがある」ということを知ることは大事だと思います。

今年も残り少なくなりました。早いもので…。

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