三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月22日 お宝発見!B型Hボビン

2014-10-21 | メンテナンスお気楽日記
解体現場に入ると、鉄材はボルト一本まできれいに清掃して行くが、木材やプラスチック類は
工場の隅に残されたまま。

元はと言えば、ベークのボビンやプラのシリンダーキャップ。すべて作業に必要な部品として
買い揃えたモノ。それが今は不用品。それどころか、処分のための追い銭まで掛かると言う。

リサイクル処理もあるが、よほど大量に出なければ、運搬費と人件費の方が上回る。
依頼主も追い銭まで出して片づける気もなく、業者まかせの時期を待つ。なかなか取りに来ない。

一応?清掃確認のため、工場を訪れる。やはり隅にはダンボールの山。つぶれた箱からプラの色が
見える。サイズから見ればHボビンか?整理箱もなくぶっ込み状態。まったくのゴミあつかい。


Hボビンに関しては色々の編さんがあり、以前(けっこう昔)は糸を捲いて出荷していたボビンが
「返却されない」ってブーブー言っていた撚糸屋さんもけっこういたが、糸加工の価格が下がるに
つれて、運搬費節減のため紙管納品。終いには「Hボビンで送られると処分に困る」とまで言われる。

絹から合繊に移行するに従い、カセ糸をHボビンに捲く行程も少なくなり、大量加工に対応する為
500g捲き・750g・1㎏捲きとサイズも大きくなった。現在在庫は大半がC型かK型。


ところが手に取ったボビンはB型。胴が太くて鍔が小さい。捲き量は250~350g。
織ネームの整経工場から「探して欲しい」って頼まれていたボビン。正直、返事もに困っていた品。

ネームも技術革新?で糸が細くなり、50D以下の30・20の世界、経糸の整経屋さんでは
このボビンでなければ解除出来ない(2度手間)。しかし巷では超希少価値、探しても見つからない。

それが目の前にある! C型だとばかり思い込んでいて、需要のない不良在庫とばかり・・
清掃確認に来なければ、そのまま処分場へ持ち込まれるところ。危うくセーフ。売り物か?


でも問題がひとつ。いくら整経屋さんにとって「お宝」でも、世間の中古相場はC型で100円以下。
今一度、箱を開けて選り分ける手間賃もでない。形も大きいので、まとまれば運ぶのもこれまた大仕事。

ま、今回は元手はタダ。でもタダより高いモノにならない様、お世話・お世話です。

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