三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月20日 仲卸さんの存在

2016-01-20 | メンテナンスお気楽日記
                       リボン織機。一度のシャットル運動で、何本ものリボンを織る

新規のお客さんとして、リボン・ネーム・製紐、そして靴下、手袋屋さんが目立つ様になりました。
糸作りの撚糸工場や巻き加工所・染色工場から、今は、ものづくりの製品工場でのお仕事です。

以前、幡屋さんへの「小型ワインダー」の納品が増えだした?とき、聞いたのは、
「出入りの、卸屋さんが辞めてしまい、小割した糸が買えない。自分の手間で巻くしかない」でした。

確かに、近隣でも、紙管をはじめ、綴じ糸・袋・バンド等を各工場へ小売していた業者は廃業。
組合販売にも足が遠のき、撚糸屋さんも、どこで、備品を買えばよいのか悩んでいます。
特殊な処では、糸道ガイド専門店や梨地メッキの針金加工卸も廃業してしまいました。

もちろん、高齢化が引き金ですが、顧客数が減少する中、後継者に継いでくれとは言えなかった。

確かに、生産者と顧客を結ぶ「直販システム」は効率が良く、新鮮な?ものをより安く手に入れる事が出来る。
でも、それは、顧客自身に「情報と知識」があってこそ成立することで、「手間」は計り知れない。


毎度のことだが「シャッター商店街」。これも「仲卸業者」が大きく影響している。
その店(顧客)を知り尽くした仲卸さんが、市場(生産業)から選び、必要なものだけを提供してきた。
店主に、メーカーや農場・漁港に行って、商品を仕入れて来いなんて、どだい無理な話でもある。

ものづくりや販売には、それぞれの役割と仕事がある。
ネット販売なんてアンチョコな方法もあるが、あれは「独りよがり商い」と思っている。

「御用聞き」とまでは言わないが、客先の要望・希望を理解しての「商売」であり「ものづくり」と信じている。

大型店舗にドカッと商品を並べ「さぁ選んでくれ」って商いも増えた。日本中、均一商品・均一店舗!
「こんなモノが欲しいのだが、こんなモノを探しているのだが」 顧客の声は届かない。


もっと大切なこと、それは、仲卸さんは「その道のプロ」でもあった。
商品を知り尽くし、品質を選ぶ、顧客に合ったモノ、一番必要なモノを提供してきた。

例えば、自分がリボン屋さんにワインダーをお世話する。リボン屋さんでは織機担当のおばちゃん?が
糸を小割にする。それがどんなクセ糸なのか?又はカセ給糸なのか?はっきり言って簡単ではない。

プロの仕事を、手間で対応すれば、当然、品質は落ちる。それでも、やらなければならないのも現実。
「仲卸しさん」の存在は、○○ではないけれど、力強い○○であった事は、確かです。

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