さっそく仕事探し。

東京のこのあたりで、となると新宿の職業安定所です。雑居ビルが林立する猥雑な街、新宿歌舞伎町を延々歩いて、やっとたどり着きます。

着いたら、えー、です。なんとここでは職の斡旋はやっていない。おまけに失業手当の給付も行っていない。新宿からはるばる歩いてきたのに、なんでえ。どおりて、心なしか人の出入りが少なく、それでも独特の暗さは、かつてのもの。

私も20年前は、ここで失業手当をもらったものです。今回は、ありません。正社員としてでは、なかったからです。ま、なんにせよ、職安も、名前をハローワークとなって、時代は変わっていくものです。

おっと、じゃー、どこで職を斡旋しているか。新宿のエルタワーの23階です。よく行くビックカメラの隣で、ちょー近いじゃん。もっと早く教えてくれー。てなわけで、ピッカピカ、ガラス張りビルのエルタワーへ。

ここだと職安につきものの、独特の暗さはありません。おっとハローワークでした。中に入ると、なにげに活気があります。事務所も明るいです。職員の方々もにこやかで、明るい。

関係ないけど、23階からの眺めもいいものです。本当にいい場所にしましたね。便利がいいし、なんとなく応対も清々しかった。そんなわけで、ハローワークカード、俗に言う求職票をもらって帰りました。53才、これから、頑張らなくては。

25年前に、池尻大橋へ。

初めて東京で暮らした街が、池尻大橋でした。池尻2丁目だったけど、三宿のバス停のまん前です。

6畳のちっちゃい部屋に、トイレだけついていて、27000円。3階の部屋の窓を開けると、高速道路の橋脚で、その下は国道246号線。

高速道路はドスンドスンと地響きするし、246は騒々しいし、よくもまあ3年も住んだとは、今から思えば考えられない環境でした。

久しぶりに行ってみると、神社の向かいにあった、お風呂屋さんはないし、大家の酒屋さんだって消えていました。もろん住んだボロアパートも、でかいマンションに様変わり。

そんななかで、おそばの大むら、3カ月に一度の贅沢だったステーキのアルカトラズは、今も営業をつづけているみたい。よく周回ジョギンクをした世田谷公園も、ちょっぴりきれいになってるみたい。

もう22年前を、しっかりと思い出すことはできないけど、さらに20年後くらいは、また街の表情が変わるのでしょうか。道路の交通量だけは、相変わらずです。