いつもの如く、私と妻は陸君を連れて朝の散歩へ。立ち寄り場所となっている公園が近づくと、私と陸君はダッシュで向かう。ほんの小さな公園だが入口に差し掛かると、人の気配がある。
この時間帯は誰も人がいないのだが、いつも私たちが座る場所にひとりの高校生とおぼしき若者が座っていた。陸君はそちらが気になる様子で駆け寄ろうとするが、私は懸命に抑えて、離れた別のベンチに腰掛けた。
高校生はしきりに携帯電話を操作している。メールを打っているようだ。遅れて妻が到着し、その様子を見る。
白いシャツに、黒いズボン、スニーカーを履き、目の前には自転車を停めている。髪型も普通、夏の制服を着たまじめな高校生という風情だ。なおも一心不乱状態でメールを打ち続けている。私たち、2人と1匹は、こんなところでなにしてんだろうと。午前9時の少し前である。
彼はメールを送信し終わると、私たちの視線が気になったのか、直ぐさま自転車に跨り、立ち去った。妻がぽつりと言った。今からじゃ、たぶん遅刻よね。私は返した、学校へは行かないだろう。あとで、言い過ぎたかな、と。東京では、そんなガキンコが渋谷なんかにわんさかいるもの。堂々と制服でね。都立の高校生は制服のないところが多いから、ましてわからぬ。でも、ここは大分。言い過ぎに、ちょっと反省。
さて、メールの送り先は。同じ高校生じゃないよね。その時間に送るのなら。バイトの女性で彼女の仕事が始まる前に、メールしておきたかった。あるいは、などと想像するが、私は最近の若者事情にはとんと疎い。わかりません。それより、若者よ、しっかり勉強せいよ。豊かな知識や教養は、豊かな人間関係を広げてくれるから、と誰かが言っていたから。
この時間帯は誰も人がいないのだが、いつも私たちが座る場所にひとりの高校生とおぼしき若者が座っていた。陸君はそちらが気になる様子で駆け寄ろうとするが、私は懸命に抑えて、離れた別のベンチに腰掛けた。
高校生はしきりに携帯電話を操作している。メールを打っているようだ。遅れて妻が到着し、その様子を見る。
白いシャツに、黒いズボン、スニーカーを履き、目の前には自転車を停めている。髪型も普通、夏の制服を着たまじめな高校生という風情だ。なおも一心不乱状態でメールを打ち続けている。私たち、2人と1匹は、こんなところでなにしてんだろうと。午前9時の少し前である。
彼はメールを送信し終わると、私たちの視線が気になったのか、直ぐさま自転車に跨り、立ち去った。妻がぽつりと言った。今からじゃ、たぶん遅刻よね。私は返した、学校へは行かないだろう。あとで、言い過ぎたかな、と。東京では、そんなガキンコが渋谷なんかにわんさかいるもの。堂々と制服でね。都立の高校生は制服のないところが多いから、ましてわからぬ。でも、ここは大分。言い過ぎに、ちょっと反省。
さて、メールの送り先は。同じ高校生じゃないよね。その時間に送るのなら。バイトの女性で彼女の仕事が始まる前に、メールしておきたかった。あるいは、などと想像するが、私は最近の若者事情にはとんと疎い。わかりません。それより、若者よ、しっかり勉強せいよ。豊かな知識や教養は、豊かな人間関係を広げてくれるから、と誰かが言っていたから。