昨年大掃除中に見つけた長女が使った 「まんが版 百人一首」を読んでみました。
百人一首は子供の頃、家族で正月にワイワイしながら楽しんだ思い出があります。
大人になってあらたまって読み返してみると、これは大人用のかるた文ですね。
1990年の発行なので長女が小学生の頃に暗記用で買ったのかな。
恋愛の歌が43首もあって、なまめかしい感情がつづられています。
恋に恋するための教科書には良いかもしれません。(枯れた爺の感想です)
「田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ。」
貴族にとっては富士山はやっぱり風景の富士。
その懐では野生動物や植物が熾烈な生存をかけて戦っているなんて思いもよらないので
しょうね。絶滅した日本オオカミも跋扈していたでしょう。
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき」
これは男の歌。 自分の子孫を残したくて24時間しか受胎期間のない雌を求めて
精一杯の自己主張をする声が寂しいく聞こえるのはやっぱ男。
自己主張すれば天敵のオオカミに自分の存在を知らせる事になります。
そのリスクがあっても雄は自己主張します。
自分の後に続く永遠の命のために・・・。
おなじ百人一首を読んでも味わい方は千差万別ですね。