迷宮映画館

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食堂かたつむり

2010年02月11日 | さ行 日本映画
おいしいものを食べるって言うことが、人間なのかも・・・・。



とある小さな村。村の中にあるツイン・ピークスのおかげで、その村は【おっぱい村】と呼ばれていた。小さな村では、うわさはすぐに広まる。

その村に住む女の子・倫子は、お父さんがいなかったもので、≪不倫の倫子≫とはやされていた。そこにいることに嫌気がさして、倫子は都会のおばあちゃんのところに行く。

おばあちゃんは、料理が大得意。おばあちゃんにならって、料理の腕を上げた倫子は、カレー屋さんを開こうと少しずつお金をためて、もうすぐ夢がかないそうなとき!!彼氏は金を持ってドロン。ショックで声が出なくなった倫子は、傷心のまま、【おっぱい村】に帰る。

スナックやってる母は、相変わらず娘には無関心風。ペットの豚のエルメスをひたすら大事にしている。

一念発起で、倫子は食堂を開くことを決める。母屋の脇にある小屋を、近所のおじさんと一緒にせっせと改装して、こじんまりとした、小さな店が完成。心をこめて、一日ひと組のお客様のために作る料理を食べると・・・・あーら不思議。願いが叶っちゃう!!

そんなうわさが広まり、倫子のお店、【食堂かたつむり】は、繁盛するのだが・・・・。

ということで、ほとんどノーメイクの柴崎コウちゃんが、熱演。とっても料理が上手なんだとかで、料理の部分は本人がなさったとか!!すごいです。そっか!家でも作れるんだ!!と気づいたのが【蔘鶏湯(サムゲタン)】でしたね。こんどやろっと。


※蔘鶏湯とは
 鶏一匹の内臓を綺麗にして、中にもち米とか、朝鮮ニンジンとか、栗や松の実、夏目なんかを入れて、ことこと煮る料理。味付けはシンプルに塩味でスープと一緒にいただく。
 今らかざっと13年ほど前に、韓国に旅行に行ったが、3月の寒い頃。ガイドさんに頼んで、【蔘鶏湯】を食べたい!!と、お願いした。あっつあつのスープ料理だから、当然冬の食べ物だと思ったら、これが真夏に食べる料理なんだそうで!!
 暑い夏を乗り切るために、ウナギを食べるみたいに、フーフー言いながら、食べるのが、正しい食し方だそうだ。


少々ハスッぱの、あばずれ気味のオカン!余さんですから、このままじゃ終わんないだろうな・・・と思っていたが、案の定、なかなかの展開。いいオカンですわ。



人間ってなんだろう?生きる意味って一体??・・などと、たまに感慨深くなることもあるが、やっぱ人間ってのは、うまいものを食べる!!これが人間でしょう。

どんだけ悲しい時でも、おいしいもの食べると、幸せ感じてしまいます。命あるものを、念入りにおいしくして毎日いただいております。そんなあたりまえのことだけど、とっても大事で、ちょっと考えてみようかなってなことを、ポップなファンタジーにしたのでは。

なかなかよかったです。

◎◎◎◎

「食堂かたつむり」

監督 富永まい
出演 柴咲コウ 余貴美子 ブラザートム 田中哲司 志田未来 満島ひかり 江波杏子 三浦友和


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8 コメント

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予想外でした (KLY)
2010-02-12 22:54:58
こんなにポップなんだとは思わなかったです。結構私はその辺好きだし、ちょっと『パコと魔法の絵本』を思い出しました。ただまあ、これ系が駄目な人はそこでアウトかもですね。
出来たらもうちょっと料理に対する思い入れだとか、例えば地元産のものだけ使ってるだとか、こだわりみたいなものがみたかったかな。割とサクッと出来ちゃってる感じだったんで。
しかしジュテームスープとは面白いですね^^
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おかんの役は、なんと! (narkejp)
2010-02-13 09:54:56
余貴美子さんって誰だろうと思ったら、「おくりびと」のけだるい事務員ではないですか(^o^)/wa-o
そんなところで盛り上がっているなんて、芸能スポーツ音痴がバレバレですが、面白そうですね。先日原作を読んだばかりで、たいへん興味深いです。問題は、観に行くスケジュールだなあ。藤沢周平「花のあと」の予定もあり、農業所得の確定申告作業との調整が課題です。
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>KLYさま (sakurai)
2010-02-13 19:51:23
こんだけポップで、ファンタジックなもんとは、まったく知らず・・。
見てて、当初は少々戸惑ってました。
でも、こういうのは全然大丈夫な方なんで、あとは、はまって見てました!!
サムゲタンあたりも、「天国はまだ遠く」みたいに・・・・の方がよかったですかね。
毎日料理してる身としては、あのくらいは普通です!って言ったら、まずいかな・・・。
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>narkejpさま (sakurai)
2010-02-13 19:56:04
そうなんです。
余さんは、あの方です。
「ディア・ドクター」でも、ものすごいインパクトある役をやっておられますので、もし未見でしたら、ぜひ!!
キネ旬一位記念で、今度フォーラムで、リバイバルしますから。
ちょっとすごいですよ。
そういえば昔、あたくし目、似てると言われてことがあります・・・。自分ではかけらも思ってませんが。
原作を書いた方は、当県出身なんですよね。
すごいすごい。
農業申告の分もあるんですか!それはご苦労様です。
うちのじいさんは、やっと終わったようです。
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こんばんは (はらやん)
2010-02-19 20:03:10
sakuraiさん、こんばんは!

そうですよねー、おいしいものを食べると幸せに感じますよね。
それこそ腹の中から元気がわき上がってくる感じありますもん。
サムゲタンなんかまさにそう。
これは初めて食べたとき、「ふへへ・・・うまいなぁ・・・」と蕩けそうになりました。
柴咲コウさんは料理上手なんですねえー。
けっこう意外。
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>はらやんさま (sakurai)
2010-02-20 11:57:22
そうなんですよ。
何が一番幸せかって、素敵な映画見れた時と、おいしいものを食べたときではないかと!
サムゲタン!!おいしいですよね。
冬に食べたくなりますが、夏の食い物なんですよね。
あぁぁ、作りたくなってきました!
鶏、買ってこようかなっと。

なんかものすごく料理上手で、おせちなんかの御重もちゃんと作って、お世話になってる方に、あげるそうですよ。
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こんにちは! (kira)
2010-02-21 13:15:02
柴咲さん、本当に料理していたなんて・・
全く思いませんでした~、意外です
「しあわせのかおり」のようには、調理シーンに時間をかけず、
コチラは食する人の幸せな表情を映していたのが印象的でした
登場人物のイメージを色で分けているのも解りやすかったですね(笑)
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>kiraさま (sakurai)
2010-02-22 16:18:11
料理大好きな方みたいですね。
テレビで、彼女が作ったお重が出てましたが、なかなか上手でした。
おいしいもの食べると、幸せになりますから、江波おばあちゃんの表情がすべてを物語っていたのではと。
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