ジョーカーゲーム

日本映画の常識を超えた～！などという眉唾物の話が先行して、いぶかしくなった。最近の傾向で、上映前にやたらに番宣するというのは、いかがなものかと。テレビ局がバックにいて、作ってるのだからしようがないのだろうけど、まっさらな気分で見たいもの。

ただし、それのおかげか、亀ちゃんに対する印象がずいぶん変わった。すんごい献身的な青年なのですね。失礼しました。

ということでの鑑賞。見事に現実味はなし。第二次世界大戦前夜という割には、日本軍は随分とぶっ飛んでたなあ、という印象。

軍人は上官の命令は絶対。それに逆らい、上官をやっつけてしまったら、そりゃ軍法もん。で、この世からおさらば・・・なところに、スパイのリクルート。全く自分の頭でものを考えないような奴じゃなく、自分の頭で考えることのできるやつ、こういうのが使える。

適材適所な人物が配されたが、実際は違うんだろうなぁと。そんなに使えるような人間がスパイとして活躍してたら、あほな戦争も避けることができたんではないかと。いや、たかが一スパイで国の運命が左右されるなんてことがあっちゃまずいんではないか。

でも、うたい文句は左右されるのですよね。そう思うと、それらの情報がでっかいのか、ちっちぃのか、微妙。おっきいことはおっきいのだけど、別の方に目が行って、見所が散漫になったのかな。

ツウことで、なんでこういうテーマの映画を撮ると、邦画はウソ臭くなるのか・・。不思議です。

相変わらずジャニーズの写真はうるさいらしく、映画サイトにポスターすらない。なんか、時代に即してないなあ～って感じたポスター探しでした。

◎◎◎

「ジョーカーゲーム」

監督　入江悠
出演　亀梨和也　深田恭子　伊勢谷友介　小澤征悦　小出恵介