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劇場版アニメ「忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段 」

2011年04月18日 | な行 日本映画
そんなこんなで、とんと手が動かせなかったので、簡単にレビューを。

長年、夕飯作りの友として見て来た「乱太郎!」。あんまり普通に見てきたので、改めて素晴らしい物語だと認識することはなかったのですが、今回初の映画化になったのだとか。22歳の娘が幼稚園の頃から見て来た番組です。

なんせ一番忙しいのがご飯支度の時間。わらわら帰ってきて、ぐずる子供をなんとかおとなしくさせて、ご飯を作らないとならないのがおかあちゃんの使命。でもって、このときに何よりの味方、大いなるありがたい存在がTVなのでした。5時半くらいから続く、ノンストップ、CMなしの細切れながら、それでいて面白く、んでもって時折勉強にまでなっちゃうという素晴らしい番組群なんす。

あの中で最高だったのは「ニョッキ」つう、クレイアニメでしたが、あれは最高傑作だと思っております。まだあんのかな。そんなこんなの一つにあったのが、この「乱太郎」っスよ。

超普通、一般市民代表の乱太郎と、小銭大好き、モチベーションは儲かる!の霧丸、そしていいとこのお坊ちゃま、食べること大好きおっとりのシンベイの3人が、仲間たちと一緒に、忍術学園で巻き起こる日々の騒動を乗り切っていく!というお話でありんす。

ずっこけそうなギャグ連発で、子供はその辺を楽しんでましたが、歴史の先生としては、半端ない歴史考証が面白いんですよ。これがまたよく勉強してる。

途中からアニメのタッチがちょっと変わって、やたらどたばたになった頃から、ちょっと遠ざかり、子供が大きくなって帰りが遅くなっていったころからご飯支度の友はニュース一辺倒になり、映画も気にも留めてなかったのですよ。しましたところ、いつも見事な洞察力で作品だけじゃなく、その周りに及ぼす社会も見通す【映画のブログ】のナドレックさんが絶賛なされている。これは見なきゃなんないっすよね。

つうことで付録(息子)もつけず、一人で鑑賞。見てる方いるんだろうか・・と思ったら、若干名いらっしゃいました。中身はいつものスタンス。映画用にちょっとスケールは大きくて、戦いのシーンなどは結構な迫力っす。全員出動!と銘打ってますんで、うじゃうじゃと登場してましたが、一人一人が薄くなったのはやむなし・・でしょうか。

くの一組の活躍がちょっと物足りなかったかな~。いやでも、中身は十分。いつものコマツダさんの困った失敗に振り回され、迷惑こうむり、あおりを食うのはキサンタ。二つの国の陰謀に巻き込まれ、派手な戦闘が繰り広がられます。ここは映画ならでは!ですな。

で、まるで「仁」ならではのかっこいいことを乱太郎が言うわけっすよ。敵も味方もない!保健委員の仕事は、すべてのけが人を手当てすること!戦いに関しては、正当にきっちりと臨む。そして非戦闘員となったけが人はすべて平等。お見事でした。あっという間の75分。もうちょっとエピを組み込んで、もう10分くらいあっても十分位の濃密な忍術学園でした。

◎◎◎◎

劇場版アニメ「忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段 」

監督 藤森雅也
声の出演 高山みなみ 田中真弓 一龍斎貞友
原作 尼子騒兵衛


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10 コメント

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三池監督のハードルは高い (ナドレック)
2011-04-18 22:02:25
拙ブログをご紹介いただき恐縮です。
なんにしても面白い映画でしたね。「乱太郎」初体験の私は度肝を抜かれました。
三池崇史監督が『忍たま乱太郎』の実写版を撮ると知ったときは、なぜ?と思ったのですが、この劇場版アニメを観て、三池監督がとてつもなく高いハードルに挑んでいることが判りました。
7月公開の実写版が楽しみのような不安のような…。
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>ナドレックさま (sakurai)
2011-04-20 22:42:35
原作がきちんとしてるんだと思います。
考証もちゃんとしてるし、よく小学校のときは、こどもらが借りてきてました。原作者の遊びとこだわりと、余裕みたいなもんがあったなあ。
うーん、実写はどうでしょうねえ。本編の前に予告が流れてましたが、せいしろうくんのイメージじゃないなあ。
返信する
忍たまも長いですね。その一 (れごん)
2013-10-03 06:31:07
忍たまでキャラデザ、たまに作画・演出・コンテ、劇場版2弾の監督を担当した藤森氏について判明した事があります。長い文章になりますが。

アニメージュ2011年8月号、忍たま乱太郎アニメブック忍法帖も読みましたので言います。
アニメージュでのインタビューは一部ここに載っていました。
http://photozou.jp/photo/photo_only/2860818/156276493
アニメージュ2011年8月号は中古であるかもしれません。

スタッフの事なんてどうでも良いと思っていたら申し訳ありません。
こちらもいくつか事情を知って「そうだったのか」と思いました。

自分はこのスタッフ自体へのファンではありませんが、「そりゃあな」って思う所もありました。


■忍たまのキャラデザ
アニメージュ2011年8月号「この人に話を聞きたい」で語ってたのですが、彼にとっては厳しいと思っているようです。そもそも本人はキャラデザ等でもなく、原画をやりたいとも語っていました。

忍たまでキャラデザに起用された時、「やっぱり、なかなか厳しいっていうか。当時も巧く描けなかったと思っていましたし、今でも下手糞だなあって思いますけどね。自分はキャラクターデザインとかには向いてないんじゃないかといった意識はありますね。やっぱり自分は原画を描いてる一番合ってるなと思います。」と言っていました。

違うアニメですが、チャイナさん短編のキャラデザでも苦労したみたいです。
「苦手は苦手ですよ。だけど、やるとなったらやるんです。何とかごまかしつつ。チャイナさんの憂鬱って確か1本目の時に原画で参加してて。その時はぺーぺーの原画だったんですけどね。それから10年ぐらい経ってから短編をやる事になったんです。最初は”オマケ映像だから得意の2、3頭身のキャラでやってくれればいいよ”と聞いたんですがこれが伝達ミスでして本当は本来のチャイナさんの頭身でという発注だったんです。引き受けちゃった後なおで、やりながらキャラクターを練習していったというか(笑)」と言っています。

キャラデザに関してはアニメージュ2011年8月号のP86~87で言っていました。


■忍たまのアニメの方向性への意見
これはアニメージュ2011年8月号「この人に話を聞きたい」と、忍たまアニメブック忍法帖第3弾で語っていました。遠回しに不満を抱えてるかのような発言も見えました。

アニメージュ2011年8月号のP88~89では「テレビシリーズでも調べ物はしてるけどテレビだと踏み込めない部分もある」「乱太郎の場合、やっぱり死人を出すわけにはいかないけど人の生き死についてあまり嘘ついちゃいけないと思う」

忍たまアニメブック忍法帖第3弾のP109では「ビデオシリーズとかで30分くらいの話をやれると良いな。7分半じゃ上手く収まらない話も結構あるので」と言っていました。
個人的には同感だと思いました。

アニメージュ2011年8月号での発言ですが、劇場版第2弾で彼は監督に起用されましたが、「テレビシリーズでも調べ物をやってるけど踏み込めない所もある」「乱太郎は死人を出すわけにはいかないけど、人の生き死についてあまり嘘ついちゃいけないと思う」と語っていました。

調べ物については時代考証とか忍術の事でしょう。
これは原作者(尼子騒兵衛先生)からも言われていました。http://www.animate.tv/news/details.php?id=1296710453&p=2

そして、生きるか死ぬかという状況についてはこのインタビューの流れから。
※インタビューを2011年アニメージュ8月号のP89ページから一部引用。
------もう1ついいなあと思ったのが戦の扱いなんです。
TVシリーズの乱太郎は主人公が忍者で、敵もいるのに、人が死なない世界じゃないですか。
その当たりに矛盾を感じていたんですよ。だけど、今回の劇場版は、人が死んでもおかしくないような内容だった。
互いに相手を死なせてしまうかもしれない状況にあって、あの忍術学園の連中あどうするのかを描いているところに、価値があると思いました。

藤森氏:そういう意味では、あの映画は危ういバランスの上を歩いていると思うんですよ。
「乱太郎」の場合、やっぱり死人を出すわけにはいかないんです。

------今回、許される一番ハードなところまで来ましたよね。

藤森氏:どうですかね。一番ハードなところまでいったかどうかは分からないです。
「○○○○」(別の映画)と同じように、映画の世界観を成立させるうえで、人の生き死とかについては
あんまり嘘をついちゃいけないと思うんです。そこのギリギリのところを「どこかな、どこかな」と探りながら作った部分はありますね。

■忍たま16期~19期のOP
このOPで彼は作画・絵コンテ・演出を担当したらしいのですが、力を入れた物みたいです。このOPは5年ほど前に某動画で上げられて、寄ってきたファンもいたみたいです。

忍たまアニメブック忍法帖第3弾の付録(小冊子)の裏話で、「前のOP(16期~)は藤森(雅也)くんが10年流せるものを作るって意気込みで作った物なんですよ。それくらい力を入れたものだったので、おかげさまで評判も良かったんですが次のハードルがやたらと高くなってしまいました。」って言われています。

主題歌の映像については違うアニメですが、「絶対少年」のOPでも彼は一番のフィルムだと言っています。http://www.creativevillage.ne.jp/cafe/fujimori.html

そして、絶対少年OP絵コンテ・演出がこの人という事が、アニメージュ2011年8月号のP89で「この人に話を聞きたい」で紹介された主要作品リストで判明しました。

続きます。
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忍たまの事で其の二 (れごん)
2013-10-03 06:32:06
まとめると、原作は知りませんがアニメの忍たまは相当、藤森氏の意向と違う部分も多いのかもしれません。劇場版だってアニメの延長です。これでOVAなら話は別になるのかもしれませんが。
彼は脚本家でもプロデューサーでもないし、単発演出家としても滅多に出てこないし、監督の立場になったのも劇場版2弾以外ではないのですが、だからこそ言いたい事もあるのかもしれません。

「アニメ忍たまは彼の意向と違う部分も多い?」と感じた理由は以下の通りです。自分の推測も混じりますが。

■彼は自分で「下手糞。キャラデザ向いてない」「キャラデザ等でもなく原画を描いていたい」と言ってるのに、ずっとキャラデザに起用されている。
この件はアニメージュ2011年8月号のP86で言っていました。

■短い尺には向かないネタもあるのにアニメは1話につき7分半(30分時代ですら基本2本立て)。

彼は、忍たまアニメブック忍法帖第3弾のP109で「ビデオシリーズで30分尺のアニメをやれるといいな。7分半では上手く収まらない話あるので」と言っていたので。

推測ですが、7分半じゃ上手く収まらない話とはおそらく忍者や時代関係もあるんじゃないかと思います。忍たまはギャグと言っても、忍者や戦国が題材であるので他のお茶の間アニメより短編が似合わない作品であります。そもそも原作では長くて複雑なネタ多いです。

この事を考えても、7分半じゃ上手く収まらない話とは
「ギャグやほのぼのだけじゃないネタ」かと思いました。
「ギャグやほのぼのだけ」の話だと7分半でも十分上手く収まると思うので。

彼はアニメージュ2011年8月号のP88~89で「テレビでも調べ物をやってるけどテレビだと踏み込めない部分もある」と言っていたので、これも尺の件と関係あるのかもしれません。


■ギャグ物とはいえ、忍者や戦国を題材にしているのにアニメでは基本的に「下手すりゃ死人が出そう」みたいな緊張感を出すのが少ない。

原作もギャグ漫画ですがそれでもアニメよりはああいう緊張感も出ていると思います。
アニメでのこの緊張感の無さに、遠回しに何か言いたげな様子でした。
その件はインタビューを2011年アニメージュ8月号のP89ページにありましたが、その流れは上述のコメントを参照
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忍たまの事で、その三。個人的には (れごん)
2013-10-03 06:32:57
個人的には、特にこのスタッフのファンではないのですが忍たまについての意見で「なるほど」と思ったのです。「そりゃそう思うよな」みたいな感じです。

もしその実力が劣るなら多少意見を出すだけで、当のシナリオや演出等を直接やらせるのはもっと上手く出来る人にやらせば良いかと思います(そういう機会があれば)。

このスタッフは直接シナリオ面や演出面で作業をするのはうまいのかどうかわかりません。
そこでシナリオや演出はともかく、単に意見を出すだけなら、その権限さえあれば誰でも出せると思いましたので。

「基本キャラデザで、たまに作画や演出仕事をやるくらいの、このスタッフの意見は通らないのかなー」って思いました。
意見が通るのは大抵プロデューサーか、普段の監督か、脚本の人でしょうか。
(監督ならキャラデザの人も劇場版2弾でやってますが、それだけです)

そこで気持ちがわかる物としては以下の通りです。 実力抜きにして発言的には「そりゃ無理もないな」って思ったのです。


■キャラデザの仕事の件
「キャラデザ厳しい、下手糞、自分に向いてないんじゃないか、キャラデザ等より原画をやってる方が合ってるんじゃないか」って思ってる人間に対して、ずっとキャラデザをやらせるなんて滅茶苦茶だと思ったからです。

キャラデザには原画や作画とは違う難しさがあるのですからね。
もっと得意な人がしればその人に任せた方が、作業もスムーズに進むかもしれませんし。

■短い尺には向かないネタもあるのにアニメは1話につき7分半(30分時代ですら基本2本立て)

これはもうアニメの放送局の問題でしょうか。もっとも30分時代ですら、2本立てが基本。
そして原作も昔はまだしも最近は長編なので7分半では向かないでしょうね。

■ギャグ物とはいえ、忍者や戦国を題材にしているのにアニメでは基本的に「下手すりゃ死人が出そう」みたいな緊張感を出すのが少ない。

原作もギャグ漫画ですがそれでもアニメよりは緊張感出す事もあると思いました。

どうしても死人を出すのが駄目ならば、せめてもの「こりゃ下手したら死ぬぞ」って雰囲気をたまにじゃなくてもう少し出して欲しいくらいです。

アニメの基本的に「緊張感の無さ」ってのは方針はどうにかなりませんかね?って思いましたので。せいぜい、たまにあるくらいですね。

上述のコメントに載せたインタビュー読んで「そりゃあな、アニメはな」と思いました。
返信する
>れごんさま (sakurai)
2013-10-03 14:26:56
いろいろとご意見ありがとうございました。
読ませていただきましたが、拙レビューに対しての意見でもなさそうですし、映画自体に対するれごんさまの意見とも感じれなかったのですが、結局、監督さんが意志とは反して作成してるんだ!ってことなんでしょうか。
わたしは映画を見るとき、なるべく前知識とか、余計なことを入れないように、その作品単体から、感じ取れることをなるべく素直に感じる!という姿勢で映画に臨んでます。
なので、監督さんの抱く、いろんな思いもあるやもしれませんが、その思いは作品にこめ、そこから読み取るべきだと感じます。
お聞きになりたいことに答えるかはわかりませんが、どうぞよろしく。
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>(sakurai)さま。その1 (れごん)
2013-10-04 05:01:50
特にこのスタッフのファンではないのですがスタッフの事を言ったのは忍たま関係の情報を知ってしりました。

>結局、監督さんが意志とは反して作成してるんだ!ってことなんでしょうか。
ここら辺で言いたいのは、原作は知らないけど少なくともアニメの忍たまは劇場版2弾の監督(このスタッフ)の意図とはかなり違ってそうだと思いました。

そう思った理由が以下の通りです。

■キャラデザの仕事の件
「キャラデザ厳しい、下手糞、自分に向いてないんじゃないか、キャラデザ等より原画をやってる方が合ってるんじゃないか」って思ってる人間に対して、ずっとキャラデザをやらせるなんて滅茶苦茶だと思ったからです。
キャラデザの件は、アニメージュ2011年8月号のP86~87で言っていました。

キャラデザには原画や作画とは違う難しさがあるのですからね。
もっと得意な人がしればその人に任せた方が、作業もスムーズに進むかもしれませんし。

■短い尺には向かないネタもあるのにアニメは1話につき7分半(30分時代ですら基本2本立て)

忍たまアニメブック忍法帖第3弾のP109で言っていました。

これはもうアニメの放送局の問題でしょうか。もっとも30分時代ですら、2本立てが基本。
そして原作も昔はまだしも最近は長編なので7分半では向かないでしょうね。


■ギャグ物とはいえ、忍者や戦国を題材にしているのにアニメでは基本的に「下手すりゃ死人が出そう」みたいな緊張感を出すのが少ない。

このインタビューの流れから。
※インタビューを2011年アニメージュ8月号のP89ページから一部引用。
------もう1ついいなあと思ったのが戦の扱いなんです。
TVシリーズの乱太郎は主人公が忍者で、敵もいるのに、人が死なない世界じゃないですか。
その当たりに矛盾を感じていたんですよ。だけど、今回の劇場版は、人が死んでもおかしくないような内容だった。
互いに相手を死なせてしまうかもしれない状況にあって、あの忍術学園の連中あどうするのかを描いているところに、価値があると思いました。

藤森氏:そういう意味では、あの映画は危ういバランスの上を歩いていると思うんですよ。
「乱太郎」の場合、やっぱり死人を出すわけにはいかないんです。

------今回、許される一番ハードなところまで来ましたよね。

藤森氏:どうですかね。一番ハードなところまでいったかどうかは分からないです。
「○○○○」(別の映画)と同じように、映画の世界観を成立させるうえで、人の生き死とかについては
あんまり嘘をついちゃいけないと思うんです。そこのギリギリのところを「どこかな、どこかな」と探りながら作った部分はありますね。

原作もギャグ漫画ですがそれでもアニメよりは緊張感出す事もあると思いました。

どうしても死人を出すのが駄目ならば、せめてもの「こりゃ下手したら死ぬぞ」って雰囲気をたまにじゃなくてもう少し出して欲しいくらいです。

アニメの基本的に「緊張感の無さ」ってのは方針はどうにかなりませんかね?って思いましたので。せいぜい、たまにあるくらいですね。

上述のコメントに載せたインタビュー読んで「そりゃあな、アニメはな」と思いました。
返信する
>(sakurai)さま。その2 (れごん)
2013-10-04 05:05:21
「基本キャラデザで、たまに作画や演出仕事をやるくらいの、このスタッフの意見は通らないのかなー」って思いました。
意見が通るのは大抵プロデューサーか、普段の監督か、脚本の人でしょうか。
(監督ならキャラデザの人も劇場版2弾でやってますが、それだけです)

このスタッフは直接シナリオ面や演出面で作業をするのはうまいのかどうかわかりません。
そこでシナリオや演出はともかく、単に意見を出すだけなら、その権限さえあれば誰でも出せると思いましたので。

もしその実力が劣るなら多少意見を出すだけで、当のシナリオや演出等を直接やらせるのはもっと上手く出来る人にやらせば良いかと思います(そういう機会があれば)。


個人的には同感出来る発言なのですが。
自分も以下のように思いますから。
■キャラデザの仕事の件
「キャラデザ厳しい、下手糞、自分に向いてないんじゃないか、キャラデザ等より原画をやってる方が合ってるんじゃないか」って思ってる人間に対して、ずっとキャラデザをやらせるなんて滅茶苦茶だと思ったからです。
キャラデザの件は、アニメージュ2011年8月号のP86~87で言っていました。

キャラデザには原画や作画とは違う難しさがあるのですからね。
もっと得意な人がしればその人に任せた方が、作業もスムーズに進むかもしれませんし。

■短い尺には向かないネタもあるのにアニメは1話につき7分半(30分時代ですら基本2本立て)

忍たまアニメブック忍法帖第3弾のP109で言っていました。

これはもうアニメの放送局の問題でしょうか。もっとも30分時代ですら、2本立てが基本。
そして原作も昔はまだしも最近は長編なので7分半では向かないでしょうね。


■ギャグ物とはいえ、忍者や戦国を題材にしているのにアニメでは基本的に「下手すりゃ死人が出そう」みたいな緊張感を出すのが少ない。

原作もギャグ漫画ですがそれでもアニメよりは緊張感出す事もあると思いました。

どうしても死人を出すのが駄目ならば、せめてもの「こりゃ下手したら死ぬぞ」って雰囲気をたまにじゃなくてもう少し出して欲しいくらいです。

アニメの基本的に「緊張感の無さ」ってのは方針はどうにかなりませんかね?って思いましたので。せいぜい、たまにあるくらいですね。

上述のコメントに載せたインタビュー読んで「そりゃあな、アニメはな」と思いました。
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忍たまで思う部分 (れごん)
2013-10-11 11:20:31
個人的な意見ではこう思うという事です。
話を聞く限りでは、アニメ製作現場に不可解さ、事情の深刻さを感じて「こりゃあ困ったなあ」と素人目線にも感じたので。

「適所適材(向き不向き)とかも重視するべきだ」「脚本、監督、プロデューサー以外の意見は通らないのか」と思います。
こちらはアニメ製作で素人なのですが、これを配慮しないのは気になったので。
何事も向いてないならやめさせる、向いてる人にやらせるのが一番だと思いましたので。

・キャラデザ面
出来る事なら、このスタッフ(映画2弾の監督もやった人。キャラデザがメインで、テレビでたまに作画や演出をやるくらい。)も降りて、自分の適所適材であろう原画に専念してると思います。

キャラデザやらされてるこのスタッフは「下手糞、厳しい、自分に向いてないんじゃないか、原画描いてる方が合っるな」と自分で言ってるんですから。

結局、力関係か何かで選ばれたり、意見を出した所で通らないから今のような状態だと思います。
(まあ適所適材の問題は、キャラデザだけだけに限りませんが。)

・アニメの方向
このスタッフは忍たまアニメブック第3弾の109ページで
「ビデオシリーズとかで30分尺の話をやれるといいなぁ。
7分半じゃ上手く収まらない話ある」と言っていました。

7分半で上手く収まる話は純粋なギャグやほのぼのくらいじゃないかと思います。
たまに7分半でもシリアスっぽい話もあったりしますが
やはりその1話だけで完結されると尺が短くて何かが足りないって感じます。
最初は1話で30分時代でしたが、この時も基本2本立ての短編でしたしねえ。

もしこのスタッフの実力が劣るなら意見を出す立場にして、当のシナリオや演出等を直接やらせるのはもっと上手く出来る人にやらせば良いかと思います(そういう機会があれば)。

そして、「脚本、監督、プロデューサー以外の意見は通らない」という状態なら、尚更、そういう人らが色々考えなければならないのですが。
原作はともかくアニメはNHKで10分枠で何か事情があるとしても「もう少し何とかした方が良いんじゃないか」と思いました。保護者の声もあるのでしょうが。せめてその10分枠の中でも、何かを努力するとかで。

もっとも脚本ですら、メインライターは浦沢氏ですが、本人は「多くの話を作れない」とも言っています。しかも本来の作風を考えると乱太郎にもあまり向いてるような気はしません。
なので脚本の方も、やらされてる感があります。
たまに書く阪口氏(小説落乱の著者でもある)はどうだかわかりませんが、浦沢氏はあの作風だし多くのパターンを作れないと自分でも言っています。そういう人にほとんどの話を書かせるのも無茶だと思いました。
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>れごんさま (sakurai)
2013-10-12 14:16:00
夕方のアニメからも遠ざかり、この映画も単体として見たので、それほどの思い入れもありません。
映画単体として、それなりによく出来ていたというのが、率直な感想です。
なので、製作サイドの事情とか、そのほかいろんなことへもそれほどの大きな不満や、批判もありませんので、れごんさまが要求される疑問や意見に的確にこたえられる自身がありません。
どうぞご容赦ください。
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