金ない、仕事ない、彼女いない、家ない。もう最低!女性だったら、絶対に嫌いなタイプ。まずきちゃない。ただの汚いと言うだけでなく、えも言われぬ不潔感がにじみ出てる。素晴らしい!この不潔感は、ちょっとやそっとじゃ出ない。高良君に「こういう役せい!」と言ったって、無理ってもん。森山君の凄いところは、両方できること。
その日暮らしの日雇いの仕事で、なんとか食いつないでいるが、先のことはトンと考えない。反省もなし。一番まずいのは、そんな己をわかっていながら、自分のことを見て見ぬふりをしていると言うこと。
そんな奴にも友達らしきものが出現し、好きな女性にも友達になってもらい、妄想列車は勝手に暴走する。そして脱線・・・。でも、その脱線も全部自分のせい。自分が悪い。勝手に思い込み、金に締りがなく、こらえ性がない。同情のかけらも持たせない徹底ぶり。
・・・・作者の半ば自伝的な自虐的な話らしい。自分のことだから、そりゃ思いっきりに自虐出来る。そこには一切の同情心も躊躇もない。潔いくらいに嫌な男を表していた。そこで思ったのが、これが自分の息子だったらどうしよう。。。??と。んなもの自分のせいだ・・と言いながら、そうもいかないのが親ってもん。
これの前に見た「おおかみこども・・」の親と子の関係が引き摺る。いずれ子離れ、親離れしなければならないのだが、子供が選んだ道なのだから、己のせいともつき離せないのが人情ってもんだ。
つうことで、最後のなにもかも失った主人公が見たものは、一体!彼には見つけたものがあった。何かを探して、探して、見つけられない人への応援歌になっているだろうか・・・・。とにかく全ての人が嫌う人間を見事に演じた役者に拍手。いつもながら好きじゃないけど、目を離せない映画を作らせたら、この監督はうまい!
◎◎◎
「苦役列車」
監督 山下敦弘
出演 森山未來 高良健吾 前田敦子 マキタスポーツ 田口トモロヲ
その日暮らしの日雇いの仕事で、なんとか食いつないでいるが、先のことはトンと考えない。反省もなし。一番まずいのは、そんな己をわかっていながら、自分のことを見て見ぬふりをしていると言うこと。
そんな奴にも友達らしきものが出現し、好きな女性にも友達になってもらい、妄想列車は勝手に暴走する。そして脱線・・・。でも、その脱線も全部自分のせい。自分が悪い。勝手に思い込み、金に締りがなく、こらえ性がない。同情のかけらも持たせない徹底ぶり。
・・・・作者の半ば自伝的な自虐的な話らしい。自分のことだから、そりゃ思いっきりに自虐出来る。そこには一切の同情心も躊躇もない。潔いくらいに嫌な男を表していた。そこで思ったのが、これが自分の息子だったらどうしよう。。。??と。んなもの自分のせいだ・・と言いながら、そうもいかないのが親ってもん。
これの前に見た「おおかみこども・・」の親と子の関係が引き摺る。いずれ子離れ、親離れしなければならないのだが、子供が選んだ道なのだから、己のせいともつき離せないのが人情ってもんだ。
つうことで、最後のなにもかも失った主人公が見たものは、一体!彼には見つけたものがあった。何かを探して、探して、見つけられない人への応援歌になっているだろうか・・・・。とにかく全ての人が嫌う人間を見事に演じた役者に拍手。いつもながら好きじゃないけど、目を離せない映画を作らせたら、この監督はうまい!
◎◎◎
「苦役列車」
監督 山下敦弘
出演 森山未來 高良健吾 前田敦子 マキタスポーツ 田口トモロヲ
ところが、その落ち着かないところを腹に落ちるように描いてくれた映画がありました。
というわけで、私の中では『ローマ法王の休日』の感想文が『苦役列車』の感想を兼ねています。
山下監督作品で感じる、いつものいやーーナ気分を、しっかと味わいました。
「ローマ法王・・」は、これからですので、しばしお待ちを。
上手かったですね。
なんとなく「夢を持て」というメッセージが作品から見て取れて、ほんの少し自分の人生を見つめなおしてしまいました。
そしてこういう男にはなりたくないとも思ってしまいました。
どっから見ても、絶対にやな役を、よくぞここまで!って感じで。
反面教師な面もあったのでしょうね。
また見たいか?といわれると、二度と見たくないです。
それでも人は生きていく!!!みたいな。