Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

森からの贈り物

2017-04-24 | ギターの栄養


最近急にお酒が不味く感じるようになって
それまではほとんど毎日飲んでたのが
1ヶ月前くらいからほとんど飲酒しなくなってしまった

急な変化を不思議に思ったが
その方が心地良いのでそのまま飲まない人になった
(お付き合いの場では飲めるけど)

飲まなくなってしばらくすると
味覚が変わり始めた

自然に薄味になった

タンパク質は肉ではなく
大豆から摂ることが徐々に多くなってきた
その方が美味しく感じるのだ

でもまだたまにステーキも食べたくなる
そんな時はタレは要らなくなり
塩だけで食べるのが一番美味しく感じるようになった


いろんなことが変わって行く今日この頃
植物に触れることがどんどん心地良く感じられるようにもなった

植物が頓に好きになった最近ではなく
もともと僕は森とか草木に惹かれる人間だ

都会派でも海派でもなく
森派なのだ

海のシチュエーションをイメージしてギター弾くことは
全く無い
(といいつつ過去に海のシチュエーションのアルバムを出しているが
これは当時は自覚は無かったが
今思えば多分お仕事の領域だったのだろう)


森の奥に人知れずこんこんと透明な水が湧いている小さな泉なんかを
イメージして
その「こんこん」という情景、状況、気の宿り、こんこんという音
などをギターで描写しようとしてる自分がいる

因に
ジブリのカバーアルバムの
「カントリーロード」とか「Fine on the Outside」「風の通り道」
なんかのギターは
僕の中では完全に「こんこん」言ってる



ころころ話題が変わって申し訳ないが
最近
ナッツ類は善玉コレステロールを増やすと知って
毎日ちょっとずつ食べ出した


マカデミアナッツ
クコの実
ピーナッツ
レーズン
乾燥バナナチップ
みたいのが少量ずつ入ってる小袋を
ちまちま食べるのだが
最初は別段美味しいものでもない気がしていたのが
だんだん美味しく感じるようになって来た

美味しく感じるにつれ
森に住むリスなんかの気持ちがわかる
なんて思うようになって来た

僕はどんどん森の人になってゆくのだな
と思って流れるままに流されている




また話が変わるが
実はつい最近
とても感動する出来事に遭遇した

無性に動物と話がしたくなって
最近のある日、多摩動物公園へ出かけた

話がしたくなって、というか
今の自分なら
多分動物と話せる気がしたのだ
何の根拠も無いが確信めいたものがあった

動物園の中をゆっくりまわりながら
動物の目の動きとか反応を眺めながら
どの動物にも心の中で
「こんにちは」とか「奇麗な模様だね」とか
「逞しいね」とか「チャーミングだね」とか
いろいろ話しかけると
必ず1、2度は何かしらの反応をする

檻の中の生活に倦んでしまい
野生を忘れた者にも
「気分はどう?」と話しかけると
ちゃんと薄目を開けて
「だり〜んだよ」という反応する



もともと大好きだったオラウータンのところに来て
「こんにちは」「会いたかった」と心の中で話しかけると
ガラス越しの向こう端にうずくまっていたオラウータンが
おもむろに僕の真ん前に移動して来て
じっと僕の目を覗き込んだ

目の奥まで見抜くようにじーっと見るので
僕もその子の目の奥までじっと見つめた

お互い一瞬も目を逸らさずしばらく見つめ合った

僕は心の中で
「君に会いたくて来たんだよ」
「君が好きだよ」と継続的に伝えた

僕の周りには勿論沢山の観覧者たちがいたが
オラウータンと僕の一種異様な気のやり取りに気づき始め
少しざわついて来た

オラウータンは唇を尖らせ
ガラス越しに僕にキスをした

そして腕を上げ立ち上がって
もしガラスが無かったら
僕に覆い被さるような姿勢をとった

周りがずいぶんざわめいてしまったので
急に恥ずかしくなり
残念だが僕はその場を立ち去った

その後しばらくの間
なんともいえない幸福感に包まれたのだ


それがこの子


相手と目の奥までをずっと見つめ合うことは
今の僕にはまだ
怖さと悦びの両方が存在する行為なのだと覚らされた

そして恐れをもっと取り去ったら
僕はもっと悦びを手に出来ることを知った




そして今度は今日
3匹の森の住人たちがうちにやって来たのだ


リスでしょ


ハリネズミでしょ


ミニパンダでしょ




これは音楽を介して近しくなった大切な友人が
手作りして贈ってくれたもので
僕のステージ衣装用のシャツの生地の柄なのだ


僕は自分では決してこういう生地を選ばない

着る物にズボラだし
ファッションに全く興味ないし
地味な物ばかり着てるし


その人は
絶対ギターを弾いている榊原さんに似合う
と思ったのだそうだ

僕が過去に着たこともないような柄を
そう感じるって
それはとても面白いことだと僕は思った

それは
その人はギターを弾いている僕から放たれている気の色とか匂い
のようなものをキャッチし
それに波長が合う色や柄のようなものを
あつらえてくれたのだ

もう少突っ込んで言ってみると

全く飾らない地味な僕の芸風から感じさせる
少しダークな色調に
この明るいパンダのような少し遊び心を乗せることで混ざり合い
僕の放つ音が今までに無い色になることを
多分その人は(無意識かもしれないが)感じているのだ

そういうことを僕は面白いと思うのだ


僕はこのピンクのパンダの裏生地が見え隠れする
ハリネズミとリスのシャツを
そのうちどっかのライブで着ると思う

多分その日
シャツを作ってくれた人の導きで僕は
桃の花のような気を放つ人と出逢うと思う





全ては森からの贈り物















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半日で8人兄弟

2017-04-24 | ギターの栄養



一郎



二郎



三郎



四郎



五郎



六郎



七郎



八郎




しかし今朝観察してからたった半日で
こんなに変化するんだな



人間の動きよりずっと遅い彼らの成長を
リアルタイムで感じることは、まぁ出来ない
だからこれも一つの
「目に見えない世界」と言えるかもしれない

リアルタイムには感じ取れない植物の成長を
こうして感じながら自分の心が喜んでいることも
5次元目の営みだと言えるのではないかしら



しかし、もやしみたいなくせに
土を押しのけて出てくるところが逞しいではないか


四郎はいつまで土を乗せてるのかな
双葉の又の間に土を挟みながら発芽しちゃったのだな


昨年はホームセンターで買った3株だけで
適度なグリーンカーテンになったから
今年はさぞ生い茂ってくれるんだろうな


兄弟の数が二桁になったら
何と呼ぼうか
十朗
十一郎
十二郎
とかでいいか
そのうちきっと誰が誰だかわからなくなるし

十だけはキリがいいから
十太郎にしてみるか

二十の位は「ノ助」にしよう

三十の位は「衛門」でいいか



ところで
野菜の種なんて
料理したら全部捨てているけど
試しにちょっとでも土の在るところに
自然農法のように適当に撒いといたらどうなのかな

淘汰されるものも勿論いるだろうが
必ず何かが生き延びて茎や蔓を伸ばし
葉を茂らせ実を結ぶだろう

此の世界にある土の全てに
適当に撒いといたらどう?


都会の大通りの中央分離帯のところに
茄子やトマトが生ったらどうかしら

歩道の街路樹にゴーヤが蔓を伸ばし実をつけ
それは誰のものでもないから
誰が捥いで食べてもいいわけ

アスファルトの小さな割れ目から伸びた蔓には
サヤエンドウが生ってたりする

排気ガスの中で育った野菜に抵抗がある?
でも
農薬の方が全然毒なんじゃないかしら



一戸建ての庭は勿論
小さな公園なんかにも野菜が沢山実る

縁側から手を伸ばし
その日の食材を収穫する


うちの団地は芝生部分が沢山在るから
もしそこ全部に種撒いたら
団地の全住人でも食べ切れないほど生るだろうな

そしたら近所の戸建てのご家庭にも分けて差し上げる
そして良い交流が育まれる


道を歩いていてお腹が空いたら
どこにでも自由に食べられる野菜が在る

用水路を発達させ
公園の水飲み場のように
無料で使用出来る水場を沢山増やす

そうすれば野菜や果物を捥いだ後
数分歩くうちに必ず水場が出て来て
洗って食べることが出来る


これってもしかしたら桃源郷じゃないか?



人類が病気になりやすい微生物も涌くなら
そういうのは最低限管理しながら

食べ残した芯と種は
土のところに適当に捨ててく
これは
捨てるのではなく
「撒く」ということになる

種は翌年発芽し
食べ残しの実は腐って肥料になる





でもね
こんな世界が現実になるとは
別に思ってないのですよ



でも
自分の身の周りだけで
ささやかに営むことは結構簡単に出来る
とは思っているのです

それにプラス
同じような波長の人たちと平和に関わったりしながら
(もしくは別に現実で関わらなくても根源的には既に繋がってるし)
反メタボな贅肉の少ない人生を送ることは簡単だと思っている

そしてそこには
宝石の採掘場みたいに
そうとう沢山の幸福感が内在されてる





あぁ...

これから毎日
此の子らとの対話と夢想が
活発になりそうだ

















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発芽兄弟

2017-04-24 | ギターの栄養


昨日は見なかったので
今朝は、どれどれ👀と見てみると

一昨日発芽した長男はみるみるしっかりして
今日はこんなになってた

生まれたばかりの緑色って初々しい



背丈も一日でグンと伸びて






その横に次男が出て来たことを確認







プラボックスの引き出しを全開にすると
奥の方に3男も居た




昨日は水やりしなかったから
今朝はたっぷりあげていると





小さな4男を発見



更に5男発見



写真、焦点が合わなかったけど6男








また今年も始まっちゃったなぁ
ささやかだけど偉大な命のドラマ




今日の僕はこの先の仕事の仕込日ですが
(こんな僕でも一応仕事してます^^
結局遊んでるようなもんですが)
この先の僕のブログは
音楽のことよりきっと
植物のことばかりになってしまいそうです




















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