Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

4/28夕方

2017-04-28 | ギターの栄養



さっき昼過ぎから数時間で遂に20、21と発芽した




二十ノ助


二十一ノ助




数時間前の19は多分これだったかな
もうどれが何番目かわからなくなって来た











昼過ぎにゴーヤの定点観測をしてから
譜面を幾つか作り
それらの曲へのアプローチを考えながら
イマジネーションの中で音楽し
時間の観念を手放していると
5時のチャイムが聞こえ僕はふと現実に戻った


ゴーヤの夕方の定点観測をしにベランダへ降りた

二つの新しい発芽を確認し
机に戻り
暗くなって来た窓の外を眺め
無意識に明かりを点けたが思い立って消した



Della師匠とは
日常に存在するノスタルジーの入口
というものについて何度か話をした

これはお互いが強く共鳴する部分だ


ノスタルジーの入口は何処にでも在り
それは或るタイミングで開くのだと僕は思う



このまま暗くなる時間の流れの中に居よう

これは毎日必ず1回開くノスタルジーの入口だ




窓を開けたままボーッとする



配達の車か
荷物を積む音が遠くから聞こえ
そしてすぐ音はしなくなった

原付のエンジン音がして
これも無くなった

雀が1羽
心細げな声で遠くで鳴いている

向かいのお宅の電灯が点く

とても遠くから飛行機の音が聞こえ始め
それは大海原を悠々と泳ぐグジラのように
ゆっくりと時間をかけて音の位置を移動させて行く



風とも呼べないほど微弱な空気の動きを感じる



この部屋では夕餉の匂いはしない

師匠は通勤途中に
夕餉の匂いと音をリンクさせる達人である

リンクさせた嗅覚と聴覚とに意識を集中し
視覚はぼやかして受信する

それもノスタルジーの入り口の開き方の一つだ


多分
ノスタルジーへ入って行くことを
一番に阻害するのが視覚だろう

忙し気な街の雑踏の中
周りに迷惑がかからない安全な位置に立ち止まり
目を瞑るだけで
多分ノスタルジーの入り口は
誰にでも現れる




僕がゴーヤの新芽をいくら凝視していても
彼らが成長する動きを感じ取ることは出来ない

それと同じように
明暗の変化は感じられないくらいゆっくり進行し
確実に窓の外は暗くなって行く


長く尾を引く音の余韻がゆっくり消えて行くように

動物の遠吠えに哀しさを感じるように


僕はノスタルジーの入口から
向こう側に入って行くのだ
























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4/28 晴れ

2017-04-28 | ギターの栄養



昨年ネットに産みつけられたカマキリの卵

後ろの樹の新緑の鮮やかさに目を奪われる






昨日の昼間発芽したばかりだったの15郎が
今日はもたげた頭に土を乗せていたので
取ってあげると


種の殻ごと土は落ち初々しい双葉が現れる
種の殻っていうのは人間で言えば胎盤なんだろうね





昨日の夕方
土を押し上げ発芽しかけていた17郎は
当然のように立ち上がっている

これは昨夕の図


そしてこちらが今日

この子が土を押し上げていたので
僕は昨日
小人の国の入り口をイメージしたのだった





今日の新生児は
18郎


19郎


次はもう20だ
20から先の名前は何と呼ぶんだっけ?
「ノ助」だったかな



俯瞰図



少しずつ密度を増して来ている小人の森
丸っこい双葉が枝豆っぽくて可愛い







このプラ引き出し簡易温室を教えてくれた
bassのザキヤマ隊長に感謝だなぁ

2日後にRHで会うので
まずはこのプラ引き出し温室の成果を報告せねば


晴れた日なんかは引き出しを開け
土に触れるとかなり温かい
これは何も囲わない直植えより早く発芽するわけだ
畑で土の上にかぶせてある黒いビニールの意味がわかったよ


この威力を皆に教えたくなるなぁ

プランターの上をサランラップで覆っても
簡易温室になるだろうな
水やるときに少しめくってやって
アバウトに覆うだけで良いと思うな
密閉しないくらいの方が空気も入るし


鳥が卵を温めて孵化させるのと
植物の発芽も同じなのだね
赤ちゃんは温められて生まれて来る
外が冷たいと生まれるのが不安になっちゃうのだろうね

人間も同じ
だな



。。。




プランターを半分に分けて
パクチーとバジルの苗を植えてあったのだが
相性が悪いのかバジルが枯れて来てしまった

ちょっと手遅れかもだけど
とりあえずバジルを別プランターに移して


元のプランターの空いた場所に
買ってあったパクチーの種を植えた


こういう種なんだな


種の形もいろいろあることが
面白く感じるようになって来た

種の撒き方などを検索すると
何十センチ開けて植えるなどと出て来るが僕は適当
空いた土の上に袋の種全部撒いて
子沢山万歳!こちとらビッグダディじゃ
そしてこれぞ自然農法
お前ら全部発芽してパクチーの森を茂らせるのだ




。。。


名前忘れてしまったけど
近所に生えているのを一枝、数センチ
手折って来たのを挿し木して
見事に花まで咲かせるまでになった


他にも越冬した植物たちがこの季節に彩を添えてくれる









そして人生初体験
ワラビの下処理は
重層での灰汁抜き

灰汁抜き後の重層抜き
を無事終えて
瑞々しい姿になってます

1つ食べてみたら
シャキシャキして美味しい

僕は今日自分の手をかけて
一つの春の味を知ったのでした























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