つい2~3日前に1歳のお誕生日したんじゃなかったっけ 先生?
もう1ヶ月、経っちゃったんだ...
早いなぁ
でも、思い返せば...そうそう
この1ヶ月で先生は、どんどん歩けるようになっていったんだった
もう今じゃ、ソファーの上に登るのもお手のものだよね
ご飯食の後はソファーでテレビ見て
「おいで」って呼ばれると(気が向いたときだけ)
ソファーからスルンと降りて、こっちに歩いてくる
落ちた時のために、って、
キミがソファーによじ登るようになってからずっと敷いて来た
クッションにしてた子供布団も、もう卒業かもね
今度は正座してテレビ見てんだ^^
で...テレビが...なにかちょっと...気に入った感じの展開になって...
傍まで行ってかぶりついて...
(因みに先生は今、どこにもつかまらず両手を宙に浮かしたまま立ち上がれるようになったのです)
もう、お気に入りのテレビは終わったっぽいね
じゃ 先生
先生
こっちにおいでよ
お い で
て け て け . . .
てけてけてけてけてけてけ......
早っ
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先生は遂に、自分の意志で「歩きたい」と思うようになった
今までは、好奇心を満たしいから目線を高く持ちたくて
ハイハイから立ち上がって
でも転ぶのが怖いから、すぐ座ってしまっていた
でも遂に、歩くのが楽しくなったんだ
パパにはわかるよ...その変化が
パパも床に座って、そして先生をちょっと離れたとこに立たせて目を見ながら
「焦らなくていいからね、ゆっくり歩いて来てごらん」て声をかけながら
ゆっくりゆっくり手を離す
そうすると先生はホントにゆっくり落ちついて歩いてくる
目を合わせたまま、込み上げる嬉しさを薄笑いに浮かべながら
そして最後は僕の腕の中に飛び込んでくる
それをギュッてして
「よ~しよしよしよしっっっ!」って声をかけるのです
1メートルもない短い距離で、何度も何度も
そしてそうするうち間もなく先生は自立歩行するようになった
先生が生まれた時にプレゼントしていただいた松田道雄著の育児百科の中に
子供の歩き出す月齢はもちろん個人差があるものだけど
つかまり立ちしだしてから「親が励ますようにしてやると1週間とかで自力歩行しはじめる」
と書いてあった
先生は昨年の暮れぐらいには少しつかまり歩きしてたのに
今年になってからも随分、自立歩行になるまで時間がかかった
それも赤ちゃんそれぞれの個性だから全然かまわないのだが
自立歩行に入る最後のところで僕は
「親が励ます」という行為が子供の成長を促す、ということが
日々の中で本当に起こっているんだと感じられる貴重な体験をした
短い距離を歩いてきて腕に飛び込んで来た時
僕は嬉しいから「よ~しよしよしよしっっっ!」ってギュウギュウするんだけど
腕の中の先生の顔をふっと覗き込むと
もう先生は「次の事」を考えてるのがよくわかる
驚喜したパパの腕の中に拘束されてるより、もっと歩きたいのだ
子供の成長を見守る親心とはきっとそんなものなのだろう
我が子を励まし、そしてその成長を涙が出るほど喜び
自分の腕の中にしばらく抱きしめておきたいと思っても
子供自身はもう次の事に挑戦するのに夢中なのだ
よくわかったよ
そういうことが
自分の親にも感謝してる
我が子可愛さに無理に抱きしめ続けぬようにもしよう
家族も友達も誰も彼も人の子なんだから
僕がどんなに嬉しく思ったとしても抱きしめ続けぬようにしよう
そういう喜びに依存し過ぎないようにしよう
嬉しく思った一瞬に
人は感謝しながら生きて行くしかないのだ
そして余った分の溢れた想いは
きっと大きな意味のために使うのが
幸せに向かうことなんだろう
先生!
また少し歩こうかっ^^