この世にある全てのものには中毒性がある
それはなにも、酒、ドラッグ、セックスなどといったものだけに留まらない
成功、 飽食、 禁欲、 親切、 冒涜、
支配、 従属、
充実感、 虚無感
音楽、 美術、 文学などの芸術全般
瞑想、 修行、 悟り、 等々...
そして
愛すること
これらの行為や状態の「中」に自らを置いたまま
中毒性を脱した状態をその手に掴むのは不可能である
その絶望の壁の先に入り口があり
入り口の先に初めて、中毒性を断ち切った純粋が存在する
それは、絶望という名のもとに「求めて止まぬもの」を一度手放すということだ
そしてその後に、純粋を手にしたその場所に立って、皮肉なことに初めて
人間には不可能が無いことを悟る
この時、その喜びも悟りも
それは既に自分だけのものではない
この共有のフィールドに辿り着く「行程」を身につけてゆくことが
中毒からの唯一の解放される方法である