坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

議会運営委員会視察2日目〜京丹後市議会。

2020-01-16 | 視察
 議会運営委員会の視察2日目は、京丹後市議会へ。
 
 
 
 視察項目は3つ。「議員定数等に関する調査」「議会基本条例の改正」「市民と議会の懇談会」
 
 率直な感想は、意識が高い!ということ。(後で個別にお話聞いたところ、やはり改革に時間はかかるようです。。)
 
 総括的にいうと、議員定数の削減するか否か、議会議本条例をどう変えていくか、議会報告会を年何回行うのか、を議論する前に、まず考えるべきは、〝どういう議会を目指すのか〟ということ。議会は執行部とどう対峙していくのか、市民との距離をどうしていきたいのか。
これは先の議員研修会のお話と通じます。
 
 
以下、概要を=============
 
議員定数
 議員定数は、市議会議員の改選前に見直すことが議会基本条例に定められています。議会の評価を議会もするし、市民にもしてもらう狙いがある。前回は定数維持したけれど、今回は2削減で調整がついたとのこと。
 議会改革と言うとどうしても定数削減になるので、まずは講師を招いて、議会の役割を市民とともに学んだそう。その他、懇談会を行ったり、アンケートを行うなどして市民意見を聴取。
 結果、アンケートで55%が削減、40%は維持、数%は増員となったので、半数以上が削減とした市民の声を尊重したというお話も。
 
 思うに、市民の意見聴取は必須です。今、小金井市議会の議会運営委員会でも、議員定数2削減の議員提案条例を審議しています。小金井市の議会基本条例にも、「議員定数の改正にあたっては、当市の現状及び課題を十分に考慮し、市民の意見を聴取した上で定めること」とありますので、条例に則った対応は必須です。
 
議会基本条例の改正
 議会基本条例に(緊張感の保持)において、「反問権」(議員の質問に対して質問すること)が規定されています。質問の意味の確認だけでなく、予算の根拠は?と市長が議員に問い返すこともあるそうです。
 また、都市計画マスタープランなど、小金井市議会では、議決しない案件も京丹後市議会では議決事項です。議決事項になっても、質疑がないものは、議決事項から外すなどしているそうです。
 
 思うに、議員が政策提案する際に、言いっ放しではなく、より考えや質問を深め、政策の優先順位まで考えて質問するようになりますね。そして、市議会の議決事項が増えれば、議会のチェック機能をより果たすこともできます。
 
 
市民と議会の懇談会
 懇談会で得た意見をきっかけに議会発の政策提案になれば!&参加市民が満足し、また来たいと思えるような懇談会を目指していらっしゃいます。
 以前は、議会報告メインでやっていたけど、意見交換に重きをおくように。ひとテーブルに市民5人程度、議員1人のカフェ方式で行っていて、聴取した意見は一定の書式にまとめ、委員会の所管事務調査として審議したり、各議員が質問していく等で活かされていますが、今のところ、予算化まで至ったものはないそうです。
 
 カフェ形式でやるなら、人数が集まった方が良いので、広報して待っているだけではなく、自治会などに直接出向いて、参加を呼びかけているとのこと。
 
 また、ひとテーブルに議員は1人としているそうです。


 
 思うに、広く市民に向け開催する議会報告会で把握した市民ニーズを議会で審議して政策提案につなげていくことも必要と考えます。また、私は、議員がファシリテーション力を高めることも大切と考えているので、その点どうしているのか質問したところ、うまくファシリできなかったことは議員自身が自覚していく、とのこと。場数をこなすことが必要ですね。議員同士でワールドカフェをやったこともあるそうです。
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 最後に、視察先でのチェックを心がけている女性議員比率。
 京丹後市議会、定数22人中女性は3人。(市長選が6月にあるようで。ひとり議員辞職されたので現在1人欠員)女性議員比率は14.64%
 
 
 
 京丹後市議会の議会だよりはA4サイズの24面。表紙写真を公募していて、市民が撮影した写真が使われています。
 

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