坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

議会運営委員会視察1日目〜堺市。

2020-01-15 | 視察

議会運営委員会の視察。1日目は、大阪府堺市へ。「議会BCP(業務継続計画)」「議会力向上の取組」の2点についてお話を伺いました。
 

議場で集合写真。


端的にいうと、
1)災害発生時に、議員(議会)は行政の災害対応を混乱させないよう情報提供することが大切。
2)議題の論点が何かを市民に示すことが議会の重要な役割!

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概要を説明していくと…

議会BCP(Business continuity planning 業務継続計画)
 パット見、何のことやらわからなかったのですが、災害発生時にも、継続して議会として担う責任を継続して果たすための計画のこと。つまりは、災害発生時の市議会の役割等を定めたもの。議会基本条例に災害発生時の対応の規定があることから、BCP策定に至ったとのこと。
 お話を聞いて重要と感じたのは、災害発生時に、議会から行政への被災情報提供はまとめて行うことが大切という点。以前、災害が発生した際、議員が収集した被災情報を個々に危機管理室に伝えたことがあった。優先対応せざるをえず、混乱したことがあったと。これを経験に、生命に関わることなど緊急案件以外の情報は議会でまとめて伝えるようにしたということです。
 同様の話は、これまでにも聞いたことがあるので、小金井市議会でも早急に整えたい仕組みです。

 



議会力向上の取組
 いちばん、実現したい!のは、委員間討議の充実。
 議会の通常の進行は、質疑→討論→採決ですが、堺市議会では、事前エントリー制で、質疑後、討論前に委員間討議を行うことができます。
 ”論点ごとに委員間討議を行うことを通じて、合意できる点がないか討論”することが目的。委員会によって時間に制限があります。(常任委員会は、いち議題につき30分以内。予算、決算委員会は全体で30分以内。ただし、委員長において弾力的な運用OK、40分程度やったこともあった)
 成果は、否決か!?と思われる議案を継続審査するようになったり、可決するけれど付帯決議を出す事例もあったとのことです。あと、傍聴者にとって、何が論点なのか明確になったということ。これがとても大切なところ。市議会の責務の一つは何が論点かを議論によって市民に示すことなので、堺市議会の取組を参考に、委員間討議をより充実させていきたい!
 
 課題は、論点が明確にならないと座談会のようになるので、“合意に向けた討論”に意識を向けているということでした。
 
他、参考にしたいところ
●高校生対象の議会報告会実施にあたって、議長副議長が直接、市立のみならず、府立、私立校にも出向いた。
●議会改革は、年間スケジュールを定めて議論する。一定期間かけて一致しないものは、議論を終了する。必要に応じて。次年度に改めて提案する。

 
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ちなみに、堺市議会は48人中、女性議員は9人。女性議員比率は18.75%。堺市議会も長提案議案を否決したり、修正可決する“モノ言う議会”です。(先の市長選で現職が破れ、新市長が誕生したそうで、今後どうなるか)
 

 

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