最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

社会復帰

2005-07-12 22:43:16 | くも膜下出血
脳卒中がどれくらい治るか調べると、治癒という言葉はなく、
社会復帰という言葉が使われる。
ガン、心臓病などで社会復帰という言葉は使わない。
この言葉は、精神病、脳卒中などの脳の働きに関係する病気、
または犯罪を犯して刑務所などで 服役していた場合に使われることが多い。
脳卒中で社会復帰といった場合、かなり障害が残っていても
社会生活は何とかできるものから、
罹患前と全く変わらない人まで全てを含めることになる。
くも膜下出血の場合は社会復帰は30%弱といわれている。
認知症や、高次脳機能障害について少しでも知っている人は、
脳の障害はちょっと見た目によらないと言うことを知っている思うが、
専門家が見ても、どの程度、病気が脳に影響を及ぼしたかはわからないと思う。
私の場合も他人に分かるほどでもないし、生活に困るようなことはなかったが、
1年くらいは、人の名前を覚えたり、思い出すことがとてもできにくくなっていた。
年齢相応にまで治ったことが、自覚できるのだから、
明らかに、病気の影響だったと思う。
友人に私がくも膜下出血になった話をすると、
たいてい、自分の知っている人でも、
何ともなかった人がいるという話をよく聞くが、
運動麻痺のようにはっきり分かる後遺症はもちろん苦しいことだが、
他人には分からない後遺症に苦しんでいるという人もその中にはきっと多いのだろう。
脳の病気は本当に怖い!
コメント (29)
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