最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

慢性頭痛とくも膜下出血

2006-11-28 18:27:36 | くも膜下出血
昨日のテレビ東京で放送された医療番組“主治医が見つかる診療所”のテーマは
「冬の怖い頭痛からあなたの命を守る2時間スペシャル」だった。

まず頭痛の話があった。
慢性頭痛には群発頭痛、緊張型頭痛、偏頭痛、複合型など色々なものがある。
頭痛は200種類に及ぶと言われ、
その中の片頭痛での患者は840万人を超えるということだ。
私も若い頃はひどい頭痛もちだったが、
35歳過ぎに卵巣脳腫の手術をしてから頭痛はなくなった。
女性の場合は生理周期に頭痛が関係していることも多いといっていた。
私はきっとそうだったのだろうと思う。

その後、くも膜下出血についてかなり詳しくやっていたが、
ちょっと疑問に思ったことがあった。

くも膜下出血危険度チェック

1.頭痛持ちである
2.40歳以上である
3.血圧が高い
  →その他:2親等以内に脳卒中で亡くなった人がいる


と言っていた点である。
頭痛もちの人は血管が痛みやすく、脳動脈瘤ができやすいので、
くも膜下出血になりやすいと言っていたが、
脳動脈瘤がなぜできるかについては今の所、
高血圧や動脈硬化、家族性の原因などが示唆されているが、
要因の不明なものが大半を占めているということだ。

参考サイト↓
脳動脈瘤/くも膜下出血についての最近の知見(脳神経外科医森田明夫HPより)
脳動脈瘤・原因と危険因子・予防

以前、Myドクターに訊いた時も、
確か慢性頭痛とくも膜下出血とは関係ないと言っていたと思うが…
今度、病院に行った時また訊いてみようっと。
発症者100人のアンケートでも、発症時、前触れ頭痛を感じたという人は多いが、
普段から慢性頭痛があったかについては訊いていない。

また番組全体としても、簡単な問診で
(患者〈番組出演者〉はちゃんと答えてもいないのに)頭痛の型を決めつけたり、
脳ドックを受けた東貴博さんの診断をスタジオでやって
(東さんの父・東八郎さんは脳卒中《多分くも膜下出血ではと言っていた》で
亡くなっている)
かなり重大な結果(本人が心配になるようなこと)を
言ったりする番組構成はよくないと思った。

また、くも膜下出血になった人をすぐに病院に運ぶようにとは言っていたが
再現ビデオでかなり激しく揺さぶっていたり、
最後は個人病院脳ドックの宣伝のようにして終わっていたのも気になった。

こういった医療関係の番組は、正しい情報を
分かりやすく多くの人に伝えることが重要だ。
面白おかしくしたり、変に恐怖感をあおるような作り方は考え物だと思う。
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脳卒中後のうつ

2006-11-27 13:20:52 | くも膜下出血
朝日新聞、平成18年11月26日朝刊の「患者を生きる」は
『脳卒中後のうつ~情報編~』でした。
それによると、島根大、神経内科の小林祥泰教授が
「脳卒中の後、物事への意欲を失う患者は多い。
患者の3割ほどは、うつ状態になると言われます」
と指摘している。脳梗塞や脳出血により、意欲に関係する脳の前頭前野や、
神経繊維のネットワークに障害が生じるのが原因だそうだ。

一般的なうつ病(抑うつ感があって自分を責めたりする)と違って、
やる気が無くなり、感動しなくなるなど、
「ボーッとしている」のが特徴だそうだ。
症状は脳卒中の発症から3~6ヶ月後になって現れることが多く、
まひの重さに相関関係はないということだ。

私のホームページ「しぶとく生き残るためのヒント」のBBSにも
病後うつ状態になって困っているという、本人、ご家族の声は多いが、
やはり、脳卒中全体としても多いのだ。
くも膜下出血も脳卒中の一つであるから当然なのだろう。

放っておくと認知症に進行する場合もあるそうだ。
普通の抗うつ剤は効きにくいが、漢方薬や脳の伝達物質ドーパミンの放出を
促進する「塩酸アマンタジン」などが効くとか。

くも膜下出血などの脳卒中の後遺症は麻痺など他人にも自分にもはっきりわかるものは、
ある意味手当てしやすいが、こういった後遺症はすぐにはわかりにくいものだ。
心配な点は、ちょっとしたことも細かくドクターに報告して考えてもらった方がいい。
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月例テニス

2006-11-25 22:01:26 | テニス
    

今日はまた、中学時代の友達とテニスの日。
晴れ、暑くなく、寒くなく、風もなく、絶好のテニス日和。
日はうんと短くなって、4時半にはもう、ボールがよく見えなくなり、
残念ながら、上がらざるを得ませんでした。
(今日は、スクールコートの隣ではなかったので、ナイター照明がなかった)

それにしても、テニスって難しい!
レッスンを週2に増やして、
だいぶテニスらしくできるようになったかなって思ったのに
ぜんぜ~~ん!!!

でも、体を動かして気持ちよかったから、
マッイイかっ!
最後まで、足もつらなかったし…
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フルマラソン完走

2006-11-21 23:49:55 | くも膜下出血
フルマラソン完走と言っても私がしたのではない。
Myサイト“しぶとく生き残るためのヒント”のBBS“しぶとく生きる掲示板”に
sachibeiさんが書き込んでくれたもので、とても嬉しかったので、
ここに書かせていただきました。

mayakoさん、お久ぶりです。
時々、ここには遊びにきて元気をもらっていたのですが、書き込みは久しぶりです。
くも膜下出血で倒れてから2年半が経ちました。もう、すごく昔のことのように思えます。
クリッピング手術をして、ほんとにラッキーで後遺症もなく、元気になりました。
退院後は、鬱っぱくって悩みましたけどね。
以前から念願だったフルマラソン、完走してきましたよ。
11月5日、淀川マラソンです。5時間16分20秒。
時間はかかったけど、しっかりと自分の足で完走しました。
くも膜下出血で倒れたってフルマラソン完走できるんですよ。、


くも膜下出血になって後遺症がなかったものの、
鬱状態になって何もやる気が起きなくなったり、
逆に躁状態になって、精神的におかしいことを自覚することは多いようだ。
sachibeiさんも最初にBBSに書き込んで下さった時は、
鬱状態で困っているということだった。
何度か書いて下さっているうちに、だんだん元気になって
「いつかフルマラソンを走りたいと思っています」と書き込むまでになって
ついにやり遂げたということですよね。
嬉しいですよね!こっちこそ勇気をもらっちゃいます。

私はsachibeiさんとは逆に病後しばらく躁状態になって
ちょっとした知り合いにまで、会うと「私、くも膜下出血になったの」なんて言って
奇異な目で見られたことを思い出します。
でもしばらくしたら、元に戻って、
今では病前以上に元気にテニスをしたり、仕事をしたりしています。

脳の病気って、色々不思議な影響が出るけど、前向きに頑張っていけば、
自分でも信じられないほどのよい方向にいくこともあるのよね!
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喪中ハガキ

2006-11-17 16:04:12 | Weblog
寒くなってきました。ここ数日、「喪中のため年賀欠礼ハガキ」が次々に届く。
高齢の方が亡くなった知らせは、「日本人の寿命はどんどん長くなるなあ!
人間は生まれてきたら、いつかは死を迎える。これは仕方ないことなのだ」
などと穏やかな心持ちでハガキを見るが、
若い方(特に60歳以下)死亡が記載されているハガキには、
ご家族の残念な思いが伝わってくる感じがする。

我が家は今年1月に夫の父親が亡くなったので、今日は喪中ハガキを作った。
去年の今頃は元気だった、いや、今年の正月も元気に迎え、
子どもや孫に囲まれ、楽しく新年会を過ごした義父が1月5日に脳梗塞に倒れ、
間質性肺炎が急速に悪化して、息子のセンター試験の2日目、
1月22日に亡くなったのがつい昨日のことのように思い出される。
義父は91才だったし、自分の葬式の手筈も書き残し
辞世の句まで作って亡くなったので、
本人も周りの家族もある程度納得って感じでしょうか。
でも、義母はやはりどんなにか淋しい気持ちで今年1年を過ごしたことだろうと
思うと私ももう少し優しくしてあげなくちゃと反省しきり。

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患者を生きる

2006-11-12 22:01:22 | くも膜下出血

 ↑この瘤の絵が面白い

朝日新聞の生活欄で「患者を生きる」と題して
脳卒中について連載しているが、
今日の記事は
『脳動脈瘤の治療~情報編~ 』だった。
脳動脈瘤が見つかった時、
どれくらいの大きさで破裂予防手術をするか、
それとも手術はしないか。
コイルがいいか、クリッピングにするか。
絶対にこうした方がよいということが
言えないこの病気。
患者は十分な情報を医師やその他から得た上で
自分自身で自分の責任で決めなければならない。
大変ではあるが、自分で選べるということは
ありがたいことなのかもしれない。


しかし、気になったのは別枠載っていた「記者のひとこと」である。
ちょっと以下に写させていただいた。

脳動脈瘤を取材中気になる話を聞いた。
一般に治療や手術の数が多いほど「いい病院」とされやすい。
そのためか、手術が必要とないと思われる患者に手術を勧めるなど、
「実績稼ぎ」を疑いたくなるケースがあるという。
脳動脈瘤は原因がはっきりせず、対応にも様々な意見がある。
セカンドオピニオンなどの制度を上手く活用し、
手術の長所・短所について納得するまで説明を受けることが大切だ。
(田之畑仁)


今の時代、何でも成果主義で数でその成果を示さねばならない。
警察官がわざと麻薬を持たせてその人を捕まえて検挙率を上げてみたり、
今問題となっている教育でも、ただ東大進学率だけを問題にしたり、
数値だけが物をいう世の中。
この傾向は人間の考え方をおかしくしていく。
数値に表れることは、モノの一面でしかない。
手術の内容を問わず、ただ数だけを問題にしていくと当然こういうことが出てくる。
もう少し、数の中身をみんなが問題にして、
数に表すことのできないものへもみんなが目を向けて行かねばならないと思う。

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秋の花粉症

2006-11-10 22:06:10 | 医療と健康

春の花粉症はすっかりポピュラーになって、薬局にも花粉症グッズがずらりと並ぶが、
秋の花粉症の人ははまだ少ないのだろうか?私は秋も必ず出る。
マア、症状も春ほどひどくないが、ここ数日鼻が痒くて仕方ない。
気温の急激な変化が大きく影響するそうだが、急に寒くなったからだろうか。
今頃は杉の花粉ではないのだろうが、アレルゲンは何なのだろう?
頭の痺れもここのところいちだんとひどい。



息子のアトピーもここのところ非常に悪い。
見ているだけでその辛さが伝わる。
受験勉強も追い込みの時、何とか治す方法があれば…
アトピー性皮膚炎の根本治療法が発明されれば、世界中どれだけの人は助かるか…
ノーベル賞モノよね!

アレルギーは、昔からあったのだろうが、最近の方が絶対にひどい。
何もない人は、この不快感がわからないだろうが、不快!!!って感じ。

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浅草

2006-11-06 17:33:58 | Weblog
昨日は浅草に行って来ました。
暑いのか寒いのかわからず、出かける前は何を着ればよいのか
「あれでもない。これでもない」と何度も着替えて夫を呆れさせました。
全くろくな服、持ってない

連休最後の日で、仲見世通りなど人でいっぱい。
浅草は秋葉原も近いし、アキバ系コスプレ族や外国人観光客でいっぱい。
英語、中国語、フランス語、インド語
その他どこの国かわからない言葉が乱れ飛んでいました。
動脈瘤が大きくならないように頭に厄よけの煙を浴び、しっかりお願いしてきました。
今年は、寒くなり方が遅い気がします。昨日もけっこう暑くて、
日が落ちると寒くなるかと思ったら、電車の中は汗ばむほどでした。

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コイルかクリップか

2006-11-02 22:28:54 | くも膜下出血
くも膜下出血になって、ちょうど6年たちました。
2000年11月1日は今年と同じ水曜日だった。
同じような天気、気温だったと思います。
6年たってもあの日のことは、決して忘れられません。
そして11月2日、6年前の今日10時間の手術を受けました。
息子が中1、中間テスト中。家を建て直すため仮住まいのマンションに
引っ越す5日前だったなぁ…

今日は4週毎の外来診察に日。
血圧はここのところ不安定。

My dr.: 寒くなってきたのでほとんど皆さんこうですね。
私  : やっぱり寒くなってくると、くも膜下出血多いですか?
My dr.: くも膜下出血は一年中そう変わりませんね。
     でも今日はくも膜下出血が多いという日はあるんです。
私  : どういう日ですか?
My dr.: 急に暑くなったり寒くなったり、季候の急激な変化があった時ですね。
     朝きて、今日は沢山患者が運ばれるぞって思うと必ずそうなります。
私  : ふ~~ん、そういうものなんだ!
     ところで、先生に伺いたいと思ったんですけど、
     ご家族に脳動脈瘤ができて手術するという時、
     クリップでもコイルでもどちらでも適応できる場所だった場合、
     どうしますか?
My dr.: う~~ん、家内ならクリップ。母親、70才なんですが、ならコイル。
私  : えっ、どうしてですか?
My dr.: 年齢で考えますね。まだまだ先が長い場合、
     クリップの方が確実だと思うからです。
     コイルは後でトラブルがあった場合、処置しにくい。
     10年くらいは大丈夫なことが多いけど、その後どうなのか
     まだわかっていないわけですし…
     最近はコイル塞栓が多いので、手術後のトラブルが多くあります。
     コイルは確かに患者さんの負担は楽ですが…

ということでした。ここのところ、ブログやHPにコメントを寄せて下さる方も
コイル塞栓術で処置した方が増えているけど、My dr.はこういう意見でした。
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半藤一利氏講演会のお知らせ

2006-11-01 20:34:11 | 海音寺潮五郎

 

今年の 海音寺潮五郎記念館の文化講演会は、
作家,、半藤一利氏に講演していただくことになりました。
半藤氏の奥様は夏目漱石のお孫さん。
海音寺潮五郎と夏目漱石では、格が違うけど、同じ文学者ということで、
我が身に引き比べ、ウチの夫を思うと、やはり全然が違うかぁ…テヘヘ

きっと、面白いお話がうかがえると思います。
お近くにお住まいの方はぜひいらして下さい。

半藤一利氏講演会         
      財団法人  海音寺潮五郎記念館

海音寺潮五郎記念館では、 海音寺潮五郎歿後三十年にあたり、下記のように記念講演会を開催します。講師の半藤一利氏は「昭和史講座のための寺子屋」での談話をもとに「昭和史」「昭和史ー戦後編ー」をまとめられ、ベストセラーになりました。みずから「歴史探偵」と名乗り、近現代の歴史、文学史に活発な発言を続けられています。
12月最初の土曜の午後のひととき、ぜひ、ご来聴下さいますよう、ご案内申し上げます。


              記


日時 12月2日(土)
        午後 1時30分 開場
        午後 2時     開会
         (午後4時 閉会)
場所 天王洲アイル(東京モノレール,りんかい線)
     (JAL ビル)WING HALL
講師 半藤 一利 氏
演題 「歴史と人間・昭和史に即して」
参加 無料(先着150人)
    往復ハガキ又はFAXで氏名、連絡先、
    人数を明記の上、
    記念館までお申し込み下さい。
    電話での受付は致しません。

海音寺潮五郎記念館
〒156-0052
東京都世田谷区経堂2-12-9
TEL : 03-3429-1338
FAX : 03-3426-5145





財団法人海音寺潮五郎記念館は故 海音寺潮五郎(1901-1977、歴史文学作家、「天と地と」「平将門」「二本の銀杏」「風と雲と虹と」「西郷隆盛」等がある)の文業を記念して、その旧宅を記念館として設置し、資料の整理・公開を行う他、研究会・講演会の開催などの文化事業、歴史研究の助成などを行っています。
講師紹介
            
  
         写真提供 文藝春秋

昭和5年(1930)、東京に生まれる。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、顧問などを歴任。作家生活に入る。平成5年(1993)「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、平成10年(1998)「ノモンハンの夏」で山本七平賞を受賞。
著書に「日本の一番長い日」「レイテ沖海戦」「21世紀への伝言」「遠い島ガダルカナル」「漱石先生お久しぶりです」「日本国憲法の二〇〇日」「それからの海舟」、近著に永井荷風の日記「断腸亭日乗」をもとに戦後の荷風の姿を描き出した「荷風さんの戦後」がある。


  



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