講演は
1.「脳卒中の最新治療と予防法」脳卒中センター脳神経外科 栗田 浩樹(Myドクター)
2.「脳卒中の看護と介護」脳卒中センター 副看護師長 下斗米 友美
3.「脳卒中のリハビリテーション」脳卒中センターリハビリ専門医師 山田 深
でした。
脳卒中について、簡単ではあるけれど、わかりやすく、知っていればとても役に立つような話でよかったと思う。
tPAという脳梗塞の新薬(といっても日本はいろいろあって承認は遅れたそうだが)は、
脳梗塞を発症して3時間以内に使えば、血栓を溶かし、脳の血流を速やかに再開させ非常に有効であるが、
3時間を超えた場合は、脳出血を起こしやすくなって効果も上がらず、かえって危険なため、
発症してすぐに脳卒中センターのような施設やスタッフの揃った専門施設に運ぶことが、
その人の一生を左右することにもなるとのこと。
発症時刻が分からない場合(画像診断などで発症時刻を推定することはできない)
最後に患者が元気な状態であった時刻を発症時刻として3時間以内かどうかを決めるそうだ。
義父が昨年脳梗塞になった時も、ベッドから落ちているところを義母が見つけたが、
いつ落ちたのか分からなかった。発見する4,5時間前にトイレに行ったのを見たと言っていたので、
結局発症時刻は分からないからその時と計算すると、もうtPAは使えないわけだ。
マア、あの時はそんな話は出なかったけど…
杏林の脳卒中センターはできて1年たつが、確実に成果を上げている。
それは新薬tPAなどのお陰ではなく、専門の治療スタッフがチームを組んで
治療に当たることでよい結果を出している。
チーム医療が大切であることを痛感しているとのことだ。
救急隊と脳卒中ホットラインもできていて、脳卒中となればすぐに
センターに連絡を取って運んでくれるとのこと。
以前私が、「脳卒中の救急搬送」という記事で書いた壁が取り払われているとは、
患者にとってとても有意義なことだ。
講演終了後、質問の時間があったが、ああいった講演会のあとの質問って、
個人的な医療相談みたいなのが多いが、一つ一つに丁寧に答え、
Myドクター栗田は、やっぱり医師として素晴らしいと思いました。
患者の気持ちにあれだけ添ってくれるってあまりないのでは!!!
でも、一番我々が知りたいことがああいった質問の中にあるとつくづく思った。
例えば、
「手足がどうも痺れるが、脳卒中の前ぶれでは?」等という質問には
「脳卒中の場合は痺れは片側(右or左)に集中して起こるので右も左も痺れるのは違う」という答えだったし、
「年をとると、多少ろれつが回らなくなるが脳梗塞によるろれつが回らないとの違いは?」という質問には、
「脳卒中の場合は急に他の人がおかしいと思うほどの症状が出る。
慢性的に何となく、最近は上手く口がまわらないというのとは違う」
という答えだった。
自分が、又は周りで脳卒中が起こったら、よく知っていることがこの病気に勝つカギになる。
何だか今日は勉強した気分!
帰りに吉祥寺で一度買いたいと思っていたメンチカツを1時間並んで買いました。
家族の評判はよかった!